こんな状況だから“こそ” / マネージャー班3年 髙畑 杏奈

「感謝と楽しむ心を忘れない」

 私が今年度掲げた目標である。この目標を考えた時はこんな状況になると思っていなかった。

 他の部員も全員書いているが、今年度の部活は新型コロナウイルスの影響により、例年のように活動できていない。つい先日、後期もオンライン授業だと発表され、もしかしたら後期もこのまま活動ができないかもしれないという状況に立たされている。

 しかし、私はこのような状況になったからこそ見えてきたことも沢山あると思う。

 その一つに、人とのコミュニケーションが挙げられる。
大学の規定のなかで、自分の部活は今何ができるか考えるうえで、他の部活と連絡をとり、情報を収集する。人に会えない今だからこそ横の繋がりの大事さを身を持って感じることができた。

 また、今まで“普通”に部員全員で会い、練習できる場所があり、全員で活動できていたことがどれほど尊い時間だったか、この期間に部員の誰しもが一度は考えたと思う。“普通”の日々を送れていたこと自体に感謝しなければならない。

 このような状況下でも入部を決意してくれた1年生がいることに驚きつつも感謝の気持ちでいっぱいである。これから一緒に活動できるのが楽しみだ。

「どんな時でも運が良かったと思わないと成功しない」

 私の父の言葉である。何事もネガティブになっていては始まらない。

 “普通”に活動ができるようになった時、私を含め部員全員が今まで以上に頑張ることができるし楽しんで部活ができると感じていると思う。こんなご時世だからなどと言わず、この経験があったから成長できたと思えるように、今はそれに向かう万全の環境づくりをし、自分のやるべきことを考え、着実に進めていきたい。

6年前の自分を思い出す / 一般・アルペン班4年 吉田 圭佑

 今年の目標を定めるにあたり、私は行き詰っていた。

 インカレの時には「夏頃になればなくなるだろう」と勝手に考えていた未知のウイルスは6月になった今でも猛威を振るい、人々を恐怖に陥れている。現在はいくらか活動制限が緩和されてものの、大規模なイベントや大会は自粛の潮流が続き、しかも今後感染の第二波が来る可能性についても盛んに報じられている

 このニュースは、来年のインターカレッジの開催の可否すら分からないということを意味する。当たり前のようにそこにあったはずの目標が突然“不確定な存在”になってしまったのである。

 この事実を目の当たりにして以降、自主トレーニングに身の入らない日々が続いた。4年という最後の年に先が見えない中、存在するかどうかも分からないゴールに向かって走ることの辛さを思い知った。

 そんな中、私はテレビで久しぶりにアルペンスキーの試合を見た。スポーツ大会が軒並み中止になり、放送するものがなくなったスポーツチャンネルが、昨シーズンに苗場スキー場で行われたワールドカップの再放送をしていたのを偶然見つけたのである。

 トップ選手のダイナミックな滑りを久しぶりに見て、そのかっこよさに改めて魅了された。それと同時に私がこの競技を始めたきっかけを思い出した。

 高校時代基礎スキー部だと思い込んで行ったスキー部の説明会で“アルペンスキー”の世界を知った。先輩に見せていただいた動画の中で選手たちが魅せていた滑りはとてもかっこよく、当時の先輩に「俺もこんな風になれますかね」と聞いた。「なれるなれる!」と先輩は即答。結果的にこの一言が私をアルペンスキーの世界へと誘い込んだ。(今思うと当時の自分ちょろすぎるな、とも思う)

 そうだ、私は速く、かっこよく、魅力的な滑りがしたくてアルペンスキーを始めたのだ。いつからだろうか。自分よりはるかにレベルの高い人たちに囲まれる中、いつしか彼らに勝つということしか頭に入らずこの気持ちを忘れていた。

 私は、インターカレッジの開催が危ぶまれる今シーズンこそ、この初心を大事にすべきだと思う。今年は勝つためというより自らを高め、私が高校時代思い描いていたレベルに到達するためにスキーをしようと思った。

 7年のアルペンスキー人生、最後の一年はもう動き出している。

質 / マネージャー班2年 志田 紗彩

 梅雨が明けまるで真夏のような暑さになり、大学2年生の前期が既に半分を過ぎようとしていることに気がついた。

 新型コロナウイルスの影響で、未だ部活動の再開の目処が立たない状況が続いている。トレーニングの量も例年通りとはいかない部分もあると思う。

 練習の成果が量×質で現れると想定した場合、今年度は必然的に「質」を高めていかなければならない。そのためにマネージャーが出来ることはプレイヤーが集中出来る環境作りだと考えた。

 そのために自分自身の目標として以下の2点を設定した。

 ・去年学んだことを確実に行うこと。

 ・周りを観察し、自分のすべきことを判断すること。

 特に後者は2年生になった今年度だからこそ臨機応変な対応が求められると思う。活動が再開出来なくてもどかしい思いをしているのはどの大学、団体も同じだろう。そんな中、学習院大学スキー部が例年同様あるいは例年以上の成果を出せるよう微力ながら尽力したい。

 また、これから入部してくる新入生にとっても部の環境、雰囲気は重要だと考える。新歓を通じて新入生と話していると大学生活に不安を抱いている人も多いように思った。そのような状況にも関わらず、既に数名の新入生がスキー部へ仮入部を希望してくれている。彼らの期待に応えられるようなチームでありたいと思う。

 スキー部のマネージャーとしての2年目は、私自身が「質」の良い活動をし、プレイヤーの練習環境の「質」を高める一助となりたい。

一般合宿についてのアンケート

アンケートの締切り期限を迎えました。
ご協力ありがとうございました。

今年度より雪桜会理事として一般合宿の担当をしております、H31年卒業 マネージャー出身の安藤です。

皆様にご協力頂きたいことがあり投稿させていただきます。

一般合宿担当理事として一般合宿の今後を考える上でぜひOBOGの皆様のご意見を頂きたく、アンケートを作成致しました。

回答時間は3分程の簡単なものとなります。皆様の率直なご意見を伺えれば幸いです。

昨年度3月の一般合宿はコロナウイルスの影響により中止となってしまいましたが早速新任の一般合宿担当の部員と共に今年度の一般合宿に向けての準備を進めております。
(今年度もコロナウィルスの状況を見て開催を判断する予定です)

お忙しいところ恐縮ですがご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

今年の目標 / マネージャー班4年 原 友梨奈

「人生、晴れの日もあれば雨の日もあるさ。雨があるから晴れが嬉しく、雨が降るから花が咲く。大丈夫、無邪気な好奇心と溢れるエネルギーで今しか出来ないことに熱中してください。」

 お部屋の整理をしていた時にふと手に取った冊子の、ある先生の言葉だ。

 四年生の私にとって、今年は最後の一年。大学生になってからの三年間、毎日を一生懸命に過ごしてきたつもりだったが、まだまだやり残した事がある。仲間と共に全力を出せる場というのは当たり前ではなく、非常に恵まれた環境である。そんな環境で過ごせる最後の一年。後悔を残して引退するも悔いなく引退するも全て自分次第だ。

 私は沢山の方に支えられてこの三年間を過ごした。特に昨年度は私にとって苦しい一年であった。自分がやっていること、向かおうとしている方向が正しいのか分からなくなってしまった。そんなとき、卒業されている先輩の、ある一言で私は救われた。

「原ちゃんは間違ってないよ」

 たった一言だが、この一言で私はまた前に進み始めることができた。心から尊敬する先輩からの言葉であったからこそ、卒業されても現役を見守り続けてくださっていたからこそ、心に深く響いたのだ。

 言葉をかけることは誰にでもできる。しかし、相手の心に届く言葉をかけられる人は少ないと思う。なぜなら、相手からどこか1つでも尊敬されるような人間でなければ相手の心には届かないからだ。

 私が先輩に救われた分、私も誰かを救ってあげたい。後輩が苦しい時にそっと背中を押してあげられる、そんな人間そんな先輩になりたい。

 過程が結果を作って態度が成果を生む。大丈夫、無邪気な好奇心と溢れるエネルギーで今しか出来ないことに熱中しよう。それが私の今年の目標だ。

 どんな一年になるのか今からとてもワクワクしている。

恩 / 一般・アルペン班4年 山本 章太

 ついに自分たちが最上級生となる年となった。
とは言ったものの今年度は未だに活動ができず、四年生になった実感がわかない。部活が始まれば、いつものように先輩たちがいるのではないかと思ってしまう。

 自分が入部した当時の四年生というのはとても遠い存在だったことを思うと、この部活で随分と長い時間を過ごしたのだと感じる。気がつくと、この部活の先輩方や、お世話になった他校の先輩方が次々とご卒業されていき、先輩についていくことより後輩に囲まれていることが多くなっていた。

 たが、この三年間で成し遂げたことを思うと、時間の流れは速く感じる。

 確かに自分が一年生の時の、特に菅平のグランプリの動画などを見返すと、自分の滑りが多少はマシになったものだと安心する。
 日々滑っていると進んだり戻ったりの繰り返しで、成長しているのか、自分がどこに進もうとしているのか分からなくなりことも多い。

 しかし、実際には昔の自分を見て安心している場合ではないのだ。

 今までの三年間を違う過ごし方をしていれば、今の自分はもっと違うところにいたかもしれない。特に、昨シーズンの大部分を一緒に過ごさせてもらった他校の先輩方の成長を間近で見て、非常に多くのことを学ばせてもらった。もちろん、後輩たちからも多くの学ぶべきところがある。

 特に、今年は年度が明けてからというものの、スキーに対して、部に対してできることはほとんどない。新型コロナウイルスによる影響が薄らいだ頃には、この部で過ごす時間はとても少ないことだろう。その残り少ない時間で、今まで自分が学んだことを最大限に生かし、インカレで発揮するのが何よりの目標だ。

 思い返すとここまで沢山の方々に支えてきてもらった。少しでも、今までお世話になった方々の目に留まるような活躍をすることで、恩返しとさせていただきたい。

今年の目標 / 一般・アルペン班2年 池畑 美麗奈

 スキー部での一年間が終わり、二年生としての一年が始まる。
4月は一年間の自分を振り返り、来シーズンに向けて新しい目標を立てていく時期だと思う。

 今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、部活動が休止になり、野外でのトレーニングも控えなければならないという状態だ。このような前代未聞で厳しい状況において、来シーズンに向けてできることはなにか。

 家の中でも筋トレや体幹を毎日欠かさずに続けていくこと。
また、運動しやすい身体をつくるためには毎日のストレッチも大切だ。

 気が緩みがちであるこの状況で、いかに人より努力ができるかが結果に表れていくだろう。自主的にトレーニングを欠かさないようにしようと思う。

 オフシーズンは体を動かすトレーニングだけでなく、イメージトレーニングもとても重要だ。合宿中の自分の滑りとレベルが高い選手の滑りを動画で見比べて、体に覚えさせるのだ。陸上トレーニングに夢中になってしまいがちだが、一番スキーをイメージできるトレーニングだと考える。イメージトレーニングをするにあたって、自分の滑りのなにが違うのか、どのように改善するべきなのか、説明と理解ができることが目標だ。

 二年生になり、新入生が入部してくる中、トレーニング以外の部活動でも自分が二年生としてどのような役割をすれば良いか、常に考えて行動していかなければならない。

OBOGの皆様へ / 一般・アルペン班3年 海部 圭伸

 輔仁会スキー部に入部し2年間が経ちました。
この間に様々な年代のOBOGの方々から現役時代のお話を伺うたくさんの機会がありました。内容は現役当時の練習メニューであったり部の雰囲気であったり個人的なアドバイスなどと面白いものでした。

 その中で強い組織とは『一人一人が自分の考えで動き、周りに影響されない信念がある組織』だと感じました。

 2部で戦えていた代、3部から2部に上がった代ではこういうことができていたのではないでしょうか。少なくともつまらない問題は起こらなかったでしょう。こういう代のOBOG の方々から見れば「現役は何をやっているんだ」と言われても仕方がありません。これは練習量の低下や部員の質の低下が原因でしょう。

 もう一度強い組織とするためには2年生以上は一人一人のスキーに対する向き合う姿勢や輔仁会スキー部に所属している意味をはっきりさせる必要があります。

 そのうえで毎年入ってくるであろう1年生に対しては多くの『期待』が必要だと考えます。

 OBOG の方々は全員でなくていいので少なくとも一人には無条件に毎年期待をしてください。そして、その期待を上回るようにするのが僕の役目だと思っています。

 2年生以上には結果を求める期待をしていただきたいです。
僕自身、この2年間は勝手に期待されているように感じてやってきました。期待されていると感じるだけで判断基準や目標設定が変わります。この期待は時にはプレッシャーとなりますが目標をクリアしたときに自信となりさらに上を目指す力となります。

 『期待』の中で一人一人が目標に本気でぶつかっていくことを続けていけば、最終的に自分で到達できるかどうかの目標を設定しそこに向けて行動できる部員が多くなるでしょう。

 その集団は強い組織となり、スーパースターがいなくても組織で戦える永続的に強いチームが出来上がるでしょう。

 そのための地盤を作りながら周りに対して期待されるとはどういうことかを体現できるようにしていきます。

大学生活 / ノルディック班4年 市川 真衣

 私の大学生活はスキー部で埋め尽くされていました。高校3年生の時、一般合宿に参加したのがこの部活に入るきっかけでした。

 スキー部は週に4回の練習、冬は1ヶ月間の合宿生活、高校生までに経験したことのない慌ただしい日々でした。慣れるまでにも時間がかかりました。

 練習ではいつも体力を限界まで使いきり、その後の授業では寝てしまうことも多く、それだけ必至に全力で部活に取り組んでいました。そんな生活の中で授業の合間に部室に行けば部員の誰かしらがいる、そんな暖かい空間の部活がすごく好きでした。家族のような、リラックスできる自分の居場所でした。

 部活を続けていくと辛い別れも多く、納得の出来ないことも沢山ありました。なんとか乗り越えて4年間続けられました。

 四年生の時は組織を運営する難しさと運動部の厳しさを身に染みて感じました。先輩がいない環境で自分の選択がこの部活を大きく左右するという責任を感じ、悩むことばかりでした。そんな中でも励ましてくれるOBOGの方や明るく接してくれる後輩にいつも助けられました。1人で悩まずに人に相談することの大切さも実感しました。

 人生を通して尊敬できる先輩、応援したいと思える後輩を持てたこと、また部活で培った経験がこの部活に入ってよかったと思えることです。

 この部活に入って、褒められることも沢山ありましたが、怒られることの方が多かったです。叱ってくれる人がいるということはより自分が良くなる可能性があるということで、恵まれている環境であったということを実感します。

 この部活で得た経験は人生の宝だと思います。
体力的にも精神的にも辛かったこと、それを乗り越えて結果を出せた時の達成感、仲間と切磋琢磨して頑張ったこと。これからの人生でこれを超える経験は無いのではないかと思います。初心を忘れずにこれからの長い社会人生活頑張っていきたいと思います。

スキー部を振り返って / ノルディック班4年 平岡 紗理

 新型コロナウイルスの感染拡大のため卒業式が中止となり、「卒業」という実感がないまま新社会人を迎えようとしています。

 スキー部を振り返ると、思い通りにいかないこともたくさんありました。しかしこうして最後まで続けてこられたのは、特に同期の支えがあったからです。

 私は、2年生に転部してきました。入部する前は、走ることが大嫌いで練習メニューをこなすことができるのか本当に不安でした。そのような私を変えたのは、同期です。自主練習に付き合ってくれ、毎日前向きな言葉をかけてくれ、いつの間にか走ることが大好きになっていました。

 4年生では前十字靭帯損傷をし、前期の活動は治療に専念するために休部となりました。ラストシーズンに意気込んでいた最初の陸上トレーニングでの怪我ということもあり、どん底に落とされた気分でした。

 それでも、スキー部に復帰できたのは特に唯一の同期の支えがあったからです。休部中も家の近くまで来て話を聞いてくれ、気晴らしにドライブに連れて行ってくれ、「また頑張ろう」といつも前向きな言葉をかけてくれました。私が休部中は4年生1人で後輩を引っ張り、主将として悩みも多いはずなのに、いつも気に掛けてくれました。

 転部という思い切った行動をし、輔仁会スキー部に入って、最高な同期と部活動ができて幸せでした。そしてOBOGの皆さま、後輩、様々な方々の支えがありこうして引退を迎えられました。お世話になった皆さま、ありがとうございました。