トレーニングチーフより / 一般・アルペン班3年 髙橋 ヤマト

 10月も後半に差し掛かり、陸上トレーニングも残り1ヶ月ほどになった。今年もコロナの影響で前半は全員が集まっての対面部活が出来ない状況が続いていた。しかし6月下旬からは対面での部活が久しぶりに再開されるようになった事で、自分も含め部員の皆んなは改めて対面で部活を行うことが出来る喜びを再確認できたのではないかと思う。

 今年度、トレーニングチーフをやってきた中で個人的に感じた事は部員のトレーニング状況の管理の難しさだ。特に自主練期間中は、部員個人の周りのトレーニング環境や家庭の事情が異なるためにトレーニング状況の管理、把握がとても難しかったように感じる。

 下級生の頃は、トレーニングチーフは練習メニューを決めて部活での練習を指揮し、部を運営していく役割であると思っていた。しかし、実際にトレーニングチーフに就いて部活を運営する立場になると、練習メニューといった部活全体向けの事から、トレーニング状況の把握、部活がなかなか始まらない中でモチベーションを維持させるための部員個人へのケアなど様々な事を行わなければならず、ストレスが溜まってしまう事も正直あった。それと同時に、このように大変な部活の運営をこれまでしてきた先輩方は凄かったんだなと再認識し、生意気な事を思った事もあった自分を反省したりもした。

 ただ、トレーニングチーフとして嬉しく感じた事ももちろんあった。それは長い自主練明けでも部員がモチベーションを維持し続けてくれていたことだ。6月下旬に入って久しぶりに対面での部活を行った際、久しぶりの早起きでキツそうにしつつも嬉しそうな部員の姿が印象的であった。

 そして、4年生も3年生も2年生も練習を頑張ってくれているが、特に男女共に1年生のモチベーションの高さ、頑張りが目立つように感じる。1年生は他の学年に比べて人数こそは少ないものの、みんな運動能力が高くスキー経験者であるため少数精鋭というイメージだ。そのため個人的にはシーズンに入った時にインカレで活躍してくれる即戦力となってくれるのではないかと期待している。後輩が頑張ってくれているとトレーニングチーフとしてはもちろん、上級生として嬉しい。もちろんトレーニングチーフとして自分は負ける訳にはいかないが。

 最後になるが、これからすぐにシーズンインとなる。コロナ禍という難しい状況においても頑張ってくれている部員、応援してくださるOBOGやコーチの皆様に感謝しながらトレーニングチーフとしても個人の成績でもスキー部を引っ張っていけるようにインカレに向けて頑張っていきたい。

トレチ1と2分の1 / ノルディック班3年 後埜上 湖子

 今年度トレチとしての約半年の活動の中で、ブレないことを大切にしてきた。だから、去年女子トレチとして書いた、目指していきたいもの、精神のようなものは変わっていないため、特段新しいビジョンはない。昇格の一点だ。
 男子はとにかく速く、強くする。目的さえブレなければ、スキー部としてどこかに繋がっていくと信じている。

 時々、いや、頻繁に、判断に迷ったり後悔したりすることもある。その判断が正解なのか、間違っているのかは未来の誰かに決めてもらえば良い。今は逃げずにやりたいことをやり、必要だと思ったことはやる。コロナで思い通りにいかないこともあるが、スキー部にとって、必ず何かを掴み取る期間にする。陸トレがもうすぐ終わり、待ちに待ったシーズンインを迎えるが、ブレずに挑戦し続けることは忘れずにいようと思う。コーチなどに支えていただきながら、大所帯でないからこそ何でもできて、ちょっぴり問題も起こるこのスキー部のトレチは、やっていて面白い。

 改めて考えると、「やりたい!」と思うことをできるこの環境はすごく恵まれている。それはひとえに周りの方々のおかげで、本当に感謝している。
 よく、トレチ大変だよね、とか、そもそも大学生にもなって始発に乗って走っているなんてすごいね、と言われることがある。褒められれば素直に喜ぶ私だが、こんなコロナ下で、目指すものがあり、一緒に頑張る楽しい仲間がいて、目標を自由に描かせてもらい、決めさせてもらっている。

 こんな幸せな環境は貴重すぎるし、“大変”だけではもったいない!コロナだからできることがある。感じることがある。寒いからこそ感じる温かみのように、ポッと、スキー部で良かった、トレチができて良かったと思う。

 スキー部での活動も残り半分を既に切り、引際を思う時がある。みんなの栄養分になって消化されて終わりたい。

前期を終えて、後期に向けて / ノルディック班3年 伊藤 慧

 前期の部活動が終わり、私が学習院大学輔仁会スキー部に入部してから3回目の夏が終わった。今年度も新型コロナウイルスの流行を受け夏期合宿の中止、大学内での練習が禁止され学外での活動が余儀なくされたことなど、本来の活動に完全に戻ったわけではないが、昨年度とは違い前期の6月からスキー部としての活動が始まった。

 前期を振り返り私が感じたことは、週に4回、朝早くにスキー部の部員と練習ができることがとても嬉しく、自主練が中心であった昨年の陸上トレーニングとは違い、練習中やインターバル中も部員の声が聞こえ、自分がスキー部の一員であることが自覚でき、充実感のある3年目の前期の活動であった。

 前期の活動を踏まえて9月からの後期の部活動に向けての私の目標は、気持ちを切らさないことである。元々、私は後期の練習期間に風邪などで体調を崩すことが多く、前期の練習から積み上げてきたリズムを崩して冬のシーズンに入ってしまうことが多かった。さらにコロナ禍で活動が制限されるなかで自分に対する甘えが出てしまい、部活動に対する思いが薄れてしまう可能性もある。そういった中で後期の陸上トレーニング期間においてまず自分がやるべきことは具体的な数値の記録を目標に活動すること よりも体調と心の管理を徹底することが今の自分には必要であると思う。

 これから冬のシーズンインまで2ヶ月と少しという短い期間であるが、自らの体制を整え、部の重要な戦力の一人として活躍したい。 

前期を振り返って / 一般・アルペン班2年 日高 野々子

 2020年は新型コロナウイルスの流行のため、授業は全てオンラインとなり、部活どころか大学さえ通うことができませんでした。そのため、一度も練習や合宿に参加することなく初めの一年を終えました。2021年には多少はよくなるのではと楽観的に考えていたものの、日を追うごとに状況が悪化していきました。

 それでも、今年の4月に初めて同期や先輩方と実際に会い、練習が始まりました。

 次の日には緊急事態宣言により部活動が禁止されてしまい、その後は自主練習を余儀なくされました。その間は、先輩からのアドバイスをもとに、自分には何が足りないのか考えながら筋力トレーニングやランニングに取り組みました。2回ほど緊急事態宣言が延長された後、6月後半から練習が再開しました。

 下半身の筋力トレーニングは上半身よりもしていなかったので、初めて練習で下半身を酷使した時は、自主練習の足りなさを実感しました。また、普段は平地で走っていたため、坂や道が舗装されていない山の中を走るのは辛く、途中で足を止めてしまいそうになりました。予想はしていたものの、秋田県と東京都では気温や日照時間が異なるため、その環境下でトレーニングをするのは体がついていけないことも何度かありました。

 これらの反省を踏まえて、後期からは下半身の筋力トレーニングも重視し、坂や舗装されていない道でのランニングに取り組んでいきたいです。

 現在、新型コロナウイルス感染患者数の増加により、病院の受け入れ拒否といった事態がたびたび引き起こされています。そんな中で、感染すれば自分だけの問題ではなく周りに大きな迷惑をかけてしまいます。そんな状況を避けるためにも、最低限ワクチンを2回打った上で練習参加をしたいと思います。また、有酸素運動の間は難しいかもしれませんが、できるだけマスクを着用し、感染リスクを下げられるよう努めていきたいです。

やりきれない / ノルディック班2年 濵田 侑真

「前期の練習がもう終わってしまった。」

 こう思ってしまったのは前期のオフトレーニングがやりきれてないからだと思う。

 やりきれないほど練習不足だったかと言われるとそんなことはないと自負している。コロナ渦で全体練習をする機会が少なかったが自主練でやれるだけやったと思っていた。
 しかし、前期のタイムレース蓋を空けて見ればノルディック班の目標タイムには全然届かず、同期のライバルたちには5歩ぐらい先を越されてしまった。

 去年度の自分でいたら頑張ったし結果伴ってなくてもしょうがないと思っていたと思う。しかし、昨シーズン初めてノルディックに触れ、楽しさと共に圧倒的な体力不足に対する悔しさを実感し、今年のオフトレーニングは冬に後悔しないために泣きながらやるしかないと心に決めてのタイムレースの結果だったので悔しさもそうだがやりきれない、もう一回前期をやり直して望みたいと感じた。だから「前期の練習がもう終わってしまった」と感じた。

 しかし、こう実感するのは決してやりきれない気持ちだけではない。みんなでトレーニングする楽しさや達成感を一つ実感できたからだと思う。自分自身オフトレーニングに嫌悪感しかなくネガティブの気持ちのまま前期の途中までトレーニングをしていた。しかし、最近では楽しいと思える時や達成感を味わえる時が少しだが芽生えてきた。
 トレーニングに対してこの様な感情を抱くのはノル班基質といわれがちだが自分自身そうなってしまった実感がないがポジティブな気持ちができたのはいいことだと思う。このやりきれないという気持ちが正解かどうかはわからないが自分自身悪いものではないと感じた。

 後期の練習後シーズンイン前に自分がどう感じているかわからないが、同じ思いをしているなら後者であってほしい。

「前向き」に励む / 一般・アルペン班3年 池畑 美麗奈

 私の大学3年生の前期は去年に引き続き、とても過ごしづらい半年間だったと思う。

 私は去年、対面の部活動には参加できなかった。
自主トレーニングをしていてもその成果を発揮する場がないことで、やるせない気持ちに押し流されそうになった。また、コロナ禍で自分と向き合う時間が多くなったこともあり、スキー部で自分が何を成し遂げたいのかわからなくなってしまったこともある。

 モチベーションが高いとは言えないまま迎えた3年の前期だったが、少しづつ対面での活動が再開される中で部活に対しても前向きな気持ちになれた。上級生になった同期が懸命に部活を引っ張る姿を見て、私もただ練習に参加するのではなく率先して部活全体の士気を上げる存在になろうと思った。
 日々の朝練においても、学年を問わず部員を鼓舞できるような雰囲気づくりをしていきたい。上級生になったこと、コロナ禍での対面練習、スキージャンプの体験など、3年の前期は私にとって大きく環境が変わった半年間であった。後期の部活についても前向きに取り組んでいきたい。

 去年に引き続き今年の夏合宿も中止となった。代わりに強化練習が予定されている。私は、合宿でなくてもやるべきことは同じだと思っている。強度の高い全体練習をこなし、自分の弱い部分は自主練習で補う必要がある。夏合宿の先にある冬のシーズンに向けて、下半身の筋肉を鍛え、綺麗なフォームを維持できる体幹を鍛えたい。さらに、モチベーションを高め前向きな気持ちを維持していきたい。

 「インカレ一部校昇格」の目標のために自分に何ができるのか常に考えてトレーニングに励もうと思う。

部員である以前に人間としてどうか / マネージャー班4年 髙畑 杏奈

「当たり前のことを当たり前にできる人間は素晴らしい」

 最近よく感じることである。

 当たり前のことを当たり前にするというのは案外難しいものだ。

遅刻・欠席をしない
他人に会ったら挨拶をする
他人の目を見て話を聞く
自分の言い方・行動で相手がどう思うか考える
他人にやられて嫌なことはしない

 これらは私が感じる当たり前で、
人によって違う「当たり前」があることがもっと難しい。
そのこと自体を分かっている人もいるし、分かっていない人もいるよねと感じる日々である。

 「皆で同じ方向に向かい、何が優先事項であるか統一する」
体育会に所属している以上、これも当たり前のことである。
しかし、大学生から始めることも多い現在のスキー部ではここを擦り合わせることが意外と1番難しい。幹部になってからより強く思うようになった。

 だからこそ、自分の持っている考えを当たり前と思わずに共有していくことが大事であるし、私も常に他人の意図を汲み取り考えて行動しなければならないと感じさせられる。

 所詮、部員はそれぞれ違う環境で育ち、違う役割で生活してきた他人である。言われなくては分からなくても仕方がない。と思える懐の広さを持つ人間でありたい。

 ついに前期は全員で集まって練習ができ、やっといつもの日常が返ってきた感じがした。この当たり前の環境をつくるのも私たち幹部の仕事だ。幹部だからこそ、その役職に甘んじず、幹部からの視点・先輩からの視点・後輩からの視点等々、その人の立場に立って考えられる人間でありたいし、考えてあげなければならない。

 残りのスキー部人生、後輩に残せるものだけ残して去りたいと思う。
そのためには、先輩から受け継いだものを振り返り、自分の役割を全うする必要がある。
その上で、今まで自分が何気なく行い、当たり前と化してきたことにも1つ1つ意識を向け、言葉や行動で教えることで残りの時間を悔いなく終わりたい。

新たな気持ちの変化 / マネージャー班2年 市ノ川 千晴

 私がこのスキー部に入部してから約10ヶ月が経った。

 てっきり私はもう入部して1年以上経っているものかと思っていたが、まだ10ヶ月と聞くと意外と年数は浅く感じた。

 さて、この10ヶ月で私はどれほど成長できたのだろう。大学生で初めてマネージャーというものに挑戦し、これまでの10ヶ月間、新しい経験をたくさんしてきた。

 陸トレの進行やタイム管理、部員のサポートなど。

 始めはマネージャーがこんなにも部を動かしているとは思っていなかったから、正直驚いたし、マネージャーの仕事を甘く見ていた自分が恥ずかしくなる。

 また、今年度から自分の意識を大きく変えたのは、会計という役職に就いたことだ。

 まさか自分がそのような重要な仕事を任されると思っていなかったから、はじめはかなり戸惑った。というか、今でもかなり戸惑っている。こんな大役を自分がやっていいのか。迷惑をかけてしまったらどうしよう。

 ただでさえ今の自分はマネージャーの役割でいっぱいいっぱいなのにそのような余裕があるのだろうかと思っていた。

 しかし、ここ数ヶ月、会計の仕事を行ってきて、自分の中で変わるものがあった。それは、部を見る視点だ。

  これまでは低い視点に自分を置いていた。この状態では、何の役職にも就いていなかったため、先輩や幹部から指示されたことにただ従えばいいとしか考えていなかった。

 しかし、今回初めて会計の仕事を任されて、これまでの視点からでは部全体を見ることはできないとわかり、俯瞰的な視野を持つように意識し始めた。

 これは役職を任されていなければわからないことだった。

 会計として、スキー部全体を管理するうえでの責任感やスケジュール管理の重要性を、今とても身に染みて感じている。

 自分が部を管理する立場になっているのであるから、もう自分のミスは自分だけのミスとしてでは済まされない。これまで以上に全体を見て動き、正確かつスピーディーに仕事に取り組みたいと思う。

入部理由 / 1年 山田 茉奈

 経済学部経営学科1年の山田茉奈です。ノルディック班を志望しています。

 私が入部したのは、小学生のとき、部に所属してクロスカントリースキーをしていたことがあり、その経験を活かしてまた競技に励みたいと考えたからです。大学進学で上京するまで、私はずっと青森県で育ちました。雪国なので幼いころから雪やスキーが身近にあり、自然とスキーを始め自然と好きになったと思います。当初はマネージャー班を志望していましたが、ノルディック班の先輩方からお話を聞かせていただくうちに、もう一度選手として競技に携わりたいという気持ちが強まりました。

 また、距離競技は、体力だけではなく精神力も重要になるので、自身のメンタルを強化することができるとも考えました。身体面と精神面の両方を同時にこんなにも鍛えることができるスポーツは他にはなかなか無いと思います。中学校、高校と運動部に所属していたわけではないので、トレーニングについていけるかといった不安はありますが、自主トレーニングなどの積み重ねで不足を補っていきたいです。

 大学で運動部に選手として所属することは、私にとってハードルが高く簡単に決められることではありませんでした。ですが、ノルディック班に所属して活動することは、自身の努力次第で心身共に大きな成長に繋がるはずだと考えています。経験があるといってもかなり昔のことなので、目の前のことをひとつひとつこなしながら人間的にも成長していけるよう努力していきます。よろしくお願いいたします。

学習院大学スキー部に入部するにあたって / 1年 松原 由依

 私は学習院大学スキー部に入部するかそれとも個人でアルペンスキーを続けるかずっと迷っていました。その迷っている中、父がたまたまテレビで全日本スキー学生大会の映像を流していました。私は個人で続けるのではなく、学生として団体の中でオフシーズンでもしっかりとトレーニングをする学校の所属の一人としてスキーを続けたいと思うようになりました。

 学習院大学に入ることが決まった後、私はすぐに学習院大学スキー部がどのような部活なのかとても知りたくなり、Twitterやインスタグラムなどを通して雰囲気などを調べました。その雰囲気はアットホームのような部活で、先輩後輩との関係も仲が良さそうに見えて楽しそうだなというのが第一印象でした。 練習は走り込み等が多いとのことでとても心配でしたが、 厳しさの中に楽しさが入っている部活では頑張っていけると思いました。もう一つ、私は朝早く起きてその後活動することがとても苦手なので、学習院大学スキー部は主に朝練があるとのことでそれを克服できるチャンスであるとともに、朝早く起きることによって時間を有効活用できるのではないかとも考えました。私はここで活動したいと思うようになりました。

 実際に入ってみると雰囲気が思った通りで4年間楽しくかつトレーニングに対しては厳しくやっていける環境ではないのかと思いました。 良い成績を残せるようにオフシーズンもしっかりトレーニングをして雪上で活躍したいと思います。