シーズン前の成長と連携 / マネージャー班2年 後関 桜子

今年度の陸上トレーニング期間を終え、いよいよ本格的なシーズンが目前に迫ってきました。1 年次はアルペン班に所属していましたが、2 年となった今年はマネージャーとしてチーム全体を支える立場となり、責任の大きさと視野の広がりを日々感じています。

今年の 1 年生は、もともと足が速い選手が多く、さらに努力家ぞろいで、 陸トレ期間を通しての成長が目に見えて分かりました。 筋力や走力の向上はもちろん、 練習への主体的な姿勢や、 互いに励ましあう雰囲気がとても心強く、 チーム全体の活気にも大きく影響していると感じます。 毎回の練習でできなかったことを次にはできるようにしてくる姿をそばで見て、私自身も刺激を受けました。

また、 夏合宿を経て、 マネージャー班全体としての連携が格段に高まりました。 仕事の分担や情報共有がスムーズになり、誰か 1 人に負担が偏ることなく、自然と助け合える体制が整ってきています。合宿での経験が共通の基盤となり、「自分たちでチームを支える」という意識がより強くなったと感じています。

現在、 3 年生のマネージャーがいないため、 来年からは私達 2 年生がマネージャー班の最上級生になります。その自覚はまだどこか不安もありますが、同時にチームのためにもっと成長し、 後輩に頼られる存在になりたいという気持ちも強くなりました。 今年の経験を糧に、仕事の質を高めつつ、チーム全体をよりよい方向に導けるよう努めていきたいと思います。

シーズン開幕に向けて、 選手・マネージャーともに高いモチベーションで活動できている今の環境を大切にしながら、この勢いを雪上へとつなげていきます。

目的と手段 / 一般・アルペン班4年 武田 杏樹

手段が目的になる。

この言葉は、近年のスキー部の状況に当てはまっているのではないかと感じる。

私たち学習院大学輔仁会スキー部は、2月のインカレを目標(=目的)に年間を通してトレーニングを行っている。そのための手段としてタイムレースやMax測定が設定されており、本来それらはインカレに向けて実力を高めるための過程であるはずだ。

しかし、陸上トレーニングが進む中で、「タイムレースに向けて」といった言葉が強調される場面が増え、目的がいつの間にか「タイムレースで結果を出すこと」へとすり替わってしまっているように感じる場面がある。私は幹部ではないため、部の運営詳細や年間の方針を把握しているわけではないが、それでも各部員が常に「自分自身がシーズンに掲げた目標」を意識することが重要であると考える。

この状況は現役部員だけに原因があるのではなく、卒業生の一部には「インカレよりもタイムレースが大事」と話す方がいると聞いたことがある。仮にこれが事実であるとするなら、特に下級生にとってその言葉が大きな影響を与えることは十分考えられる。その結果として部員の目標がタイムレースに向かってしまうのは、ある意味自然なことなのかもしれない。

では、どのようにすれば手段と目的の混同を防ぐことができるのだろうか。その答えは、目的を達成するためにその手段を用いる理由を部員全体で正しく共有することにあると考える。

私は1年生の頃、「なぜスキー部であるにもかかわらず走るトレーニングが中心なのか」と当時の4年生に尋ねたことがある。その答えは、「伝統とチームワーク作り」であった。もちろんどちらも重要な要素であるが、時間の経過とともに、部員の体力、集中力、興味、そして部を取り巻く環境は変化する。そうした変化の中で、過去と同じ手段を用い続けるのであれば、それが現在においてどのような意味を持ち、どのような効果を期待できるのかを、改めて言語化して共有する必要があると考える。その説明があることで、部員はトレーニングへの納得感や意義が見出しやすくなるはずである。

私は現在のスキー部を否定したいわけではなく、監督・コーチ・理事・卒業生・幹部・部員の誰かを批判する意図もない。そのうえで、インカレに向けてより良い方向へ進むためには、日頃から「スキー」を中心に置いた過ごし方や準備が求められるのではないかと考える。他大学では、資格を持つコーチが部員の身体の状態を理解し、身体のケアを含めたトレーニングを行っている例もある。このような「体力作りにとどまらないアプローチ」を取り入れることも、今後の一つの可能性であるだろう。

これまでの活動報告と比較して挑戦的な内容になったかもしれないが、私が願っていることは一つである。今年度のインカレにおいて、男女それぞれ、そして各部員が掲げた目標に向かってシーズンインし、各自が最善のレースをすることを心から望んでいる。

第99回 全日本学生スキー選手権大会について

お世話になっております。
マネージャー班2年の眞田珠樹です。

OBOGの皆さま
平素より温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
本年度は9名の新入生を迎え、陸上トレーニング期間からインカレに向けて日々切磋琢磨してまいりました。

今年度の大会では、アルペン競技・ノルディック競技が別会場で開催されるため、それぞれの競技での応援が分散してしまう可能性があります。
しかし輔仁会スキー部は、常に仲間とともに励まし合いながら成長してきたチームです。
だからこそ、OBOGの皆さまからの温かい応援は、選手にとって何よりの力になると思います。

大会では、男子3部・女子2部の舞台で、それぞれが全力を尽くして挑みます。
ぜひ、会場で選手たちの奮闘を間近で感じていただき、OBOGの皆さま同士お誘い合わせのうえ、温かいご声援をお願いいたします。

大会日程・種目
2/18(水)
男子3部 GS

2/19(木)
女子2部 GS

2/20(金)
男子3部 SL
12:15 男子3部 5km CL
12:20 女子2部 5km CL

2/21(土)
女子2部 SL
11:15 男子3部 10km FR
11:30 女子2部 10km FR
男子3部 MH
女子2部 MH

2/22(日)
男子3部 MH
女子2部 MH
14:30 CC 男子3部 5km FR
15:00 CC 女子2部 5km FR

2/23(月)
12:10 男子3部リレー 5km×3 (FFF)
12:10 女子2部リレー 5km×3 (FFF)

会場・アクセス
アルペン競技
📍菅平高原パインビークスキー場(長野県上田市)
〒386-2204 長野県上田市菅平高原1223−3433
上田駅から車で約30分

ノルディック競技(クロスカントリー)
📍健康の森クロスカントリーコース(北海道名寄市)
〒096-0066 北海道名寄市日進
名寄駅から車で約20分

コンバインド競技
ジャンプ
📍朝日三望台シャンツェ(北海道士別市)
〒095-0401 北海道士別市朝日町中央4027
クロスカントリー
📍朝日クロスカントリーコース(北海道士別市)
〒076-0017 北海道富良野市下御料076 0017
士別駅から車で約15分

トレーニングチーフより / 一般・アルペン班3年 橋本 怜奈

今年度、一般・アルペン班のトレーニングチーフを務めるにあたり、「自分に本当にその資格があるのか」という迷いは常につきまとっていた。陸トレでも雪上でも誰かの背中を押す立場でありながら、自分自身がそのレベルに到達しているのか不安になる瞬間は少なくなかった。それでも任せてもらえた以上、その期待に応えたいという思いが強く、誰よりも練習に向き合い、まずは姿勢で示すことを大切にしてきた。

今年は同期3人でトレーニングチーフを担っており、チームを導く責任の重さも共有してきた。3年目にして初めて本音をぶつけ合う場面もあったが、それは遠慮なく意見を出し合える関係に成長できた証でもある。衝突を乗り越えたことで、お互いの覚悟がより明確になり、自分たちの理想とするチーム像に少しずつ近づけている実感がある。

夏までのトレーニングでは、怪我や体力差への対応に悩む場面も多かったが、部員一人ひとりの努力や姿勢に助けられることも多かった。トレーニングチーフとして完璧な答えを出せるわけではない。それでも「どうすればこのチームが強くなれるか」「自分にできる最大の働きは何か」を考え続けることこそが役割だと今は思っている。

目の前のシーズンに向けて、男子3部優勝、女子2部4位という目標を現実にするために、全員でインカレを戦いたい。最後は自分と仲間を信じて、3度目の正直で結果を掴み取りたい。悔いのない冬を迎えるために、これからも全力でチームを引っ張りたい。

トレーニングチーフとして / ノルディック班3年 倉持 奈未

タイムレースが残すところあと1回となり、冬合宿のことを本格的に考える時期になってきた。クロスカントリーを始めて3年目の冬が来ようとしていると思うと、少し寂しいような、なんとも言えない気持ちになる。

思えば、チーム全体のことを意識して考えられるようになったのは、トレーニングチーフを任せていただいてからだと思う。1年目は同期もおらず、部活の流れについていくことで精一杯だった。2年目は「チームに貢献したい」という気持ちが強く、タイムにこだわり、がむしゃらに走り続け、先輩や他校のライバルと勝った時にはひたすら喜ぶ。そんなクロカンに夢中になった日々だった

そしてトレーニングチーフになった3年目。自分のタイムだけでなく、部員全員の成長を見届ける責任があることを痛感した。チームが強くなれるかどうかは、私たちトレチ次第。自分の練習だけでなく、部員それぞれのタイムを振り返り、次の練習にどうつなげるかを常に考えなくてはならない。最初のうちは「自分に向いていないかもしれない」と感じることも多かった。トレチとしてのお手本であるためには、自分自身も強くあり続けなければならない。

そんな中で迎えた2学期最初のタイムレースでは、恥でしかないのだが、過去の自分にすら勝てず、さらに初めて後輩に負けてしまった。正直、ものすごく悔しかった。でも同時に、夏合宿や通常練習を通して確実に力をつけてきた後輩たちをひたすら尊敬するし、彼らを支える立場として達成感も感じた。とはいえ、私はやっぱり一番でいたい。背中を見せ続ける存在でありたい。その気持ちは今も変わらない。周りを鼓舞して周りと切磋琢磨しあいながらも、自分はその何倍も努力して1位がいい。

今は、トレチとしての責任を感じながらも、心からこの役職を楽しんでいると思う。どうすればもっとチームが強くなれるか、どうすれば班の皆がクロカンに夢中になれるか。ノルディック班もアルペン班も関係なく、互いに良きライバルとして高め合える関係を築きたい。まだ達成していない夢ばかりだ。これからの私で部活も自分自身も変えられると思うととても心が躍る。

私たちは大学生の4年間しか選手として活動しない。限られた4年間という時間の中で、切磋琢磨し合えるこの環境こそが、何よりの宝物だと思う。最後の冬に向けて全力で駆け抜けたい。

トレーニングチーフより / 一般・アルペン班3年 皆川 真潤

今年は、トレーニングチーフとして2年目のシーズンを迎える。昨年は初めてのトレーニングチーフとして、慣れない中で手探りの連続であり、様々なご迷惑をおかけすることとなった。その中で学ぶことも多く、自分なりに成長を感じられた1年だった。

昨シーズン、チームはインカレ男子二部での戦いの末、三部に降格する結果となった。とても悔しいシーズンであり、自分がアルペン競技でポイントを獲得出来なかったことが非常に心残りとなるインカレとなった。自分たちに何が足りなかったのかを見つめ直す大きなきっかけにもなったと思う。今年はその悔しさをバネに、再び二部昇格を目指してチーム一丸となって挑みたい。

今年度も新入生が多く入部し、一般・アルペン班は11人という活気ある体制でスタートを切った。それぞれのレベルに合わせて成長できる環境を整え、技術面だけでなく練習への姿勢や自主性も含めてチーム全体を底上げしていきたい。また、去年に増して雪上での時間を増やし、練習の質を高めることで一人ひとりが自信を持って滑れるようにサポートしていくつもりだ。

トレーニングチーフとして2年目の今、昨年以上にチーム全体を見渡す視点を持ち、部員一人ひとりが主体的に取り組める雰囲気を作ることが自分の役割だと感じている。三部からの再出発ではあるが、焦らず着実に力をつけ、チーム全体で二部昇格を目指して進んでいきたい。そして、自分自身も選手としてさらに成長し、チームを引っ張る存在になれるよう努力していきたい。

夏合宿を終えて / マネージャー班2年 原田 美優

2年生で迎えた人生2度目の夏合宿は、1度目の夏合宿とは大きく異なるものだった。

1年生の時は、右も左も分からず、とにかく言われた仕事をがむしゃらにこなしていた。何かプレイヤーにしてあげたいと思いながらも、与えられた仕事で手一杯だったり、「迷惑かな?」と色々考えてしまい、なかなか踏み出せない自分もいた。

しかし、1年目の経験を経て反省点が多く見つかり、2年生になった今は自分で考えて色々と行動できるようになった。部員を1年間見てきたことで、去年よりも「誰に、何をすべきか」を考えられるようになり、個人に合ったサポートができるようになったと思う。そうしていく中で、みんなを思う気持ちもより強まり、それが自分のモチベーションにも繋がった。

また、マネージャーの人数が2人から5人に増えたことにとても心強さを感じた。協力し合える安心感や、一緒に頑張れる仲間がいる喜びを実感した一方で、その分意思疎通や役割分担など難しさもあり、両方を強く実感する夏合宿となった。

そして何より、頑張りながらもマネージャーに気を使ってくれる優しいプレイヤーのおかげで、やりがいを持ってマネージャーを続けられている。スキーができない私がスキー部を選んだ理由は、ここに詰まっている。

次の夏合宿では、マネージャーの先輩が卒業しており、私を含め現2年生が最上級生になる。お手本にしてもらえるようなマネージャーでありたいと思うと同時に、プレイヤー一人一人を思いやる自分らしい支え方をこれからも続けていきたい。

夏合宿を終えて / ノルディック班2年 谷嶋 奏太

2年目の夏合宿が終わった。今回の夏合宿は、先輩として1年生の手本になることが求められた。個人的には、1年目よりも今年の方が不安が多い状態でこの夏合宿に臨んだ。

1番難しかったと思ったことが、1年生を引っ張っていくことである。去年は自分たちの仕事に精一杯になっていたが、今年はそうはいかなかった。自分たちのやることもやりつつ、1年生の仕事も観察し、時には指示を出し、注意を出したりしなければいけなかった。マルチタスクが苦手な自分からしてみると、とてもやりにくかった。

メニューでは、去年は必死についていくことが求められたが、今年からは引っ張っていくことが求められた。正直、引っ張っていくことはできなかった。特に中ペース走ではついていくのに必死で声を出せず、逆に1年生の声で自分が鼓舞されて頑張れていた。去年と全く変わらず、他人に鼓舞されて必死に食らいついているだけであった。本当に悔しい。来年は絶対に鼓舞する側になり、完走したい。

まとめると、反省点が多く残る夏合宿となってしまった。悔しいと思うことは誰にでもできるので、来年の夏合宿が自分から見て成功だと言えるように、具体的なアプローチを日々の練習からかけていきたい。また、個人としては反省点が多く残ったが、チームとしてはすごく一体感が出ていて良いと思った。刻々と迫っている冬合宿も、このメンバーなら乗り越えられると確信している。

夏合宿での様々な経験を糧に、個人、チーム共に努力を続け、強いスキー部となれるように日々練習をこなしていきたい。

前期の活動を終えて / 一般・アルペン班2年 横田 佳歩

2年生となり後輩ができてから初めての前期となり振り返ると、練習を通じて様々な成果を得る事が出来た。一方で多くの反省点も見られた前期であったと考える。

特に大きな課題となったのは怪我に対する対応だ。個人的に右股関節に大きな痛みがあり十分なパフォーマンスが出来ない場面があった。ウォーミングアップやクールダウンを軽視してしまったこと、また疲労が蓄積した状態で練習を重ねたことが原因の一つと考えられる。結果として練習効率が下がってしまったため、今後は体調管理を徹底するとともに、怪我の予防を目的としたストレッチや補強運動を日常的に取り入れ、自主練を積み重ねる事が必要であると考える。

またランニング練習についても、取り組みの姿勢に課題が見られた。走行距離やタイムの目標は設定していたものの、「こなす」ことに意識が向き、練習の質を意識できなかった点が反省点だ。部員間でも走力に差があり、集団練習では速い部員に合わせることで無理をしてしまったり、逆にペースを落とし過ぎて効果が薄れたりする場面があった。

ランニングは基礎体力の向上だけでなく、競技全体の持久力や集中力にも直結するため、今ある現状の課題点にのみ目を向けるのではなく、どうすればこの先自分の能力を向上させる事が出来るのか考えながら練習をする事が大切であると実感した。

 これらの反省を踏まえ、後期は「怪我をしない体づくり」と「質を意識したランニング」を柱に活動を進めていきたい。怪我防止の観点からは、日常的な体のケアを習慣化し、無理な練習を避けつつ計画的なトレーニングを行う。またランニング面においては質の高い自主練などを通して自分に不足している点を補っていきたいと考えている。