2018年度 後期MAX測定

ラットプルダウン
(kg)
スクワット
(kg)
ベンチプレス
(kg)
頼光 73 90 65
伊藤 54 65 50
望月 64 80 60
足立 64 70 50
川野 64 70 45
白井 ※1
山本 64 90 50
吉田(佑) 54 85 55
吉田(汰) 54 80 55
54 70 45
海部 64 90 50
ラットプルダウン
(kg)
スクワット
(kg)
ベンチプレス
(kg)
五十嵐 41 60 35
市川 36 45 20
平岡 23 40 20
海老根 45 70 30
間瀬 45 – ※2 32
松橋 36 35 20

※1 肩の脱臼により計測不可

※2 脚の怪我により計測不可

第5回タイムレースリザルト/12月8日(土) 天気:晴れ

男子 出走 14:30
欠席者:白井

順位 氏名 1 2 3 4 5 合計 前回比 ベスト比
1 足立 3’31” 3’54” 3’48” 3’52” 3’38” 18’43” 19’12” -0’29” 19’12” -0’29”
2 望月 3’31” 3’54” 3’58” 3’59” 3’48” 19’10” 19’27” -0’17” 19’23” -0’17”
3 吉田(汰) 3’37” 3’56” 4’01” 4’05” 3’51” 19’30” 19’40” -0’10” 19’40” -0’10”
4 海部 3’37” 3’55” 4’02” 4’05” 3’55” 19’34” 20’00” -0’26” 20’00” -0’26”
5 頼光 3’36” 3’57” 4’18” 4’14” 3’55” 19’59” 20’43” -0’44” 20’43” -0’44”
6 3’43” 4’05” 4’03” 4’14” 3’54” 19’59” 20’12” -0’13” 20’12” -0’13”
7 山本 3’44” 4’04” 4’22” 4’24” 4’09” 20’43” 21’31” -0’48” 21’31” -0’48”
8 吉田(佑) 3’49” 4’09” 4’22” 4’31” 4’06” 20’57” 22’57” -2’00” 20’37” +0’20”
9 川野 3’52” 4’16” 4’20” 4’27” 4’13” 21’08” 21’32” -0’24” 20’27” +0’41”
10 伊藤 3’53” 4’23” 4’39” 4’43” 4’31” 22’09” 24’41” -2’32” 20’10” +1’59”
参考タイム
 森山さん 3’35” 4’11” 4’17” 4’23” 4’10” 20’42”

 

女子 出走 14:00
欠席者:平岡

順位 氏名 1 2 3 合計 前回比 ベスト比
1 市川 4’04” 4’29” 4’26” 12’59” 13’17” -0’18” 13’17” -0’18”
2 五十嵐 4’12” 4’40” 4’28” 13’20” 13’35” -0’15”
3 海老根 4’22” 4’59” 4’48” 14’09” 14’25” -0’16” 14’25” -0’16”
4 松橋 4’27” 5’06” 5’10” 14’43” 14’42” +0’01” 14’42” +0’01”
5 間瀬 5’16” 5’58” 5’52” 17’06” 17’00” +0’06” 15’17” +1’49”

原点 / ノルディック班4年 五十嵐 有冴

 クロスカントリーの楽しさをどのような時に感じますか?

 合宿先の地元の高校生が授業の一環として行なっていたインタビューの質問に、3年前は、”まだわかりません”とつい伏し目がちに答えたことを思い出しながら、4年目になった私は答えた。

“頑張った先にみえる何にも代え難い景色をみた時です”と。

 どんな結果であれ、勝利を目指し必死に頑張った後にみた光景、抱いた感情は脳裏に焼き付いているものである。それを思い出し、また頑張ろうと思うからこそ、私はこの競技を続けているのだと思う。

 前回の活動報告で書いたように、今年度は特に様々な事に悩み苦しみ、辛くてどうすれば良いか分からなくなる事が多かった。ただそれは、周りを気にし、自分がどう在るべきか、どう影響を与えるのか、そればかりを気にして、ただがむしゃらにどんなにかっこ悪くても、一心に頑張っていた自分を忘れていたからであるとシーズンに入り痛感した。

 純粋に努力するということが出来なくなった私は、頑張った先にみえる景色も曇り、楽しさも感じられなくなっていたのだと思う。トレーニングチーフである前にいちプレイヤーである、そんな当たり前のような事を改めて意識させられた。

 私は早くも2年生から”追う”ではなく”率いる”という立場になり、それがいつからか上を目指すのではなく下ばかりをみて、自分を過信し、どこか守りに入ってしまっていたような気がする。
 それが例えるならイソップ物語のうさぎのような弱い自分を創り出した。上級生になってさらにその感情は強くなり、最終的にプレイヤーとしての自分がチーフとしての自分に呑まれていってしまったのだと思う。

 最近度々昔のトレーニング日誌を読み返す事があるが、そこに書かれた一つ一つからは今のような弱い自分はどこにも感じられなかった。右も左も分からず、今よりずっと下手で遅かったが、必死に試行錯誤し、ひたむきに努力していた自分は、大きく強く感じられた。

 苦しさ、悔しさ、不安、焦燥、その先にある達成感、喜び、感動。様々な感情を抱き、多くの経験を経たからこそ、今一度、原点に立ち戻るべきかもしれない。

 なぜ頑張るのだろうか。何を実現したいのだろうか。その為に何をしなければいけないのか。
 時間はもう限られている。

ライバル / 一般・アルペン班2年 川野 浩太郎

 昨シーズン学習院大学輔仁会スキー部は3部に降格した。

 この事実に対して当時3年生で主将をしていた望月さんを含め多くの部員は非常に悔しい思いをした。自分も少なからず悔しい思いをしたが、シーズンが終わって何よりも悔しく来年度へのモチベ―チョンになったのは一般・アルペン班の同期山本の存在である。

 昨シーズン小海スキー場で迎えたシーズン初日のビデオミーティング、初めて自分と山本の滑りが比較できる場所であった。

 その際、山本の滑りを見て、「自分とのレベル差はない・負けたくない」そう思ったことを今でも覚えている。
 その後菅平に移動し、タイム計測を行いながらの練習でも実力は互角。また1月に出場した大会での戦績も1勝1敗だった。

 しかし2月合宿に入り、毎日トレーニングをしていくとタイム計測で山本に負ける日が徐々に多くなっていった。山本本人から調子を心配されるほどであった。そして迎えたインカレGS、結果は1本目2本目ともに負けた。1月までは互角だった相手が自分より上にいった瞬間だった。

 自分が山本以上に成長できなかったことをとても悔い、来年は負けないことを心に誓った。

 しかし今年のシーズンに入る前、自分は既に山本に2敗している。
第4回・5回タイムレースのことである。正直TRで山本に負けることは考えていなく、自分の未熟さ・勝負弱さを実感した。とくに第5回TRではほとんどの部員がベストを更新するなか、自分だけが結果を出せなかったことに対して、悔しく、自分の愚かさに涙した。その時4年生の頼光さんから「冬は期待してるぞ」と声をかけていただいた。その言葉が今でも脳裏から離れない。

 唯一のアルペン班の先輩からもらった言葉を裏切りたくない、今まで負かされ続けているライバルに勝ちたい。この思いが日々の雪上でのトレーニングの原動力である。

 今シーズン合宿に入ってからの実力差はよく分からない。それは1月に出る大会で明らかになるであろう。しかし確実に分かることはライバルがいるおかげで自分はより成長出来ているということだ。

 山本だけではなく海部を含めた後輩や同期・先輩、他大のスキー部の方々や中高時代に知り合った人たち、その全てが自分の刺激となり成長の糧となっている。

 その糧を胸に2月末に行われるインカレでは満足できる結果を自分の滑りでつかみ取りたい。

捲土重来 / ノルディック班2年 吉田 圭汰

 季節外れの紅葉が散りはじめ、凍てつく風が冬の始まりを知らせてくれる。同時に私の二度目の挑戦が直に始まる。思えば2018年という年は大きな失敗を二度も経験した。インカレ大敗と信頼の喪失だ。

大学生になり、がむしゃらに頑張った一年生の締めくくりに出場させていただいたリレー競技。しかし私一人の力などでは学習院の勝利に貢献もできず、結果三部降格となった。あれほどまでに「自分の無力さ」を悔いたことは無かっただろう。

他班の同期とは異なる、異様なプレッシャーと敗北感を味わったからか、二年生になると仲間意識を忘れ結果に執着しすぎる自分がいた。「頑張ってきたから大丈夫」。そんな一年生の時に抱いていた過程主義の自己評価をぶら下げてインカレに挑みたくないという一心で独り自主練することも増えた。

そんな煮えたぎる勝利欲、結果主義や個人主義、様々な迷いが自ずと言動に出ていたのだろう、先輩や同期の信頼を大きく失う結果となった。

失敗だらけの私を叱責し、やり直すチャンスをくれた先輩方や同期がスキー部にいてくれたことが何より救いであった。
だからこそ自分ではなく、そんなチームのために戦いたいと今は心から思う。人の信頼というのは簡単には取り戻せない。しかし、失敗を重ねた結果得たこの想いや情熱は態度で示していきたい。

上級生になるのは目の前だ。後輩に向けて恥ずかしくない背中と本気を、この冬は見せたい。

風雪磨人 / 一般・アルペン班2年 間瀬 麻日

 風雪磨人という言葉をご存知だろうか、北海道の遠軽駐屯地にある石に掘られた言葉である。
 ここの駐屯地の連隊はスキー競技会で11連覇を成し遂げた記録を持っているとのことである。北海道の雨風に晒さられるような環境で人は逞しくなるという意味だ。

 足元や首筋を突き刺すような冷たい風が通り抜ける今日この頃、すでに北海道に行っている部員もいる中でこれからの合宿に思いを馳せる。
 去年の野沢でのインカレで悔しい思いをした部員もたくさんいるだろう、私もそのうちの一人だ。足の怪我が原因でインカレの舞台では自分の理想とはかけ離れた滑りをしてしまった。悔しくて悔しくてその日は涙を流したのを鮮明に覚えている。

 冬というのはとても短く、さらに私たちが雪上に立てるのは本当に限られた期間だ。今年の陸のトレーニングでは昨年の怪我の経過が悪化し慢性症となってしまって走ることができず、自分を奮い立たせながら治ることを信じて、日々できること探し、実行するしかなかった。辛いリハビリも足繁く通った病院も全ては冬に滑るため、周りとの差に心が折れそうになっても今は足を治すと決めて。

 昨年は初めての長期合宿で私の心がまるで子供が嬉々として潰すあの初霜のようにぐちゃぐちゃになってしまうことが何度もあったが今年は硬い氷結のように心を強く持って冬合宿に臨みたいと思う。

 風雪磨人。文字通り雨風に晒されて、逞しくなったみんなで今年のインカレを迎えたい。

第4回タイムレースリザルト/10月27日(土) 天気:晴れ

男子 出走 14:30  欠席者:なし
順位 氏名 1 2 3 4 5 合計 前回比 ベスト比
1 足立 3’37” 3’53” 4’00” 3’54” 3’48” 19’12” 20’57” -1’45” 19’14” -0’02”
2 望月 3’44” 3’57” 3’59” 3’59” 3’48” 19’27” 20’08” -0’41” 19’23” +0’04”
3 吉田(汰) 3’25” 3’56” 4’09” 4’09” 4’01” 19’40” 21’51” -2’11” 20’00” -0’20”
4 海部 3’42” 3’56” 4’02” 4’05” 4’15” 20’00” 21’03” -1’03”
5 3’43” 3’58” 4’12” 4’09” 4’10” 20’12” 24’01” -3’49” 20’57” -0’45”
6 頼光 3’43” 4’01” 4’21” 4’27” 4’11” 20’43” 21’57” -1’08” 20’55” -0’12”
7 山本 3’48” 4’11” 4’32” 4’37” 4’23” 21’31” 25’02” -3’31” 22’40” -1’09”
7 白井 3’49” 4’17” 4’23” 4’39” 4’23” 21’31” 23’14” -1’43” 20’52” +0’39”
9 川野 3’48” 4’20” 4’32” 4’36” 4’16” 21’32” 22’49” -1’17” 20’27” +1’05”
10 吉田(佑) 3’51” 4’19” 4’51” 5’07” 4’49” 22’57” 23’51” -0’54” 20’37” +2’20”
11 伊藤 3’56” 4’44” 5’09” 5’43” 5’09” 24’41” 21’06” +3’35” 20’10” +4’31”

今の気持ち / ノルディック班 2年 足立 昇平

 陸上トレーニングもあと1ヶ月を切った。雪上までも約1ヶ月となった。
振り返れば、あっという間だったかもしれない。

 今年の4月、タイムレースでの記録は自分が1番という自覚を持ちながら練習に取り組んだ。しかし早々にケガでメインメニューから離脱し、2ヶ月近くサブメニューをこなした。
 正直、面白くはなかったが、日々成長を感じることができ、この期間気持ちが折れることなく、復帰後を楽しみにしながら、自分で考えたメニューをこなし続けた。それが確実に今に活き、冬にも繋がるものと考えている。

 前期最後の第2回タイムレースでは初めて1位を取れたものの、決して良いタイムではなかった。
 去年の1位、昨年引退された赤司さんは、他を寄せ付けない1位であった。この時、改めて赤司さんの偉大さを感じた。今シーズンの練習、タイムレースでも、常にもう見えない赤司さんの背中を追い続けていたと思う。いつかはこの背中を追い越したい。

 昨年の冬は未知の世界への挑戦であった。
 クロスカントリースキーという競技を知り、経験し、今では虜となってしまった。今シーズンは元トップ選手の滑りを生で感じ、教えていただくという素晴らしい経験ができた。またトップ選手の動画を見ることで、自分なりに研究したつもりだ。

 だが雪上に立って改めて感じることもあると思う。
合宿の日々は常に試し、修正することの繰り返しだと思う。そして自分が納得する結果を出すには、合宿の日々自分を追い込み続けるしかないと思う。
 この追い込むこと、考え、修正することを楽しみたい。

トレーニングチーフ /  一般・アルペン班 4年 頼光 竜二郎

 3月に幹部交代式が行われ、大学4年にして主将とトレーニングチーフの2つの「肩書」を頂いた。
スキー部の舵を一気に任された責任感を強く感じながらも、いつか自分がと意気込んでいた役職に就けた事は誇らしくあった。

 いざトレーニングチーフになってみると、その責任の重圧は想像以上だった。
自分の一挙手一投足が部員の模範でなくてはならない。その意識だけでもタイムレースの記録は伸びたほどだった。

 今年度の目標は男子3部総合優勝、女子15位以内だ。
この目標を果たすために自分がトレーニングチーフとして行えることはスキー技術を伝えていく事だ。
 骨盤の傾きや運動中の足の向きなど、陸上トレーニングのなかでも冬に向けた意識を高める必要があった。これはアルペン班だけに限らず、ノルディック班にも共通して言えた。

 加えて、運動経験の浅い部員が多い中で、敏捷性を高めることや体の動かし方そのものを意識するためのトレーニングを行う機会も増やした。普段長距離系のメニューを引っ張ってくれているノルディック班員も苦戦しており、各々に必要とされる新しい要素も見えてきた。

 一方で自分がトレーニングチーフとして目指す所についても考えることとなった。スキー部として避けては通れないのがタイムレースであり、ノルディック班と勝負していくことが輔仁会スキー部アルペン班における伝統行事だ。

 自分もそうだったが、アルペン班として筋力トレーニングがしたいという気持ちとこの勝負に勝つために走ることを両立することは非常に難しい。現状としても、走り込みを優先するがあまり線の細い部員は多い。その中で妥協することなく両立を果たして見せたい。

 卒業後も自分の姿がアルペン班の中で残り続けるように。

葛藤 / ノルディック班 4年 五十嵐 有冴

 幹部交代式。
例になく以前から通達を受けていたにも関わらず、名前を呼ばれた瞬間、何故か身体が震えたのを覚えている。
 今まで部のエースと言われてきた先輩方が引っ張ってきたノルディック班を任される不安なのか、それとも二部昇格に向けてチームを率いていくという胸の高鳴りからなのかはわからない。様々な想いを抱えたこの日、私のトレーニングチーフとしての1年間が始まった。

 自分の考えや行動が班全体に影響を与える、その責任の大きさは計り知れなかった。
容赦なく立ちはだかる壁と抜け出せない迷路に悩み苦しみ葛藤し、毎日問い続けている中で見えてきたことがある。

 それはチームの導き方に正解は無いということだ。月並みな表現に聞こえるかもしれないが、改めて実感している事である。一方失敗は許されない。自身であれば、失敗や後悔から次はこうしてみようと学ぶ事が出来るが、チームにおいては班員を振り回す結果になるか、若しくは考えも及ばない影響が出る可能性があるからだ。

 最近の傾向として、自主的な部員が多いと感じられることは非常に嬉しい。彼らには、ただ言われたことに従うのではなく、果たして本当にこれで良いのかと疑うぐらいの気持ちで自分の事、仲間の事を一つ一つ改めて考え、その上で納得し行動してほしいからだ。

 極端に言えば、私は良いトレーニングチーフだと思われない方が良いと考えているぐらいである。自分の意思があるということは、確実に原動力に繋がると思う。そして意見を交わし互いが真剣に向き合うことでこそ強いチームが生まれるとも思う。

 そうであるからこそ、義務と権利、自主性と自分勝手の境界に悩み、チームマネジメントに強い葛藤が生じる。
 まだその芯の部分が掴めない自身に憤りを感じる日々だが、現在の私の解釈をパズルに例えるなら、私は枠組みとして輔仁会スキー部のあるべき姿を守り、部員一人一人がその枠組みの中でピースを合わせることによって、今年度の私達の完成画を彩るといったイメージである。

 その完成に向かって目標を見失わないよう道しるべとなり、時には厳しく、時には一番の味方となって彼らが歩を進めていけるように支えたい。そして欲を言うとしたら、今年度のインカレで全員で喜びを分かち合った時に、僅かながらでも何かチームに貢献できたと思えたら、それはかけがえのないものになるのだろうと想像している。

 本番はこれからだ。懸命に頑張る1年生、芯の強い2年生、陰から支え雰囲気をつくる頼もしい3年生、苦楽を共に乗り越えてきた4年生、ジャンプ班も兼任しているプレイヤー、私達ノルディック班11人ならどこまでも強くなれる。そして、共に切磋琢磨し合うアルペン班、応援してくれるマネージャーに支えられたこの素晴らしいチームを、しっかりと率いていきたい。