ラストインカレに向けて / ノルディック班4年 角田 葵

今回の活動報告のテーマは「インカレに向けて」であった。自分にとって最後のインカレとなるため、ここはひとつ特別な思いを書こうと意気込みながら机に向かい、2時間が経過した。特別な思いが浮かばない。考え抜いた結果、「いつも通りが良い」という気持ちなのだと認識した。

私は入部当初から今日まで、陸上トレーニング期間も雪上練習も、大会も全力で取り組んできた。常にその時の120%を出し切るつもりで競技と向き合ってきた自負がある。だからこそ「最後だから」と特別なことを考えたり、気負ったりする必要はない。これまで積み重ねてきたものを信じ、その瞬間に出せる最大限の力を尽くすこと。それこそが、私にとって最も自然で、後悔のない向き合い方であると結論づけた。

そして、その姿勢を4年間貫くことができたのは、決して自分一人の力ではない。全力でスキーと向き合うことができた大きな理由は、周囲の支えの存在である。部員やコーチ、他大学の選手など、切磋琢磨しながら寄り添ってくれた仲間への感謝の気持ちは常にあった。

また、今シーズンは居候という貴重な経験をさせていただき、普段お世話になっている宿の方々の支えをより身近に感じることができた。競技を行う上で当たり前であると感じていたものは特別なことであり、たくさんの人の支えで成り立っていたのだと実感した。両親、アルバイト先の方々、友人たちの理解により、私の4年間の競技生活は充実したものになっていた。

レース中、自分の限界を感じる瞬間は必ず訪れる。そのような時こそ、支えてくれたすべての人の存在を力に変え、ゴールまで胸を張って滑り切りたい。最後のインカレも、特別に構えることなく、これまで通り全力で挑む。それが私なりの感謝の示し方であり、4年間の集大成である。

冬を迎えて / ノルディック班2年 西村 勇輝

今シーズンは、昨年のクロスカントリーに対して抱いていた「どんな競技なのだろう」という不安とは異なり、期待を持ってシーズンインすることができました。年末には野沢温泉、1月には白馬で合宿を行いましたが、昨年と比べて雪が少なく、野沢では南原コースではなく上ノ平コースを使用し、白馬でも一部地面が見える状況でした。

野沢での合宿では、今シーズンの初滑りとして、昨年3月の合宿で得た良い感覚を取り戻すこと、そして距離をしっかり踏むことを目的としました。上ノ平コースは上りが多く、クイックの練習に適した環境でした。昨年は上り坂で立ち止まることもありましたが、今回はスムーズに登れるようになり自身の成長を実感しました。一方で、登り終えた後の平地をスケーティングで進む際に息が上がり、スピードが落ちてしまうという課題も見つかりました。スケーティング中に呼吸を整え安定して進めるよう、2月以降の合宿で強化していきます。

1月の白馬合宿では、throbのコーチから技術指導を受けました。この合宿では、現状の滑りの改善点を把握すること、そして2月に向けて昨年とは異なる滑りの感覚を身につけることを目標としました。スケーティングでは体重移動はできていたものの、片足に長く乗り続けるための踏ん張りや、体重移動の際に骨盤の動きをしっかり出すことが課題として挙げられました。ダイアゴナルでは、坂を上る際にグリップを効かせるため、腰・膝・足首の3点を意識した姿勢づくりが重要であることを学びました。また、スキップするような感覚で前へ進むことでグリップが効きやすくなることも体感できました。2月以降の合宿でもこの感覚を継続して実践し、今回見つかった課題を解決できるようにしていきます。

シーズンインしてからは、一日があっという間に過ぎてしまうと感じました。しかし、一日一日が非常に貴重な時間であるため、どんなに小さなことでも目標を設定し、振り返りを行うことが大切だと考えています。2月からの合宿でも、一日の練習で「何を目標にするのか」を明確にし、その積み重ねを確実な成長につなげていきたいと思います。

技術面の取り組みと先輩として / 一般・アルペン班2年 榎本 龍人

今年から 2 年生となり、後輩ができたことで、先輩としての自覚を改めて持つようになりました。オフシーズンは、雪上シーズンに向けた増量と筋トレによる“土台作り”に注力してきましたが、その影響で体重の増減が激しく、足底腱膜炎が悪化してしまい、ランニングを完走できない日も多くありました。

スキー部の主なトレーニングがランニングであったため、先輩として後輩に背中を見せられない日々が続き、自分の力不足を痛感することもありました。しかし、スキーに関しては部内で誰よりも経験と技術があると自負しており、シーズン中は後輩の手本となる存在でありたいという思いを強く持っています。

結果として約 10kg の増量には成功しましたが、体重や筋量が増えた一方で、持久的な筋力や動作の調整力、敏捷性といった、スキーに直結する身体能力はまだ十分とは言えません。

そこで冬に向けて、持久力や動作の調整力を高め、雪上でつくった身体を最大限に生かせるよう取り組んでいきたいと考えています。つくった身体を滑りで最大限に生かし、後輩たちに少しでも背中を見せられるよう努力してまいります。冬に向けた日々の積み重ねは、自身の滑りの精度と安定性を高めるだけでなく、チーム全体の底上げにもつながる重要な期間です。

これからのトレーニングでは、雪上での滑りに直結する筋持久力や敏捷性、動作の連動性を意識し、体力面と技術面の両方を着実に強化していく所存です。オフシーズンの間に培った力が、シーズン中の滑りに反映されることを信じ、集中して取り組んでまいります。

シーズン前の成長と連携 / マネージャー班2年 後関 桜子

今年度の陸上トレーニング期間を終え、いよいよ本格的なシーズンが目前に迫ってきました。1 年次はアルペン班に所属していましたが、2 年となった今年はマネージャーとしてチーム全体を支える立場となり、責任の大きさと視野の広がりを日々感じています。

今年の 1 年生は、もともと足が速い選手が多く、さらに努力家ぞろいで、 陸トレ期間を通しての成長が目に見えて分かりました。 筋力や走力の向上はもちろん、 練習への主体的な姿勢や、 互いに励ましあう雰囲気がとても心強く、 チーム全体の活気にも大きく影響していると感じます。 毎回の練習でできなかったことを次にはできるようにしてくる姿をそばで見て、私自身も刺激を受けました。

また、 夏合宿を経て、 マネージャー班全体としての連携が格段に高まりました。 仕事の分担や情報共有がスムーズになり、誰か 1 人に負担が偏ることなく、自然と助け合える体制が整ってきています。合宿での経験が共通の基盤となり、「自分たちでチームを支える」という意識がより強くなったと感じています。

現在、 3 年生のマネージャーがいないため、 来年からは私達 2 年生がマネージャー班の最上級生になります。その自覚はまだどこか不安もありますが、同時にチームのためにもっと成長し、 後輩に頼られる存在になりたいという気持ちも強くなりました。 今年の経験を糧に、仕事の質を高めつつ、チーム全体をよりよい方向に導けるよう努めていきたいと思います。

シーズン開幕に向けて、 選手・マネージャーともに高いモチベーションで活動できている今の環境を大切にしながら、この勢いを雪上へとつなげていきます。

目的と手段 / 一般・アルペン班4年 武田 杏樹

手段が目的になる。

この言葉は、近年のスキー部の状況に当てはまっているのではないかと感じる。

私たち学習院大学輔仁会スキー部は、2月のインカレを目標(=目的)に年間を通してトレーニングを行っている。そのための手段としてタイムレースやMax測定が設定されており、本来それらはインカレに向けて実力を高めるための過程であるはずだ。

しかし、陸上トレーニングが進む中で、「タイムレースに向けて」といった言葉が強調される場面が増え、目的がいつの間にか「タイムレースで結果を出すこと」へとすり替わってしまっているように感じる場面がある。私は幹部ではないため、部の運営詳細や年間の方針を把握しているわけではないが、それでも各部員が常に「自分自身がシーズンに掲げた目標」を意識することが重要であると考える。

この状況は現役部員だけに原因があるのではなく、卒業生の一部には「インカレよりもタイムレースが大事」と話す方がいると聞いたことがある。仮にこれが事実であるとするなら、特に下級生にとってその言葉が大きな影響を与えることは十分考えられる。その結果として部員の目標がタイムレースに向かってしまうのは、ある意味自然なことなのかもしれない。

では、どのようにすれば手段と目的の混同を防ぐことができるのだろうか。その答えは、目的を達成するためにその手段を用いる理由を部員全体で正しく共有することにあると考える。

私は1年生の頃、「なぜスキー部であるにもかかわらず走るトレーニングが中心なのか」と当時の4年生に尋ねたことがある。その答えは、「伝統とチームワーク作り」であった。もちろんどちらも重要な要素であるが、時間の経過とともに、部員の体力、集中力、興味、そして部を取り巻く環境は変化する。そうした変化の中で、過去と同じ手段を用い続けるのであれば、それが現在においてどのような意味を持ち、どのような効果を期待できるのかを、改めて言語化して共有する必要があると考える。その説明があることで、部員はトレーニングへの納得感や意義が見出しやすくなるはずである。

私は現在のスキー部を否定したいわけではなく、監督・コーチ・理事・卒業生・幹部・部員の誰かを批判する意図もない。そのうえで、インカレに向けてより良い方向へ進むためには、日頃から「スキー」を中心に置いた過ごし方や準備が求められるのではないかと考える。他大学では、資格を持つコーチが部員の身体の状態を理解し、身体のケアを含めたトレーニングを行っている例もある。このような「体力作りにとどまらないアプローチ」を取り入れることも、今後の一つの可能性であるだろう。

これまでの活動報告と比較して挑戦的な内容になったかもしれないが、私が願っていることは一つである。今年度のインカレにおいて、男女それぞれ、そして各部員が掲げた目標に向かってシーズンインし、各自が最善のレースをすることを心から望んでいる。

第99回 全日本学生スキー選手権大会について

お世話になっております。
マネージャー班2年の眞田珠樹です。

OBOGの皆さま
平素より温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
本年度は9名の新入生を迎え、陸上トレーニング期間からインカレに向けて日々切磋琢磨してまいりました。

今年度の大会では、アルペン競技・ノルディック競技が別会場で開催されるため、それぞれの競技での応援が分散してしまう可能性があります。
しかし輔仁会スキー部は、常に仲間とともに励まし合いながら成長してきたチームです。
だからこそ、OBOGの皆さまからの温かい応援は、選手にとって何よりの力になると思います。

大会では、男子3部・女子2部の舞台で、それぞれが全力を尽くして挑みます。
ぜひ、会場で選手たちの奮闘を間近で感じていただき、OBOGの皆さま同士お誘い合わせのうえ、温かいご声援をお願いいたします。

大会日程・種目
2/18(水)
男子3部 GS

2/19(木)
女子2部 GS

2/20(金)
男子3部 SL
12:15 男子3部 5km CL
12:20 女子2部 5km CL

2/21(土)
女子2部 SL
11:15 男子3部 10km FR
11:30 女子2部 10km FR
男子3部 MH
女子2部 MH

2/22(日)
男子3部 MH
女子2部 MH
14:30 CC 男子3部 5km FR
15:00 CC 女子2部 5km FR

2/23(月)
12:10 男子3部リレー 5km×3 (FFF)
12:10 女子2部リレー 5km×3 (FFF)

会場・アクセス
アルペン競技
📍菅平高原パインビークスキー場(長野県上田市)
〒386-2204 長野県上田市菅平高原1223−3433
上田駅から車で約30分

ノルディック競技(クロスカントリー)
📍健康の森クロスカントリーコース(北海道名寄市)
〒096-0066 北海道名寄市日進
名寄駅から車で約20分

コンバインド競技
ジャンプ
📍朝日三望台シャンツェ(北海道士別市)
〒095-0401 北海道士別市朝日町中央4027
クロスカントリー
📍朝日クロスカントリーコース(北海道士別市)
〒076-0017 北海道富良野市下御料076 0017
士別駅から車で約15分

トレーニングチーフより / 一般・アルペン班3年 橋本 怜奈

今年度、一般・アルペン班のトレーニングチーフを務めるにあたり、「自分に本当にその資格があるのか」という迷いは常につきまとっていた。陸トレでも雪上でも誰かの背中を押す立場でありながら、自分自身がそのレベルに到達しているのか不安になる瞬間は少なくなかった。それでも任せてもらえた以上、その期待に応えたいという思いが強く、誰よりも練習に向き合い、まずは姿勢で示すことを大切にしてきた。

今年は同期3人でトレーニングチーフを担っており、チームを導く責任の重さも共有してきた。3年目にして初めて本音をぶつけ合う場面もあったが、それは遠慮なく意見を出し合える関係に成長できた証でもある。衝突を乗り越えたことで、お互いの覚悟がより明確になり、自分たちの理想とするチーム像に少しずつ近づけている実感がある。

夏までのトレーニングでは、怪我や体力差への対応に悩む場面も多かったが、部員一人ひとりの努力や姿勢に助けられることも多かった。トレーニングチーフとして完璧な答えを出せるわけではない。それでも「どうすればこのチームが強くなれるか」「自分にできる最大の働きは何か」を考え続けることこそが役割だと今は思っている。

目の前のシーズンに向けて、男子3部優勝、女子2部4位という目標を現実にするために、全員でインカレを戦いたい。最後は自分と仲間を信じて、3度目の正直で結果を掴み取りたい。悔いのない冬を迎えるために、これからも全力でチームを引っ張りたい。

トレーニングチーフとして / ノルディック班3年 倉持 奈未

タイムレースが残すところあと1回となり、冬合宿のことを本格的に考える時期になってきた。クロスカントリーを始めて3年目の冬が来ようとしていると思うと、少し寂しいような、なんとも言えない気持ちになる。

思えば、チーム全体のことを意識して考えられるようになったのは、トレーニングチーフを任せていただいてからだと思う。1年目は同期もおらず、部活の流れについていくことで精一杯だった。2年目は「チームに貢献したい」という気持ちが強く、タイムにこだわり、がむしゃらに走り続け、先輩や他校のライバルと勝った時にはひたすら喜ぶ。そんなクロカンに夢中になった日々だった

そしてトレーニングチーフになった3年目。自分のタイムだけでなく、部員全員の成長を見届ける責任があることを痛感した。チームが強くなれるかどうかは、私たちトレチ次第。自分の練習だけでなく、部員それぞれのタイムを振り返り、次の練習にどうつなげるかを常に考えなくてはならない。最初のうちは「自分に向いていないかもしれない」と感じることも多かった。トレチとしてのお手本であるためには、自分自身も強くあり続けなければならない。

そんな中で迎えた2学期最初のタイムレースでは、恥でしかないのだが、過去の自分にすら勝てず、さらに初めて後輩に負けてしまった。正直、ものすごく悔しかった。でも同時に、夏合宿や通常練習を通して確実に力をつけてきた後輩たちをひたすら尊敬するし、彼らを支える立場として達成感も感じた。とはいえ、私はやっぱり一番でいたい。背中を見せ続ける存在でありたい。その気持ちは今も変わらない。周りを鼓舞して周りと切磋琢磨しあいながらも、自分はその何倍も努力して1位がいい。

今は、トレチとしての責任を感じながらも、心からこの役職を楽しんでいると思う。どうすればもっとチームが強くなれるか、どうすれば班の皆がクロカンに夢中になれるか。ノルディック班もアルペン班も関係なく、互いに良きライバルとして高め合える関係を築きたい。まだ達成していない夢ばかりだ。これからの私で部活も自分自身も変えられると思うととても心が躍る。

私たちは大学生の4年間しか選手として活動しない。限られた4年間という時間の中で、切磋琢磨し合えるこの環境こそが、何よりの宝物だと思う。最後の冬に向けて全力で駆け抜けたい。

トレーニングチーフより / 一般・アルペン班3年 皆川 真潤

今年は、トレーニングチーフとして2年目のシーズンを迎える。昨年は初めてのトレーニングチーフとして、慣れない中で手探りの連続であり、様々なご迷惑をおかけすることとなった。その中で学ぶことも多く、自分なりに成長を感じられた1年だった。

昨シーズン、チームはインカレ男子二部での戦いの末、三部に降格する結果となった。とても悔しいシーズンであり、自分がアルペン競技でポイントを獲得出来なかったことが非常に心残りとなるインカレとなった。自分たちに何が足りなかったのかを見つめ直す大きなきっかけにもなったと思う。今年はその悔しさをバネに、再び二部昇格を目指してチーム一丸となって挑みたい。

今年度も新入生が多く入部し、一般・アルペン班は11人という活気ある体制でスタートを切った。それぞれのレベルに合わせて成長できる環境を整え、技術面だけでなく練習への姿勢や自主性も含めてチーム全体を底上げしていきたい。また、去年に増して雪上での時間を増やし、練習の質を高めることで一人ひとりが自信を持って滑れるようにサポートしていくつもりだ。

トレーニングチーフとして2年目の今、昨年以上にチーム全体を見渡す視点を持ち、部員一人ひとりが主体的に取り組める雰囲気を作ることが自分の役割だと感じている。三部からの再出発ではあるが、焦らず着実に力をつけ、チーム全体で二部昇格を目指して進んでいきたい。そして、自分自身も選手としてさらに成長し、チームを引っ張る存在になれるよう努力していきたい。