「 3 」 / 一般・アルペン班3年 小山 かやの

 
 ついに3年生となり、3度目の前期を終え、これから3度目の後期を経て、冬を迎えようとしている。
 学年が上がるにつれて1回、2回、3回と経験する回数も増えていくのは当たり前だが、「3」というのは何だか「1」と「2」とは違うものがある気がする。

"仏の顔も三度まで"
"三度目の正直"

 ことわざにも「3」と入っているものが多いことから、やはり3回目というのは大切な節目となるのだろう。

 では、自分の「3度目の前期」はどうだっただろうか。
 振り返ってみると、自分が1年生・2年生だった時よりも自主練に多くの時間を費やすことができ、またそれと同時に質の高い練習をすることができた。
 しかし前期最後のタイムレースでは目標としていた12分台には遠く及ばず、ましてや自己ベストよりも1分遅いタイムという結果に終わった。
 いつもの自分ならば、結果を出せなければ何も意味はないと考えるのだが、今回は違う。
 今の自分にできる最大値のことをこなし、もうこれ以上出来ることはないと自信を持って言えるようタイムレースに臨んだからである。ここまで自分を追い込んで、このタイムであれば、悔しさはあるが後悔はない。

 そしてもうすぐ「3度目の夏合宿」を迎えようとしている。
 1年生・2年生の時はどちらも夏合宿で無理をして走り過ぎ膝を痛め、その結果冬を目前に控えた最も大切な後期の陸トレに支障をきたしてしまったり、実際冬に滑っている時に膝に痛みが出たりしてしまった。

 スキー部である以上、冬に向けて有意義な陸トレにしなければ意味がない。
冬に向けた夏の陸トレで故障し冬を迎える、という負のスパイラルは絶対に今年で断ち切らなければならない。

 3度も同じ失敗を繰り返すことは許されず、またそのような姿を、手本となるはずの自分が後輩に見せるわけにはいかないからである。
 だからと言って手を抜くというわけではない。もちろん与えられたメニューには全力で挑み、体の調子や膝の痛みの様子を見つつ、ギリギリのラインまで追い込みたいと思う。

 この夏合宿を通過点とし、これから迎える「3度目の後期」では、前期と同じように後悔することなく胸を張って冬を迎えることができるようなトレーニングをしていきたい。そして「3度目の冬」には全員に"最高のシーズンだった”と言ってもらえるよう、上級生として後輩達を引っ張っていきたい。

一度しかない2016-17シーズン。
このメンバーで出来るのは最初で最後。
全員で笑って終わることのできるよう、願っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。