3年マネージャーの冬 / マネージャー班3年 安田 彩夏


 思うように日常生活、部としての活動ができなかった今年は例年よりも「もう冬だ」という感覚が強くなる。

 この状況下でたくさんの1年生がスキー部を選んでくれて、シーズンが楽しみな気持ちがとても大きい。しかしながら、チームとしての時間が短すぎて準備ができていないことが心配であり、気がかりであることも確かだ。

 もうスキー部として3回目の冬を迎えようとしているが、こんなにも皆と時間を共有せずに迎える冬は初めてであり、何もかもが初めてな気持ちになってしまう。プレーヤーはそれぞれの準備をしてシーズンインすることとなるが、そんな中でマネージャーができることは何なのか、真剣に考えて望む必要があると考えている。

 しかしながら、世の中の全員がこんな状況は初めてであるのだから、難しく考えすぎずに、昨年までの2年間で先輩方から学んだことが多くあることを自分の財産として自信にし、今度は後輩に伝えていきたい。

 今まで思うようにできなかった分、プレーヤーが全力で挑む冬にマネージャーだからできる活動をして伝えていきたい。

 それがマネージャーとして先輩方に今まで育てて頂き、支えて頂いたことへの恩返しであり、3年生としての使命だと考えている。

 私たち3年生はプレーヤーが1人しかいない。だからこそ、他の学年が3年生の時よりも、マネージャーがプラスアルファの行動をできるようになりたいと思う。

 私は今まで本当に先輩方と環境に恵まれて活動してきた。それは上級生となった今でもそう思う。たくさんの言葉をかけて頂き、支えて頂き、思うように活動できる環境を作って頂いてきた。

 今度はそれを卒業するまでの期間でマネージャーの後輩にもプレーヤーの後輩にも感じて貰いたい。

 そのために、この冬はとても大切にしたい。スキー部にとっても私にとっても大きな意味を持つ冬になると思う。

 そして、私をたくさん助けてくださった先輩方との最後の冬を最高のものにしたい。