冬を迎えて / ノルディック班2年 伊藤 慧

 2020-21シーズンの冬を迎えて、ちょうどシーズンの前半戦が終わった1月である。シーズンの前半が終わって思うことは、今シーズンの4月から12月を振りかえって、冬の合宿、試合に向けた準備を怠ってしまったことである。

 2020年は新型コロナウイルスの影響で、学生チャンピオンスキー大会の2ヶ月前の10月まで部全体での活動が学校側に認められることはなかった。そのため4月から10月までの半年の間は、個人での自主トレーニングが中心であったが、スキー部で朝早く起きて、 学校内でトレーニングをする昨年とは違い、トレーニングチーフの行ったメニューを消化するのではなく、自分でトレーニングメニューを考えなければならず、物事を計画だって進めることが苦手な私にとって、目的や計画性のない半年間を過ごし てしまった。

 今まで気づいていなかったが、いかに自分が部活動に対して、トレーニングに対して受動的であったかを痛感した。その結果が、12月の学生チャンピオンスキー大会でクラシカル最下位という不甲斐ない滑りになってしまったのだと思う。

 2021年の1月現在、日本政府から緊急事態宣言が再発令され、大学側も再び、 対面での課外活動の中止を要請してるなかで、今シーズンのインカレが実際に開催され、出場できるのか大変不安な状態であるが、何が起こっても動揺せずに、来シーズンも見据えた準備をしなければならないと思いながら今日を過ごしている。

冬を迎えて / 一般・アルペン班2年 佐々木 崚也  

 あっという間にオフトレーニングの夏が終わり、山に籠る季節がやってきた。

 自分は昨シーズンのインカレで膝を怪我してしまい、手術をすることになってしまった。リハビリは自分が思っていた以上に長引いてしまい、満足のいくトレーニングができなかった。

 しかし、このようなオフシーズンを経て感じたことがある。それは、できる動きが制限されている中でどれだけ自分を追い込めるか、どれだけスキーのことを考えられるかが大切だということだ。とても苦しいオフシーズンだったが、今シーズン初のゲート練習でコーチからお褒めの言葉を頂けたときは自分のオフシーズンのトレーニングは間違っていなかったと思えてとても嬉しかった。まだ膝は完治とは言い難い状態ではあるが、痛みもだいぶ引いてきたので、オフシーズンで感じた葛藤を全て冬にぶつけていきたい。

 そして、久しぶりの部員との練習で仲間の大切さを痛感することができた。同期である髙橋はとても刺激をもらえるライバルであり、彼のような存在が身近にいて、お互いに研鑽できる環境にとても感謝したい。しかし、今年は髙橋に圧勝できるような実力をつけたいと思っている。

 さて、自分の今年の目標はインカレに大回転、回転の両種目に出場して得意種目の大回転で10ポイント取得することである。インカレでポイントをとるためにはまず、部内での競争に勝つ必要がある。ライバルの髙橋と共に両種目出場できるようにお互いに高めあい部内でのタイムレースに圧勝したい。

思うこと / ノルディック班4年 足立 昇平

 今回この活動報告を書くにあたり、なかなか書くことが浮かばない。
なので、浮かんだことをだらだらと書いていこうと思う。

 まず今年は皆さんご存知のように世界が完全に変わってしまった。働く環境、人の生活や意識は強制的に変化を強いられた。それは学校も同様で、今まであったのに使われてこなかったサービスが使われ、対面授業もまだごく一部しか再開していない。本当に学内は閑散としている。しかしこのような状況の中で、1年生が8名も入ってくれたことに感謝したい。またイレギュラーな新歓活動を特に頑張ってくれた2年生にも感謝したい。来年以降もおそらく制約がある中での活動になるのだろうが、ぜひ頑張ってもらいたい。

 そして気付けばもう大学生、いや学生でいるのは数ヶ月しか残っていない。なんだかあっという間な気がして、とても寂しい。しかし人生100年時代と言われている今、まだ人生は約1/5が終わったところである。これからどんな人生を過ごしていくのか、楽しみな一方で一抹の不安も感じている。今回の騒動を受けて、素早い適応力や考え抜かれてかつ迅速な対応や行動が大事だなと感じた。

 さてこれを書いている今日はノルディック班の一部が合宿を開始した。そして私は最後の冬を迎える。毎年12月は心理学の授業やら実験やらで合宿入りが遅くなり、本来多くの練習を積むべき月に練習が積めない状況が続いている。そして今年もそうなってしまった。というか卒業論文でそうならざるを得なかった。心理学科とスキー部の相性は本当に良くないと思っている。

 ただこれから社会人になるにあたり、環境を言い訳にしたくない。自分にとって良い環境を自ら切り拓いて、創っていきたい。

インカレの日程について

秩父宮杯・秩父宮妃杯
第94回全日本学生スキー選手権大会(於・秋田県鹿角市)に参加致します。

令和3年2月23日~28日で開催されます。

新型コロナウイルスの感染リスク軽減のため、本年度のインカレは関係者以外のお越しをご遠慮いただいております。

ご自宅からご声援の程、宜しくお願い致します。

支援企画発送時期のお知らせ

 平素より、スキー部の諸活動にご協力とご支援をいただき厚く御礼申し上げます。

現役への援助を目的としております支援企画ですが、今年度も多くの方々にご協力いただきました。心より感謝いたします。

支援企画の商品ですが、12月上旬から中旬にかけて発送致します。

今しばらくお待ちいただければ幸いです。

皆様の応援を励みに、現役部員一同精進してまいります。

学習院大学輔仁会スキー部
マネージャー2年 志田 紗彩

冬に向けて / 一般・アルペン班2年 髙橋 ヤマト

 この活動報告を書いている今は11月中旬で、空気が冷たくなり冬の訪れを感じる。いきなりこのような事を言うのもどうかと思うが自分は寒いのが苦手なので冬があまり好きではない。そんな自分にとって唯一と言ってもよい冬の利点はスキーが出来る事だ。そして今年もそのスキーが出来る季節がやって来る。スキーシーズンを迎えるに当たって、去年の合宿、そしてオフシーズンを通じてスキーについて考えた事を少し話したい。

 自分がスキーをするにあたり大事だと思うのは「スキーを楽しむ事」と「仲間」だと思う。まずは1つ目の「スキーを楽しむ事」について。これは人によって違うかも知れないが、自分がアルペンスキーを続けている理由はスキーが楽しいからだ。もちろん全て楽しい訳ではない。自分はアルペンが上手いと思った事はないし、スキーをやってると頂上のない山を登ってる気分になり嫌になる。それでもアルペンを辞めないのはやはり嫌な面を上回るほどアルペンが楽しくて、アルペンをやりたいという気持ちがあるからだろう。自分のレベルはまだまだだが、昔の自分よりは上達している実感はある。それはアルペンが楽しくて、練習を続けた結果だと思う。そのため今シーズンもアルペンを楽しんでやり続ければ去年の自分より上達してレベルが上がり、チームに貢献できるようになる、というよりも貢献すべきなのだろうと思う。

 2つ目の「仲間」について。1つ目の「スキーを楽しむ」だけならチームに所属せず個人でアルペンをやっても良いのでは?と思っていたのだが、「仲間」は個人でやったら得られない。これは去年の合宿、そしてあまり全員で集まる事の出来ない今年は特に実感した。

 自分1人で練習するのはやはり限度がある。これは陸トレ、シーズン中のスキー、共にだ。実際、1人で練習する時よりも全員で集まって練習した時の方が記録は良い。またスキー部の合宿はとても長いので、練習中以外の時間も仲間と過ごす時間が必然的に長くなる。なのでやはり「仲間」が重要だと自分は思う。自分は2年生になり後輩が入ってきた。先輩、同期、後輩問わずに一丸で仲間として頑張っていきたいと思う。

3年マネージャーの冬 / マネージャー班3年 安田 彩夏


 思うように日常生活、部としての活動ができなかった今年は例年よりも「もう冬だ」という感覚が強くなる。

 この状況下でたくさんの1年生がスキー部を選んでくれて、シーズンが楽しみな気持ちがとても大きい。しかしながら、チームとしての時間が短すぎて準備ができていないことが心配であり、気がかりであることも確かだ。

 もうスキー部として3回目の冬を迎えようとしているが、こんなにも皆と時間を共有せずに迎える冬は初めてであり、何もかもが初めてな気持ちになってしまう。プレーヤーはそれぞれの準備をしてシーズンインすることとなるが、そんな中でマネージャーができることは何なのか、真剣に考えて望む必要があると考えている。

 しかしながら、世の中の全員がこんな状況は初めてであるのだから、難しく考えすぎずに、昨年までの2年間で先輩方から学んだことが多くあることを自分の財産として自信にし、今度は後輩に伝えていきたい。

 今まで思うようにできなかった分、プレーヤーが全力で挑む冬にマネージャーだからできる活動をして伝えていきたい。

 それがマネージャーとして先輩方に今まで育てて頂き、支えて頂いたことへの恩返しであり、3年生としての使命だと考えている。

 私たち3年生はプレーヤーが1人しかいない。だからこそ、他の学年が3年生の時よりも、マネージャーがプラスアルファの行動をできるようになりたいと思う。

 私は今まで本当に先輩方と環境に恵まれて活動してきた。それは上級生となった今でもそう思う。たくさんの言葉をかけて頂き、支えて頂き、思うように活動できる環境を作って頂いてきた。

 今度はそれを卒業するまでの期間でマネージャーの後輩にもプレーヤーの後輩にも感じて貰いたい。

 そのために、この冬はとても大切にしたい。スキー部にとっても私にとっても大きな意味を持つ冬になると思う。

 そして、私をたくさん助けてくださった先輩方との最後の冬を最高のものにしたい。

今年考えていたこと / 一般・アルペン班3年 海部 圭伸

 誰もがわかっているが、今年できなかったことは全員が揃うことがなかったこと。

 経験者で入ってきたアルペン班の多くも高校や昨年までは部活での活動が当たり前であり人数が揃わない環境でのオフシーズは経験がない。早稲田や東海とは違いここにいる人は経験者も含め全員プロではない。だからこそ、学習院大学輔仁会スキー部は他大のスキー部と比較してもチーム全体としての活動によって相互に支えながら活動し、それによってチームが支えられてきた。支える環境が作れない今シーズンでのチーム作りは諦め、2年計画に変更した。変更したことで毎年できていなかった来年の支えに多少の強化をすることができた。

 部の対外目標は男子なら2部昇格、女子なら1部昇格だがこれはあくまでチーム全体の目標であってプレイヤー個人個人の目標ではない。個人の目標を立てられずになんとなく部の目標に引っ張られている部員が多く、経験者でも明確な数字で目標を立てられない状態であった。

 個人の目標を立てられなければ部への貢献などできるはずがない。コロナによりチームでの行動が制限された今年は個人の目標をたてそこに向かって計画、実行、修正のサイクルを自分自身で組み立てるいい機会となった。

 昨年まではチーフが決めたメニューをこなすことが練習であった人は改めて何のための練習なのかを自覚できただろう。サイクルを作れていた人もチームとしての行動の重要性を気づいただろう。

 個人でできることは限られ、個人でできないことの方が必要なことが多い。LSDや筋トレは個人でもできるがレペ・ダッシュや道具を使う練習はなかなか個人では続かないし必要な量をできない。このできないことをできるようにするものがチームでの練習であり輔仁会スキー部の仲間なのだろう。

 来年、今年の自分だけのための練習からでしか経験できなかったコトを通常のチームとしての練習に自分だけの+αの要素として組み込むことでコロナにつぶされた1年が意味あるものとなることを信じている。初めてのことで戸惑っていた一般・アルペン班1年生にはキツイことであったと思うがこれを当たり前にできる部員が増えれば昇格が手の届く目標となる。