日進月歩 / ノルディック班2年 須藤 恭佑

「思っていたよりもしんどかった。」

 これは12月合宿を終えて、去年の年末に家族に漏らした自分の本音である。初めての大会は今までの部活動や受験で経験した苦境以上に、自分の身体、精神を潰そうとしてくるものだった。この時、この競技を残り3年も続けると考えると憂鬱で仕方がなかったのを覚えている。

 そんな心境を経て、2月では技術や速さ、3月ではまだ掴めていなかった技術やフォームをメインに練習した。去年の合宿では受動的に何でも吸収していたが、初レースを経験した後の今年の合宿では先輩方やOB、コーチの指導を基に、能動的に練習中で身につけていく滑りの感覚を取捨選択するようになっていった。

 しかし結果的に冬を経験して感じたことは、言うまでもなく体幹や筋肉などの要素も大切だが、第一に体力をつけていくことが今の自分に足りていない課題の多くを解決できるということだった。心肺機能を強化しなければ、本番中に技術を使い時によって上手く活用することができない。実際に3月の10kmレースでは体力が足りていなかったため、練習で教えて頂いた滑り方を本番中に常に意識することすらできなかった。

 次の冬までに全体練習では持久力をつけるLSDや筋トレ、ローラー練習では一歩で長く進む滑り方の研究、などのバランスの良いメニューを行い、自主練では一番必要な強度の高いインターバル走やレペのタイムを少しでも更新し続ける。焦らず着実に土台を作り上げ、次の冬の大会ではこれからさらに会得していく正しい滑り方などの繊細な技術を100%発揮して今回の自分の大会のタイムを大幅に上回りたい。