トレチ1と2分の1 / ノルディック班3年 後埜上 湖子

 今年度トレチとしての約半年の活動の中で、ブレないことを大切にしてきた。だから、去年女子トレチとして書いた、目指していきたいもの、精神のようなものは変わっていないため、特段新しいビジョンはない。昇格の一点だ。
 男子はとにかく速く、強くする。目的さえブレなければ、スキー部としてどこかに繋がっていくと信じている。

 時々、いや、頻繁に、判断に迷ったり後悔したりすることもある。その判断が正解なのか、間違っているのかは未来の誰かに決めてもらえば良い。今は逃げずにやりたいことをやり、必要だと思ったことはやる。コロナで思い通りにいかないこともあるが、スキー部にとって、必ず何かを掴み取る期間にする。陸トレがもうすぐ終わり、待ちに待ったシーズンインを迎えるが、ブレずに挑戦し続けることは忘れずにいようと思う。コーチなどに支えていただきながら、大所帯でないからこそ何でもできて、ちょっぴり問題も起こるこのスキー部のトレチは、やっていて面白い。

 改めて考えると、「やりたい!」と思うことをできるこの環境はすごく恵まれている。それはひとえに周りの方々のおかげで、本当に感謝している。
 よく、トレチ大変だよね、とか、そもそも大学生にもなって始発に乗って走っているなんてすごいね、と言われることがある。褒められれば素直に喜ぶ私だが、こんなコロナ下で、目指すものがあり、一緒に頑張る楽しい仲間がいて、目標を自由に描かせてもらい、決めさせてもらっている。

 こんな幸せな環境は貴重すぎるし、“大変”だけではもったいない!コロナだからできることがある。感じることがある。寒いからこそ感じる温かみのように、ポッと、スキー部で良かった、トレチができて良かったと思う。

 スキー部での活動も残り半分を既に切り、引際を思う時がある。みんなの栄養分になって消化されて終わりたい。