今の自分に欠けているもの / ノルディック班3年 石毛 美桜

 昨年のシーズンでは、あともっと体力があれば、もっと腕・腿の筋肉があれば…と試合中に後悔する場面が多かった。

 昨年のオフシーズンのトレーニング計画は一人で立案・実行したが、12月までに万全のコンディションに仕上げるのはなかなか困難であった。モチベーションが低下した際には憧れのクロスカントリースキー選手、石田正子選手や田中ゆかり選手の動画を見て自分を奮い立たせ、なんとかトレーニングを継続することが出来た。

 今年のトレーニング計画を立てるにあたり、去年の自らのトレーニングを省みると、持久力向上に特化したトレーニングの不足という問題点が浮かび上がった。これは、去年のトレーニングチーフ吉田さんからもご指摘をいただいた点だ。持久力を向上させる為、どのような計画でトレーニングを進めようか考えた時に、2月に出会ったトレイルランニング日本代表の方のことが頭に浮かんだ。

 彼女のクロスカントリーの技術が素晴らしいのはもちろんのこと、非常に高い探求心と精神力を持ち合わせた方だった。3月末の志賀高原距離競技大会に一緒に出場した際にも彼女を観察したが、コース分析の仕方や試合への気持ちの持って行き方、当日までの滑りの調整など全てに置いて私の遥か上をいっていた。私も今年の冬までに彼女に少しでも近づけるよう、トレイルランニングを積極的にトレーニングに取り入れ、持久力だけでなく精神力も鍛え直したいと考えている。高尾山での早朝トレイルランニングの回数を増やし、長めの休みには別の山でのトレイルランニングにも挑戦するつもりだ。

 また、コロナ禍で自分と向き合う時間が増えたせいか、最近の私は内省的になりがちだ。尊敬するトレーナーさん、オリンピック選手、一部校選手、他校のライバル、同期、後輩など周りにも目を向け、吸収できるすべてのことを吸収して自分の力としたい。視野狭窄に陥らないよう、多角的な視点を持っているよう心がけるつもりだ。