ありがとうございました。 / ノルディック班4年 倉持 奈々

4年間の学生生活はあっという間に終わった。今年度は四大戦の開催時期が遅かったため、卒業式の4日前まで合宿があり、大学学生生活の始まりから終わりまでまるまるスキー部漬けであった。他部活のシーズンは大体10月くらいに終わるため、周りからは「長くて大変だね」とよく言われた。しかし、私は学生生活のほとんどをスキー部に費やせて良かったと思っている。

今年は、12月は3週間、1月~2月は入山登にて居候をさせていただき、インカレが始まる直前まで雪上に立ち、気の済むまで練習ができた。1、2年生のうちからもっと練習すれば良かったと言う気持ちは拭えないが、挽回しようと言う気持ちで1日1日の練習に努めた。寒さのあまり走っても走っても体が温まらない日も、クラシカルのグリップが合わせられずズルッと滑り続けてしまう日も、新雪で漕げど進まぬ日もあった。

思い返せば、クロスカントリースキーの練習は、うまくいかない日の方が多く、なかなか上達しない自分に嫌気を感じたことが何度あったかわからない。それでも数日に一度感じられる「こう言うことか」と言う感覚を希望に、なんとか耐え抜くことができた。1日に何キロも登って走るこの競技を本当によく続けることができたと自分を誇りたい。同時に、私の気持ちを汲んでくれて、私がどんなに落ち込んでもずっと支え続けてくれたthrobのコーチ方には感謝しても仕切れない。

スキー部に入って自分に残ったものは非常に多い。スキージャンプの経験も自分にとって貴重な経験の一つである。ゲートに入り、ヒールピンが刺さっているかを確認し、意識することを頭に描いて一息ついてからゲートを出る緊張感は、何本飛んでも慣れなかった。たったの10秒にも満たない競技時間の中で、転倒したらどこが折れるかわからないという恐怖感は頭の隅に常にあった。これからの人生でこれほど怖いものはないだろう。ビビリなあまり、十分に成果を出したとは到底言えない結果で終わってしまったが、スキージャンパーを引退した今、わたしは怖いもの知らずへと生まれ変わった。

4年間耐え抜き、一時は途絶えた学習院のスキージャンプ部門を後輩へと引き継げられたことも良かったと思っている。同時に、本来であれば幼少期から始めるであろう、非常にローカルな競技を大学生から始めるという無茶な挑戦を応援し、ご指導くださった方々にも感謝に堪えない。

自身を主将に推薦し、主将を任せていただいてから監督、コーチ、OBOGの方々に支えられてなんとか部を形にし、引退することができた。クロスカントリースキーも、スキージャンプも、部の運営に関しても、自分の目標は、常に人に支えられ続けられてきた。温かく自分を導いてくれたスキー界の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいである。

泣いたり笑ったり幸せだった。最高の4年間を支えてくれた方々へ、本当にありがとうございました。

ハイライト / ノルディック班4年 角田 葵

ありふれた表現かもしれないが、この4年間は長いようで振り返ればあっという間の時間だった。

入部当初の自分は、先輩や同期に追いつこうと必死で、目の前の練習やレースに一喜一憂する日々を送っていた。 そもそも一年生の頃の自分は、体育会の組織についてもほとんど理解していなかった。むしろ何も知らなかったからこそ、入部するという選択ができたのだと思う(クロスカントリーのレースの過酷さを知っていたら、きっと始めていなかっただろう)。深く考えず半ば成り行きで選んだ決断ではあったが、「多少の辛いことでもこの人たちとなら乗り越えられそうだ」と直感的に感じたことは今でも鮮明に覚えている。

その直感がきっかけとなり私のスキー部生活が始まったが、決して順風満帆なものではなかった。そもそも他に前例のないレベルで運動神経が悪く、クロスカントリースキーも超がつくほどの下手くそだった(4年間周りを見ても1年生で当時の私並みに下手な人はいなかった)。その上、精神面も弱く2年目のシーズンまでレース中に泣きべそを描くことがデフォルトであった。本当に扱いづらく困った部員である。先輩方には一生頭が上がらない。

そんな自分にとっての転機となったのが三年目のシーズンである。ランナーの先輩方が引退され、自分が最上級生として班を引っ張る立場となった。自分自身の競技力の向上とノルディック班のために何ができるのかを考え、その時の自分にできることに真摯に向き合い続けた。

そして最後のシーズンでは、ひたむきに努力する一年生たちの姿がかつての自分と重なり、心から支えたいと思った。同時に、四年生としてふさわしい姿を示さなければならないという責任も感じた。特にインカレのリレーでは、後輩たちに絶対に恥ずかしい姿は見せられないという思いから、死ぬ気で走り切った。

スキーは個人競技であり、部に所属しなくても続けることはできる。しかし、自分は周囲の支えや存在がなければここまで続けることはできなかった。この4年間で自分にはもったいないほどの素晴らしい部員やスキー関係者の方々との出会いがあった。皆様と出会い、ともに過ごすことができたことに心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

私の選択 / マネージャー班4年 吉田 真里亜

4年生の春、偶然なのか必然なのか、今の同期と4人でスキー部の新歓教室に行った日のことを、今でも鮮明に覚えています。

まさかこの4人と、こんなにも濃い大学4年間を共に過ごすとは、その時思ってもみませんでした。

そこからの4年間は、あっという間でした。マネージャーとしての自覚の無さを実感した1年目。報連相、主体性、責任感の欠如、人としての未熟さに気付かされた2年目。後輩に訓えることの難しさ、伝わらないもどかしさ、伝え方の選択肢を知った3年目。そして、100年以上続くこの団体を一番前で背負う大変さを、身をもって感じた集大成の4年目。

こうして4年間を振り返ると、学年が上がるごとに抱える悩みも変わり、決して平坦な道ではありませんでした。そんな道を最後まで歩き続け、引退というゴールテープを切れたのは、スキー部に入部して出会った全ての方々、と過去の自分のおかげです。

この4年間、本当にたくさんの人に支えられました。私が何かに躓く度に、いつも誰かがそばにいてくれました。三年目の夏合宿終盤、思い通りにいかないことが多く悩んでいた中で、先輩の顔を見た瞬間に泣き崩れたことも、先々のことで不安が募り、後輩もいるお酒の席で「もう無理です」と泣いて訴えたことも、今となっては大切な思い出です。特に同期とは、何度部活の話をしたかわかりません。引退式で監督がおっしゃっていたように、私たちは一番戦い合った学年だと思います。だからこそ、一番信頼しているし、何よりも深い絆ができました。だから後輩たちにも、仲間と真正面から向き合い、ぶつかり合い、励まし合いながら、壁を乗り越えて欲しいです。

そして、これからのスキー部を築いていく後輩たちに、一つアドバイスを残したいと思います。部活動に入って楽しい思い出だけで終わることは絶対にありません。必ず1度は立ち止まる瞬間が来るし、挫けそうになる時が来ます。そんな時が来たら、ぜひ初心に立ち返ってみてください。この部活に入ろうと思った理由、その班を選んだ理由、その選択をした時の自分の感情を思い返してください。少なからずその道を自分で選んだのであれば、当時の自分はその選択に対して、希望や期待を抱いていたはずです。そんな自分をどうか、裏切らないであげてください。そして自分が選んだ道を信じ、最後まで歩み続けてみてほしいです。きっとそうやって続けた4年間は、あなたの人生にとって、かけがえのない宝物になります。私がそうだったから、私が保証します。

引退した今、たくさんの思い出を振り返ってみて、心の底から思うことがあります。それは、

“スキー部に入ったことは、私の人生の中で最良の選択だった。”

ということです。

4年間、本当にありがとうございました。

楽しく / 一般・アルペン班4年 武田 杏樹

最後の活動報告のテーマは「スキー部を振り返って」である。何日も考えたがあまり良い内容が思い浮かばなかったため、文字通りこの4年間のスキー部での活動を振り返ることにした。

 1年生。私は大学に入ってアルペンスキーを始めたため、最初は右も左も分からない状態で練習に参加していた。当時は今ほど初心者に対するサポート体制が整っておらず、道具や競技のルールなどを含め、全て自分で情報を集めなければならなかったことが大変だったことを覚えている。

 2年生。最初のシーズンを経験したことでアルペンスキー、そしてスキー部の活動に対してやる気に満ち溢れていた。夏合宿の全てのメニューで女子1位の記録を取ることができ、これは今では考えられない快挙である。しかし後期になると、不器用な私は学業と部活動との両立が難しくなり、次第に活動への参加頻度が低下してしまった。この頃、コーチと今世紀最大とも言える大喧嘩をしたこともあった。当時は毎日のようにコーチのことを恨んでいたが、今ではそれも良い思い出である。

3年生。結果的に半年間休部することにした。休部期間には外側からスキー部を見ることができたため、もし自分が復帰したらどのような立ち位置になるのか、あるいは退部したら自分はどういう人間になるのか、毎日のように考えた。私は、「もうコーチと話すものか」と思い、退部するつもりで半年を過ごしていたが、先輩や同期と話を重ねた結果、最終的には復帰することを決めた。

4年生。教育実習のために1か月休部し、さらに卒業研究に専念するため、練習や合宿への参加頻度は極端に低くなった。また、インカレに参加できないことが最初から決まっていたため、自分がなぜプレイヤーとしてスキー部に所属しているのか悩んだ時期もあった。しかし、最後にはこれまで一緒に練習してきた同期や後輩がインカレで活躍する姿を見ることができ、嬉しく思った。

私はこの4年間を通して、「スキーを楽しむこと」の重要性を実感することができた。最初に休部した頃はスキーを楽しいと思えなくなっていたが、今ではアルペンスキーが大好きであり、これからも時間を見つけて続けていきたいと思っている。私にとっては大変なことやネガティブに感じた出来事も多かった部活動ではあるが、アルペンスキーという競技、そして一緒にアルペンスキーに取り組む仲間に出会わせてくれたスキー部には感謝している。また、4月からは大学院生として引き続き目白キャンパスに通うため、機会があればぜひ練習にも顔を出したいと思っている。


 これまでスキーを通して関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

ラストインカレに向けて / ノルディック班4年 角田 葵

今回の活動報告のテーマは「インカレに向けて」であった。自分にとって最後のインカレとなるため、ここはひとつ特別な思いを書こうと意気込みながら机に向かい、2時間が経過した。特別な思いが浮かばない。考え抜いた結果、「いつも通りが良い」という気持ちなのだと認識した。

私は入部当初から今日まで、陸上トレーニング期間も雪上練習も、大会も全力で取り組んできた。常にその時の120%を出し切るつもりで競技と向き合ってきた自負がある。だからこそ「最後だから」と特別なことを考えたり、気負ったりする必要はない。これまで積み重ねてきたものを信じ、その瞬間に出せる最大限の力を尽くすこと。それこそが、私にとって最も自然で、後悔のない向き合い方であると結論づけた。

そして、その姿勢を4年間貫くことができたのは、決して自分一人の力ではない。全力でスキーと向き合うことができた大きな理由は、周囲の支えの存在である。部員やコーチ、他大学の選手など、切磋琢磨しながら寄り添ってくれた仲間への感謝の気持ちは常にあった。

また、今シーズンは居候という貴重な経験をさせていただき、普段お世話になっている宿の方々の支えをより身近に感じることができた。競技を行う上で当たり前であると感じていたものは特別なことであり、たくさんの人の支えで成り立っていたのだと実感した。両親、アルバイト先の方々、友人たちの理解により、私の4年間の競技生活は充実したものになっていた。

レース中、自分の限界を感じる瞬間は必ず訪れる。そのような時こそ、支えてくれたすべての人の存在を力に変え、ゴールまで胸を張って滑り切りたい。最後のインカレも、特別に構えることなく、これまで通り全力で挑む。それが私なりの感謝の示し方であり、4年間の集大成である。

冬を迎えて / ノルディック班2年 西村 勇輝

今シーズンは、昨年のクロスカントリーに対して抱いていた「どんな競技なのだろう」という不安とは異なり、期待を持ってシーズンインすることができました。年末には野沢温泉、1月には白馬で合宿を行いましたが、昨年と比べて雪が少なく、野沢では南原コースではなく上ノ平コースを使用し、白馬でも一部地面が見える状況でした。

野沢での合宿では、今シーズンの初滑りとして、昨年3月の合宿で得た良い感覚を取り戻すこと、そして距離をしっかり踏むことを目的としました。上ノ平コースは上りが多く、クイックの練習に適した環境でした。昨年は上り坂で立ち止まることもありましたが、今回はスムーズに登れるようになり自身の成長を実感しました。一方で、登り終えた後の平地をスケーティングで進む際に息が上がり、スピードが落ちてしまうという課題も見つかりました。スケーティング中に呼吸を整え安定して進めるよう、2月以降の合宿で強化していきます。

1月の白馬合宿では、throbのコーチから技術指導を受けました。この合宿では、現状の滑りの改善点を把握すること、そして2月に向けて昨年とは異なる滑りの感覚を身につけることを目標としました。スケーティングでは体重移動はできていたものの、片足に長く乗り続けるための踏ん張りや、体重移動の際に骨盤の動きをしっかり出すことが課題として挙げられました。ダイアゴナルでは、坂を上る際にグリップを効かせるため、腰・膝・足首の3点を意識した姿勢づくりが重要であることを学びました。また、スキップするような感覚で前へ進むことでグリップが効きやすくなることも体感できました。2月以降の合宿でもこの感覚を継続して実践し、今回見つかった課題を解決できるようにしていきます。

シーズンインしてからは、一日があっという間に過ぎてしまうと感じました。しかし、一日一日が非常に貴重な時間であるため、どんなに小さなことでも目標を設定し、振り返りを行うことが大切だと考えています。2月からの合宿でも、一日の練習で「何を目標にするのか」を明確にし、その積み重ねを確実な成長につなげていきたいと思います。

技術面の取り組みと先輩として / 一般・アルペン班2年 榎本 龍人

今年から 2 年生となり、後輩ができたことで、先輩としての自覚を改めて持つようになりました。オフシーズンは、雪上シーズンに向けた増量と筋トレによる“土台作り”に注力してきましたが、その影響で体重の増減が激しく、足底腱膜炎が悪化してしまい、ランニングを完走できない日も多くありました。

スキー部の主なトレーニングがランニングであったため、先輩として後輩に背中を見せられない日々が続き、自分の力不足を痛感することもありました。しかし、スキーに関しては部内で誰よりも経験と技術があると自負しており、シーズン中は後輩の手本となる存在でありたいという思いを強く持っています。

結果として約 10kg の増量には成功しましたが、体重や筋量が増えた一方で、持久的な筋力や動作の調整力、敏捷性といった、スキーに直結する身体能力はまだ十分とは言えません。

そこで冬に向けて、持久力や動作の調整力を高め、雪上でつくった身体を最大限に生かせるよう取り組んでいきたいと考えています。つくった身体を滑りで最大限に生かし、後輩たちに少しでも背中を見せられるよう努力してまいります。冬に向けた日々の積み重ねは、自身の滑りの精度と安定性を高めるだけでなく、チーム全体の底上げにもつながる重要な期間です。

これからのトレーニングでは、雪上での滑りに直結する筋持久力や敏捷性、動作の連動性を意識し、体力面と技術面の両方を着実に強化していく所存です。オフシーズンの間に培った力が、シーズン中の滑りに反映されることを信じ、集中して取り組んでまいります。

シーズン前の成長と連携 / マネージャー班2年 後関 桜子

今年度の陸上トレーニング期間を終え、いよいよ本格的なシーズンが目前に迫ってきました。1 年次はアルペン班に所属していましたが、2 年となった今年はマネージャーとしてチーム全体を支える立場となり、責任の大きさと視野の広がりを日々感じています。

今年の 1 年生は、もともと足が速い選手が多く、さらに努力家ぞろいで、 陸トレ期間を通しての成長が目に見えて分かりました。 筋力や走力の向上はもちろん、 練習への主体的な姿勢や、 互いに励ましあう雰囲気がとても心強く、 チーム全体の活気にも大きく影響していると感じます。 毎回の練習でできなかったことを次にはできるようにしてくる姿をそばで見て、私自身も刺激を受けました。

また、 夏合宿を経て、 マネージャー班全体としての連携が格段に高まりました。 仕事の分担や情報共有がスムーズになり、誰か 1 人に負担が偏ることなく、自然と助け合える体制が整ってきています。合宿での経験が共通の基盤となり、「自分たちでチームを支える」という意識がより強くなったと感じています。

現在、 3 年生のマネージャーがいないため、 来年からは私達 2 年生がマネージャー班の最上級生になります。その自覚はまだどこか不安もありますが、同時にチームのためにもっと成長し、 後輩に頼られる存在になりたいという気持ちも強くなりました。 今年の経験を糧に、仕事の質を高めつつ、チーム全体をよりよい方向に導けるよう努めていきたいと思います。

シーズン開幕に向けて、 選手・マネージャーともに高いモチベーションで活動できている今の環境を大切にしながら、この勢いを雪上へとつなげていきます。

目的と手段 / 一般・アルペン班4年 武田 杏樹

手段が目的になる。

この言葉は、近年のスキー部の状況に当てはまっているのではないかと感じる。

私たち学習院大学輔仁会スキー部は、2月のインカレを目標(=目的)に年間を通してトレーニングを行っている。そのための手段としてタイムレースやMax測定が設定されており、本来それらはインカレに向けて実力を高めるための過程であるはずだ。

しかし、陸上トレーニングが進む中で、「タイムレースに向けて」といった言葉が強調される場面が増え、目的がいつの間にか「タイムレースで結果を出すこと」へとすり替わってしまっているように感じる場面がある。私は幹部ではないため、部の運営詳細や年間の方針を把握しているわけではないが、それでも各部員が常に「自分自身がシーズンに掲げた目標」を意識することが重要であると考える。

この状況は現役部員だけに原因があるのではなく、卒業生の一部には「インカレよりもタイムレースが大事」と話す方がいると聞いたことがある。仮にこれが事実であるとするなら、特に下級生にとってその言葉が大きな影響を与えることは十分考えられる。その結果として部員の目標がタイムレースに向かってしまうのは、ある意味自然なことなのかもしれない。

では、どのようにすれば手段と目的の混同を防ぐことができるのだろうか。その答えは、目的を達成するためにその手段を用いる理由を部員全体で正しく共有することにあると考える。

私は1年生の頃、「なぜスキー部であるにもかかわらず走るトレーニングが中心なのか」と当時の4年生に尋ねたことがある。その答えは、「伝統とチームワーク作り」であった。もちろんどちらも重要な要素であるが、時間の経過とともに、部員の体力、集中力、興味、そして部を取り巻く環境は変化する。そうした変化の中で、過去と同じ手段を用い続けるのであれば、それが現在においてどのような意味を持ち、どのような効果を期待できるのかを、改めて言語化して共有する必要があると考える。その説明があることで、部員はトレーニングへの納得感や意義が見出しやすくなるはずである。

私は現在のスキー部を否定したいわけではなく、監督・コーチ・理事・卒業生・幹部・部員の誰かを批判する意図もない。そのうえで、インカレに向けてより良い方向へ進むためには、日頃から「スキー」を中心に置いた過ごし方や準備が求められるのではないかと考える。他大学では、資格を持つコーチが部員の身体の状態を理解し、身体のケアを含めたトレーニングを行っている例もある。このような「体力作りにとどまらないアプローチ」を取り入れることも、今後の一つの可能性であるだろう。

これまでの活動報告と比較して挑戦的な内容になったかもしれないが、私が願っていることは一つである。今年度のインカレにおいて、男女それぞれ、そして各部員が掲げた目標に向かってシーズンインし、各自が最善のレースをすることを心から望んでいる。

トレーニングチーフより / 一般・アルペン班3年 橋本 怜奈

今年度、一般・アルペン班のトレーニングチーフを務めるにあたり、「自分に本当にその資格があるのか」という迷いは常につきまとっていた。陸トレでも雪上でも誰かの背中を押す立場でありながら、自分自身がそのレベルに到達しているのか不安になる瞬間は少なくなかった。それでも任せてもらえた以上、その期待に応えたいという思いが強く、誰よりも練習に向き合い、まずは姿勢で示すことを大切にしてきた。

今年は同期3人でトレーニングチーフを担っており、チームを導く責任の重さも共有してきた。3年目にして初めて本音をぶつけ合う場面もあったが、それは遠慮なく意見を出し合える関係に成長できた証でもある。衝突を乗り越えたことで、お互いの覚悟がより明確になり、自分たちの理想とするチーム像に少しずつ近づけている実感がある。

夏までのトレーニングでは、怪我や体力差への対応に悩む場面も多かったが、部員一人ひとりの努力や姿勢に助けられることも多かった。トレーニングチーフとして完璧な答えを出せるわけではない。それでも「どうすればこのチームが強くなれるか」「自分にできる最大の働きは何か」を考え続けることこそが役割だと今は思っている。

目の前のシーズンに向けて、男子3部優勝、女子2部4位という目標を現実にするために、全員でインカレを戦いたい。最後は自分と仲間を信じて、3度目の正直で結果を掴み取りたい。悔いのない冬を迎えるために、これからも全力でチームを引っ張りたい。