タイムレースを終えて / ノルディック班3年 赤司 凌

 
 今年からのタイムレースは重みが一味違います。
 ついに1位の座に自分の名を連ねることができるのではないかというわくわく感、新1年生の後ろからのプレッシャー、つねにトップをキープし続けなければならないノルディック班トレーニングチーフとしての責任感。 これらの多くの感情が積み重なったためです。

 この中で1番自分を大きく突き動かしたのは、やはり責任感です。
昨年のノルディック班トレーニングチーフである広瀬さんは自身最後のタイムレースで、今後ずっと語り継がれるであろう5km17分前半という結果を残し、卒業していきました。 自分はその背中を抜くことができず、タイムレースのたびに悔しい思いをしました。
 広瀬さんは自分の中で尊敬の人でもあり、最強の敵でした。しかし、今度は自分が後輩にとって最強の敵であり続けなければなりません。

 その最強の敵になるために4月からこそこそ自主練をしました。
そしてついに第1回タイムレース当日を迎えました。
天気が快晴だったためもあってか、すごく緊張することなく軽い気持ちで走ることができました。
結果は18分52秒でした。
頑張ってコソ練した割には納得のいく結果ではありませんでした。
レース後半の周回タイムの落ち幅が大きくなってしまうことが反省点でした。
ですが、その練習のときに左足の蹴りが右に比べ弱いこと、疲れてくると体がぶれてしまうことなど、次につながる改善すべき点が浮き彫りになりました。

 次のタイムレースは約1か月後…その改善点を直すことでどれくらい速くなるか楽しみです。
少しでも広瀬さんに近づけるように…いや、広瀬さんを超え、ノル班のレジェンドになれるように今から1日でも多く自主練していきたいと思います。

第1回タイムレースを終えて / アルペン班2年 望月 史

 

 
 2年生になり早くも2ヶ月が経とうとしています。後輩ができるということは中高でも経験してきたことですがこのスキー部で3年間共に過ごす仲間だと思うとやはり思うものも多くあります。
 今年は5人の1年生が入部を決めて、うち4人がノルディック班に、1人がアルペン班への所属を希望してくれています。人数的にもまあまあ入ってくれて最近の部活も非常に活気のあるものになっています。とてもありがたい話です。

 そんな新体制でのぞんだ第1回目のタイムレースが14日に行われました。オフシーズンに入って早々のタイムレースということもあり陸上トレーニング自体まだ探り探りな中でした。実際ベストタイムを更新できた選手も少なく自分などは元々体調を崩していたこともあり完走できず終いになってしまいました。
 しかしそんな中でもノルディック班の唯一の女子の2年生、五十嵐などは女子の中でもトップ、そして自己ベストを更新していました。前期のほんの一部ですが実際ノルディック班の練習を見ていて非常に強度の高い練習をしているなという印象を受けていたのでアルペン班としても負けてはいられないなと思わされるものがありました。

 日々の練習ではアルペン班とノルディック班、互いに違った目的を意識し基本的にはメニューを別に組みトレーニングを行なっております。しかしそんな中でも週に1度は両班合同でペース走などを行いチームメイトとしての意識や団結を固めております。異なった競技で目指すものは違えどスキー部員としてのチームワークを育んでおります。また、力強い仲間の反面アスリートとしての良きライバルという視点も持ちお互いに切磋琢磨して非常に質の高い部活が形成されて行っていると自分なりに感じております。

 まだ新体制が発足し間もない時期ですがそのような時期だからこそ人と人とが支え合い助け合い励まし合いこれからの夏本番、陸トレへとつないで行けたら良いと考えております。

新たな目標 / マネージャー2年 安藤 美紗

 
 気づけば2年生。新歓期間、「スキー部のマネージャーって何をするんですか?」と新入生にきかれて新歓期間中に何度も昨年1年間の活動を思い返しました。

 なにもわからずとにかく与えられた仕事を淡々とこなしてきた前期。タイムをとって、リザルトをまとめて…主に頑張ったのはいわゆる事務仕事だったのかもしれません。後期になれば少しずつ余裕も出てきて、プレイヤーに対して客観的な意見を言ったり、少し先を見据えた行動を心掛けたり、マネージャーとしてのキャパシティも広がっていったのではないかと思います。それでもまだ2人のマネージャーの先輩を見ていると自分の未熟さを痛感することもあり、まだまだ頑張らなくてはと思う次第ではありますが…。

 そして1年間の経験を経て、今年1年、また残りの3年間を通してどのようなマネージャーを目指していくのか、ということを考えました。私は「プレイヤー、一人一人のことが一番分かるマネージャーになること」を目標に掲げたいと思います。
これは中高時代から個人的に自分が部に所属している間ずっと目標にしてきたことでもあります。部員の得意、不得意なメニューやその日の体調。トレーニングに対しての癖や、どのような声かけをしたら伸びるのか、または後輩指導において、などなど。人数が少ない部活だからこそ、ケガのケアや別メニューへの移行の対応や、またはマネージャーとして、時に厳しく鞭打ってそれぞれに合う接し方をしてプレイヤーが成長できる環境づくりをしていければと思います。

 今年一年も笑顔を大切に!そしてプレイヤー1人1人と向き合う時間を今までよりも大切にしながらも部活全体を冷静に客観視できる、そんなマネージャーを目指して頑張ります!

 今年もよろしくお願い致します。

インカレへの想い / ノルディック班2年 伊藤 慧

 
 4月を迎え、新入生が練習に参加し始めてから数週間が経ちました。
先日今年初のローラー練習を西浦和にて行ったのですが、僕自身今年は自分自身がさらなる能力の向上に努めるのはもちろんのこと、1年生に技術的なことを教えていかなければいけない立場にあると思っています。

 初めてローラーを履いた1年生に教えるのが個人的にすごく楽しいというか、人に教えるのって自分がしっかりそれについて理解してないと出来ない事なので自分自身のモチベーションの向上にもつながってとてもいい影響を受けています。

 自覚というのはほんとに大事なものだと最近になってようやくわかるようになってきました。正直去年までは先輩達について行くので精一杯で自分から主体的に動くことがあまりなかったのですが、後輩ができて後輩がかわいくて仕方なくて、もっと教えてあげたいから自分が頑張る、実績のない人間が上から何を言おうと相手の心に響かないので言動と行動が伴うように努力する。最近になってやっとこのような自覚が芽生えてきてそれが自分の日々の練習であったりそれ以外のことの原動力となっています。

 僕はあまり自分のために頑張れない人間で、人のためになら頑張れるタイプなので今年は周りを意識しながら冬のインカレまで突っ走って行きたいと思います。

新歓活動のご報告 / マネージャー2年 安藤 美紗

 
 今年度も新歓活動を無事終えることができ、入部を決めてくれた1年生も早速積極的に朝練に参加してくれてスキー部に新しい風が吹き込んできました。
今年度新歓大臣を務めさせて頂きました、マネージャー2年の安藤です。

 今年度は雪桜会より新歓活動にご支援を頂き、ありがとうございました。
当初は新歓スキーを今年こそは、と計画をしていたものの、やはり雪不足の影響もあり開催を見送る形となってしまいました。
しかし新歓スキー以外にその他にどのような活動を行ったか、ご報告させて頂くと同時に来年度以降も引き続き部員集めに力を入れるにあたっての課題を考えてみたいと思います。

 スキー部は2月3月と試合等が重なり他の部活に比べて準備になかなか力を入れられないことが現状です。
 また、新歓活動中に体験ができる「ヨット」や「水上スキー」に新入生が流れてしまことも毎年悔しい思いをしてきていることでもあります。そのような中、新歓スキーを諦めて「体験」ができないスキー部が何を武器に新歓活動をするのか、を考えました。

 まず、今年度は学校全体としての新歓期間が一週間から5日間に削られてしまいましたが、例年よりもお食事会の回数を増やし2日間にわたって開催をしました。中には両日参加してくれた新入生もいて、なかなか合宿期間を除いて部員全員で外食という機会は無いので部員にとっても新鮮で、またとても楽しい私たちらしい会で新入生との距離も縮まる機会となりました。

 そして夜のお食事会が開催されない日のお昼には入部を考えている1年生の女子ばかりを連れて「女子会」を開催したり、また部室でピザパーティーを行いました。部室でのピザパーティーは1年生を部室に呼び込む良い機会となり、私たちスキー部の居心地の良さをアピールできるものとなりました。

 最後に大きなイベントとしては新歓スキーの代わりにボウリング大会を開催しました。入部を決めてくれた一年生の多くが参加してくれて、入部前から部員や新入生同士のコミュニケーションの場となり部員も新入生の性格や特徴を早いうちからわかって接することができるようになったのではないかと思います。

 このように今年は「スキー」という競技の魅力よりも「スキー部」という部活の雰囲気の良さをアピールすることを重視した新歓活動となりましたが、やはり入部前に競技スキーでなくても「スキー」を体験してもらえる機会を作れればよかったと感じるところもあります。
 しかし今回企画した中で雪の問題や交通手段、道具や新入生のレベルなど、考慮しなければならないところも少なくはありません。また、ほかの部活で「体験会」を開催するところは開催日が3日、4日設けているところも多く、企画しても他の部活との日程の都合上スキー部に人を集められるか不安が残ったことも現状です。また費用もかかるため体験会を「部活に入部をほぼ決めている人」、「スキー部が候補にある人」、「とりあえず色々と体験してみようと思っている人」など、どの新入生をターゲットにするかによっても趣旨が大きく変わってくるので新歓期間の日程にも左右されます。

 限られた時間、費用のなかでどんな新歓活動をするのか、今回体験会をするならある程度入部を決めた子をターゲットにすることを考えていましたが、早い段階から新歓スキーを諦めてスキー部に興味を持ってもらえるイベントを重視することに切り替えました。

 結果今年はその方法で「スキーは初心者だけど部の雰囲気に惹かれて…」という新入生を多く迎えることができそうなので成功だったと思いますが今後も体験会はぜひ視野に入れていきたいと思っています。

 また、部員は新歓活動の一つとしては考えていなかったのですが「ローラー」を体験して面白い!と思ってくれる新入生も多くいたので、「スキー」に限らずローラーも「体験会」を設けるのも今後一つの案となるのかなと感じました。

 以上が簡単ではありますが今年度の新歓活動のご報告となります。
まだ本入部まで時間がありますが、現段階では6名の新入生が練習にも参加してくれている状況です。新入生と一緒に新しい「スキー部」を作っていけるのを楽しみにしております。

 今年度もどうぞよろしくお願い致します。

奇跡のような4年間 / ノルディック班4年 塙 真紀

 
 2月、最後の合宿をしながらずっと考えていたことがあります。
 それは、スキー部に入っていなかったらどんな4年間だったのかなということです。きっと別のサークルに入っていたかもしれないし、別の部活のマネージャーをやっていたかもしれません。考え始めたらどんどん遡って、小学生の時のことを思い出しました。もし学習院女子に入らなかったら。もし高校でスキー部に入らなかったら。もし違う大学に進学していたら…
 そう考えると、私がこの部活に入ったことはいくつもの偶然が重なっていたことが分かります。この部活を通してたくさんの人と出会えたことは奇跡のようなことなんだなと、最後のインカレを過ごしながら考えていました。

 人生で、ここまで時間をかけて何かに費やした経験は初めてでした。努力がいつでもは実にならないことも、気持ちの持ちようで自分の見る世界が変わってくることも、仲間いることがどれだけ大切であるかも、この部活を通して身をもって学びました。

 スキー部員でいることが私の大学生活のすべてで、この部活の様々な出来事や仲間が現在の私を作ってくれました。私がこの4年間で出会った人、手に入れたこと、学んだこと、その全ては私がこの部活にいたからこそ得られたのだなと思っています。
 そして、私はそんな今の自分を素直に好きだと言えます。「自分で良かった」と思います。辛いことの方が多かったかもしれませんが、この部活に入ってよかった、4年間やってよかったと胸を張って言えます。
 犠牲にしたことも、やりたくても出来なかったこともありましたが、それに代わる、それ以上に価値がある経験が出来たと思っています。

 私にモチベーションをくれた先輩方、4年になっても頼りない私を支えてくれた後輩たち、いつもお力を貸してくださり応援して下さったOBOGの方々、朝練で疲れて授業中寝てしまった私を助けてくれた学科の友人、部活の悩みを聞いてくれたたくさんの友人、4年間大学に通わせてくれて好きなことをさせてくれた両親、そして形や言葉は違えど様々な場面で私を助けてくれた同期5人。私がスキー部員でいるためには本当に多くの方々の力が必要だったのだな、と改めて思います。4年間やり遂げられたのは、私に関わって下さったすべての人のおかげです。本当にありがとうございました。

 これからも周りの人々への感謝を忘れずに、自信を持ってまた社会人1年生から始めようと思います。
 ありがとうございました。

スキー部生活を振り返って / ノルディック班4年 藤本 凌太朗

 
 スキー部での生活を振り返ると、辛い思い出がよみがえる。入部1年目は朝練であること自体が嫌だったし、厳しい部活の上下関係、辛い練習メニューに耐えられず、辞めようと思ったことさえあった。実際に私達の学年は、12人中6人が辞めたし、後輩の中にも別の道を歩むものもいた。

 それでも自分が頑張れたのは、1年目のインカレで大きな結果を残せたためである。
「あの、喜びをもう一度味わってみたい」、それは一瞬ではあるけれど私のやる気に火をつけるには十分だった。

 私が在籍した4年間で、多くの先輩方が卒業していき、自分が最上級学年になる頃には、部の雰囲気もガラリと変わったように思う。それでも、勝負にかける熱い思いだけは当時と変わらず現役部員に受け継がれている。
 一つの目標に向かって、仲間と切磋琢磨しながら共に成長することは、組織に入れば誰でも経験することはできると思うが、私は輔仁会スキー部のみんなとそれができたことに誇りを持っている。
 時には部の方針に対して反発し、同期や後輩たちと対立することもあったが、それだけ部員の一人ひとりが部活に対して熱心で一生懸命だった。

 私はもうすぐ社会人として、金融の世界で生きていくことになるが、スキー部生活を通じて学んだ「礼節」と「勝負にこだわること」は、社会に出ても大いに通用すると考えている。そんな私のアイデンティティを形成してくれた、4年間を通じて関わった全ての方に感謝している。

ありがとうございました。

スキー部引退にあたって / ノルディック班4年 大崎 友花

 
 先日の幹部交代を以て、学習院大学輔仁会スキー部を引退しました。
 スキー部は私の学生生活の全てでした。この四年間、頭の片隅には常に部活のことがあったような気がします。本当に多くのことを考えさせられました。

 私は四年生になって、女子主将に指名されました。初めて女子のノルディックの後輩が出来ました。後輩が入ってきたことで、“自分が”ではなく、“チームが結果を出すために”と、それも形式上ではなく、本気で考えられるようになりました。
 強いチームにするために自分だけでなく、みんなを追い込むこと。それが三年間ぱっとした成績も出せずにきてしまった私が最後にできるスキー部への恩返しでもありました。

 時に厳しいことを言い、同期から反発されることもありました。理解されず、どうすればいいのか途方に暮れることもありました。それでも役割を全うするんだという意思は変わりませんでした。そう接していくうちに、それぞれが少しずつ意識を変えてくれました。
 そうして挑んだインカレでは、全員がポイントを獲得し、一時は一部昇格が見えるところまで来ることが出来ました。最終日のリレーで同期が私のところへ全力で走り込んできた姿を見たときは、思わず胸が熱くなってしまいました。

 自分の役割を果たせたかどうか、私を副将兼女子主将に指名して下さった先輩の思いをくみ取れたのか自信はありません。ですが、残していく後輩は今年一年で大きく成長してくれました。私にとっても目指した過程や得た経験は何事にも代えがたい貴重な経験となりました。本当に良い経験をさせてもらいました。
 憧れだった大学の名前を背負って他大学と闘えたこと、女子二部三位入賞の成績に貢献出来たことは私にとって誇りであり、宝です。

 四年間本当にありがとうございました。いつの日か学習院スキー部が一部昇格することを願い、私も社会へ出発進行します。

4年間、スキー部で過ごした日々 / 一般・アルペン班4年 石川 広基

 
 部活を引退し、社会人になるまで残された時間も僅かなのですが、実感が湧きません。それほど大学生活の中で「学習院大学輔仁会スキー部」の存在が大きかったということが、部活を引退してから気付きました。
 4年間を振り返ってみると、上手くいくことが少なく、辛かったことや後悔が多かったと思います。何度もスキー部を辞めようとも考えました。それでも4年間スキー部を続けることが出来たのはOB・OG方のサポート、同期の支え、可愛い後輩たちがいたからだと自信を持って言えます。先輩や同期、後輩とぶつかることもありましたが、今ではそれを笑って話すことが出来るので良い思い出です。

 スキー部のメンバーは一人ひとり違う個性があり、毎日が楽しかったです。だからこそ、この4年間を楽しむことが出来たのではないかなと思います。私は同期の中で唯一の一般・アルペン班だったのですが、可愛がってくれる先輩や慕ってくれる後輩もいて、寂しい思いをすることなく、充実した4年間を過ごせることが出来ました。

 最後にこの4年間を過ごして思ったことを言いたいと思います。
 前述のようにスキー部での4年間は上手くいくことが少なく、辛かったことや後悔が多かったです。このように卒業してみないとわからないことがあります。だからこそ、現役にはその一瞬を、その一日を、その一年を大切に過ごしてもらいたいです。時間は戻すことが出来ません。更に、後悔よりも辛いものもありません。

 スキー部で過ごした4年間は私にとって、かけがえのない思い出です。今まで支えてくださったOB・OGの方々、お世話になった先輩方、慕ってくれた後輩、本当にありがとうございました。これからはOBとして、一社会人として「学習院大学輔仁会スキー部」に関わっていけたらと思います。

 以上です。失礼します。