冬に向けて / 一般・アルペン班3年 佐々木 崚也

 先日のタイムレースで陸上トレーニングが終わった。
冬に向けて振り返ってみたところ今期は昨年と違ってよい練習ができたと思う。シーズン直前となると毎年のようにあれをしとけばよかった、もう少し頑張れたのではないかと悔いが残っていた。しかし、スキー歴7年目にしてようやく満足のいく練習ができたのではないか。

 よい練習ができるようになった理由の一つに自分が上級生になったことがあげられる。自分が一年生の時は寝坊で練習に遅刻したり、欠席したりして同期には迷惑をかけまくっていた。しかし、3年目になりようやく寝坊による欠席、遅刻がなくなり、同期にも認めてもらえて1年生にも先輩として少しはかっこつけられたと思う。朝練に遅刻せずに参加することは当たり前の事ではあるが、当たり前のことが少しずつできるようになった

 さて、冬に向けてだが今年も期待の新入生が入部して緊張感のある選考レースが開催されると思う。まず、自分が選手として出場するために夏に培った基礎体力を落とさずに、質の良い雪上練習をしたい。今年のインカレの開催地である鹿角のスキー場は自分が怪我をしてしまったスキー場ではあるが、臆することなく実力を出し切る滑りをすることでアスリートとして一回り成長できる経験になると思う。

 最後に3年生になると就職活動も忙しくなり、スキーとの両立も難しくなると思うが、先輩方も両立を果たしていたし、当たり前のことができるようになりつつある私にもできるはずだ。

陸トレを終えて / マネージャー班3年 志田 紗彩

 11月27日の学内でのタイムレースをもって今年度の陸上トレーニングが終了した。6月頃までは対面で部活が出来ない状況が続いていたが、最後は部員全員で集まれたことを嬉しく思っている。ZOOM配信という新たな試みで、OB・OGの方々にもタイムレースの様子をお伝えすることができた。

 しかし陸トレを無事に終えられた安心感よりも、不安や焦りの方が圧倒的に大きい。最高学年に差し掛かっている不安、先輩方が引退する不安、昇格までチャンスがあと2回しかないという焦り。マイナスな考えは挙げようと思えばきりがない。

 一方、これからへの期待感もある。今年度は同期を尊敬する場面が何度もあった。1年生の頃はなんだか頼りなかった同期が、トレチを中心にメニューを進め、後輩と良い関係を築いていた。後輩から見たらまだまだ上級生としては威厳がない学年かもしれないが、根は真面目で誠実なメンバーが揃っていると信じている。

 それに比べて、スキー部での私の存在意義はあるのか不安になる。これは私だけでなく、他のマネージャーも入部後何度も直面することだと思う。スキーは個人スポーツで、他の大学ではマネージャーがいなくても円滑に部の運営が出来ている。それでも私は、昇格したいと目標を口にするプレイヤーに何とかして力を貸してあげたいし、伸び悩んでいるプレイヤーには寄り添いたい。

 「したい」だけで終わらせない、策を考えて実行する。それが今年度の反省を踏まえた来年までの目標だ。

次に繋げるために / ノルディック班2年 臼井 菜々子

 今年の陸トレを終えてまず感じたのは「もう終わってしまったのか」であった。こう感じたのはなぜだろうか。

 たしかに朝練はきつかった。週に3回早起きをし、体を動かしときにはきついメニューをこなし授業を受ける。決して運動が得意であるわけではない私からしたらついていけずに落ちてしまうことも多々あった。また、今年からジャンプを始めることになり1か月~2週間に1度飯山へ通うということもしていた。

 そんな生活が後期に入り9月から3か月間続いた。それなのになぜか私の中では不完全燃焼で残っている何かがある。

 それはきっと気持ちの問題であろう。陸トレではどこか本気になりきれずに取り組んでいた部分があった。すべては苦しさへの恐怖のせいだと思う。そして後期陸トレが終わる直前に足と尾骶骨を痛めてしまい、最後の2週間はしっかりとトレーニングに参加することができなかった。ほかの部員より後れをとっているのにさらに同じメニューに参加することができずやりきれない気持ちになってしまった。

 下級生で先輩に甘えられる期間は終わってしまった。来年度からは上級生と言われる部類に入ってしまうのかと思うと恐ろしくて仕方がない。来年こそは達成感のあふれる陸トレ期間にしたいと思う。そして次に、冬に繋げていきたい。

 最近新たなコロナウイルスの変異株であるオミクロン株などという物騒なワードを耳にするようになり、今年の冬もどうなるか誰にもわからなくなってきた。私だけでなくスキー部全員が納得できる冬になってほしいと願うばかりだ。

タイムレースのオンライン配信のお知らせ

今年度最後のタイムレースを開催致します。

今回は新型コロナウイルスの影響により、現地での観覧はご遠慮ください。

その代わりと致しまして、タイムレースの様子をオンラインで生中継致します。

2021年11月27日(土)

14時(予定)より中継開始

14時30分~ 女子3キロメートルタイムレース、スタート

15時~ 男子5キロメートルタイムレース、スタート

16時~ タイムレース終了後、現役挨拶

(スタート時間、内容等、変更する可能性があります。)

ZOOMミーティング中継用リンク

 

                    

こちらのQRコードからも参加できます

オンラインでの生中継は初の試みとなります。

部員一同精進致しますので、最後まで見届けて頂ければ幸いです。

宜しくお願い致します。

トレーニングチーフより / 一般・アルペン班3年 髙橋 ヤマト

 10月も後半に差し掛かり、陸上トレーニングも残り1ヶ月ほどになった。今年もコロナの影響で前半は全員が集まっての対面部活が出来ない状況が続いていた。しかし6月下旬からは対面での部活が久しぶりに再開されるようになった事で、自分も含め部員の皆んなは改めて対面で部活を行うことが出来る喜びを再確認できたのではないかと思う。

 今年度、トレーニングチーフをやってきた中で個人的に感じた事は部員のトレーニング状況の管理の難しさだ。特に自主練期間中は、部員個人の周りのトレーニング環境や家庭の事情が異なるためにトレーニング状況の管理、把握がとても難しかったように感じる。

 下級生の頃は、トレーニングチーフは練習メニューを決めて部活での練習を指揮し、部を運営していく役割であると思っていた。しかし、実際にトレーニングチーフに就いて部活を運営する立場になると、練習メニューといった部活全体向けの事から、トレーニング状況の把握、部活がなかなか始まらない中でモチベーションを維持させるための部員個人へのケアなど様々な事を行わなければならず、ストレスが溜まってしまう事も正直あった。それと同時に、このように大変な部活の運営をこれまでしてきた先輩方は凄かったんだなと再認識し、生意気な事を思った事もあった自分を反省したりもした。

 ただ、トレーニングチーフとして嬉しく感じた事ももちろんあった。それは長い自主練明けでも部員がモチベーションを維持し続けてくれていたことだ。6月下旬に入って久しぶりに対面での部活を行った際、久しぶりの早起きでキツそうにしつつも嬉しそうな部員の姿が印象的であった。

 そして、4年生も3年生も2年生も練習を頑張ってくれているが、特に男女共に1年生のモチベーションの高さ、頑張りが目立つように感じる。1年生は他の学年に比べて人数こそは少ないものの、みんな運動能力が高くスキー経験者であるため少数精鋭というイメージだ。そのため個人的にはシーズンに入った時にインカレで活躍してくれる即戦力となってくれるのではないかと期待している。後輩が頑張ってくれているとトレーニングチーフとしてはもちろん、上級生として嬉しい。もちろんトレーニングチーフとして自分は負ける訳にはいかないが。

 最後になるが、これからすぐにシーズンインとなる。コロナ禍という難しい状況においても頑張ってくれている部員、応援してくださるOBOGやコーチの皆様に感謝しながらトレーニングチーフとしても個人の成績でもスキー部を引っ張っていけるようにインカレに向けて頑張っていきたい。

トレチ1と2分の1 / ノルディック班3年 後埜上 湖子

 今年度トレチとしての約半年の活動の中で、ブレないことを大切にしてきた。だから、去年女子トレチとして書いた、目指していきたいもの、精神のようなものは変わっていないため、特段新しいビジョンはない。昇格の一点だ。
 男子はとにかく速く、強くする。目的さえブレなければ、スキー部としてどこかに繋がっていくと信じている。

 時々、いや、頻繁に、判断に迷ったり後悔したりすることもある。その判断が正解なのか、間違っているのかは未来の誰かに決めてもらえば良い。今は逃げずにやりたいことをやり、必要だと思ったことはやる。コロナで思い通りにいかないこともあるが、スキー部にとって、必ず何かを掴み取る期間にする。陸トレがもうすぐ終わり、待ちに待ったシーズンインを迎えるが、ブレずに挑戦し続けることは忘れずにいようと思う。コーチなどに支えていただきながら、大所帯でないからこそ何でもできて、ちょっぴり問題も起こるこのスキー部のトレチは、やっていて面白い。

 改めて考えると、「やりたい!」と思うことをできるこの環境はすごく恵まれている。それはひとえに周りの方々のおかげで、本当に感謝している。
 よく、トレチ大変だよね、とか、そもそも大学生にもなって始発に乗って走っているなんてすごいね、と言われることがある。褒められれば素直に喜ぶ私だが、こんなコロナ下で、目指すものがあり、一緒に頑張る楽しい仲間がいて、目標を自由に描かせてもらい、決めさせてもらっている。

 こんな幸せな環境は貴重すぎるし、“大変”だけではもったいない!コロナだからできることがある。感じることがある。寒いからこそ感じる温かみのように、ポッと、スキー部で良かった、トレチができて良かったと思う。

 スキー部での活動も残り半分を既に切り、引際を思う時がある。みんなの栄養分になって消化されて終わりたい。

前期を終えて、後期に向けて / ノルディック班3年 伊藤 慧

 前期の部活動が終わり、私が学習院大学輔仁会スキー部に入部してから3回目の夏が終わった。今年度も新型コロナウイルスの流行を受け夏期合宿の中止、大学内での練習が禁止され学外での活動が余儀なくされたことなど、本来の活動に完全に戻ったわけではないが、昨年度とは違い前期の6月からスキー部としての活動が始まった。

 前期を振り返り私が感じたことは、週に4回、朝早くにスキー部の部員と練習ができることがとても嬉しく、自主練が中心であった昨年の陸上トレーニングとは違い、練習中やインターバル中も部員の声が聞こえ、自分がスキー部の一員であることが自覚でき、充実感のある3年目の前期の活動であった。

 前期の活動を踏まえて9月からの後期の部活動に向けての私の目標は、気持ちを切らさないことである。元々、私は後期の練習期間に風邪などで体調を崩すことが多く、前期の練習から積み上げてきたリズムを崩して冬のシーズンに入ってしまうことが多かった。さらにコロナ禍で活動が制限されるなかで自分に対する甘えが出てしまい、部活動に対する思いが薄れてしまう可能性もある。そういった中で後期の陸上トレーニング期間においてまず自分がやるべきことは具体的な数値の記録を目標に活動すること よりも体調と心の管理を徹底することが今の自分には必要であると思う。

 これから冬のシーズンインまで2ヶ月と少しという短い期間であるが、自らの体制を整え、部の重要な戦力の一人として活躍したい。 

前期を振り返って / 一般・アルペン班2年 日高 野々子

 2020年は新型コロナウイルスの流行のため、授業は全てオンラインとなり、部活どころか大学さえ通うことができませんでした。そのため、一度も練習や合宿に参加することなく初めの一年を終えました。2021年には多少はよくなるのではと楽観的に考えていたものの、日を追うごとに状況が悪化していきました。

 それでも、今年の4月に初めて同期や先輩方と実際に会い、練習が始まりました。

 次の日には緊急事態宣言により部活動が禁止されてしまい、その後は自主練習を余儀なくされました。その間は、先輩からのアドバイスをもとに、自分には何が足りないのか考えながら筋力トレーニングやランニングに取り組みました。2回ほど緊急事態宣言が延長された後、6月後半から練習が再開しました。

 下半身の筋力トレーニングは上半身よりもしていなかったので、初めて練習で下半身を酷使した時は、自主練習の足りなさを実感しました。また、普段は平地で走っていたため、坂や道が舗装されていない山の中を走るのは辛く、途中で足を止めてしまいそうになりました。予想はしていたものの、秋田県と東京都では気温や日照時間が異なるため、その環境下でトレーニングをするのは体がついていけないことも何度かありました。

 これらの反省を踏まえて、後期からは下半身の筋力トレーニングも重視し、坂や舗装されていない道でのランニングに取り組んでいきたいです。

 現在、新型コロナウイルス感染患者数の増加により、病院の受け入れ拒否といった事態がたびたび引き起こされています。そんな中で、感染すれば自分だけの問題ではなく周りに大きな迷惑をかけてしまいます。そんな状況を避けるためにも、最低限ワクチンを2回打った上で練習参加をしたいと思います。また、有酸素運動の間は難しいかもしれませんが、できるだけマスクを着用し、感染リスクを下げられるよう努めていきたいです。

やりきれない / ノルディック班2年 濵田 侑真

「前期の練習がもう終わってしまった。」

 こう思ってしまったのは前期のオフトレーニングがやりきれてないからだと思う。

 やりきれないほど練習不足だったかと言われるとそんなことはないと自負している。コロナ渦で全体練習をする機会が少なかったが自主練でやれるだけやったと思っていた。
 しかし、前期のタイムレース蓋を空けて見ればノルディック班の目標タイムには全然届かず、同期のライバルたちには5歩ぐらい先を越されてしまった。

 去年度の自分でいたら頑張ったし結果伴ってなくてもしょうがないと思っていたと思う。しかし、昨シーズン初めてノルディックに触れ、楽しさと共に圧倒的な体力不足に対する悔しさを実感し、今年のオフトレーニングは冬に後悔しないために泣きながらやるしかないと心に決めてのタイムレースの結果だったので悔しさもそうだがやりきれない、もう一回前期をやり直して望みたいと感じた。だから「前期の練習がもう終わってしまった」と感じた。

 しかし、こう実感するのは決してやりきれない気持ちだけではない。みんなでトレーニングする楽しさや達成感を一つ実感できたからだと思う。自分自身オフトレーニングに嫌悪感しかなくネガティブの気持ちのまま前期の途中までトレーニングをしていた。しかし、最近では楽しいと思える時や達成感を味わえる時が少しだが芽生えてきた。
 トレーニングに対してこの様な感情を抱くのはノル班基質といわれがちだが自分自身そうなってしまった実感がないがポジティブな気持ちができたのはいいことだと思う。このやりきれないという気持ちが正解かどうかはわからないが自分自身悪いものではないと感じた。

 後期の練習後シーズンイン前に自分がどう感じているかわからないが、同じ思いをしているなら後者であってほしい。