競技開始5分前!! / ノルディック班4年 広瀬 右京

 
 丁寧に丁寧にチューンナップした板を合わせて左手で大切に持ち、右手にはポールを持つ。自分のビブナンバーと同じ番号を見つけると、板を履きスタートレーンに入る。「どれだけやれるか。」楽しみであり緊張の瞬間である。
 スタートは意外とさっぱりしていていつの間にか始まっているのがお決まりだ。号砲とともに140人が一斉にスタートする。いきなり待っているのは急な登り。坂に差し掛かるとき、それはそれは不安でいっぱいだった。しかし、次の瞬間には「いける」そんな気がした。グリップワックスも決まり、出だしは最高である。
 調子に乗った自分はその後のなんでもない下りで転ぶことを予想していなかった。急な登り。下り。登って、やや鋭角に曲がってからのいわゆる「休憩」ポイントで転んだのである。スピードを0にした。すでに心は折れかけている。しかし先は長い、そんなことは言っていられない。ヘアピンを慎重に曲がりきり、給食所で待つ同期には目もくれずひたすら滑った。

 応援の声が遠くなったころ、つらく長い坂がやってきた。視線を少し上げると無数のビブナンバーが目に入る。それもそうかと一つ一つ順位を上げるつもりで突き進んだ。すでに疲労感はあるが、案外しっかり踏めばグリップは効く。ワックスを外した選手もいたようだ。最後は腕の力を振り絞りなんとか登りきった。
 ここからは対照的に長い下りである。油断はできない。さっきの転倒が頭によぎると同時にウォーミングアップの時を思い出した。「左から2番目のレーンははじかれる」冷静だった。レーンを選ぶ余裕があった。下りの勢いを殺さぬまま緩い登りに入り前の選手に追いつく。しかし、今前にいる選手は全員自分より「上手い」選手だ。1周目が終わるころには再び引き離された。

 2周目もやっと回りきり、いざ、3周目。これが厳しい。「まだ半分以上ある。」そんなことばかり頭に浮かぶ。本当の勝負はこれからだ。同期が差し出すゼリーを口に含み、3回目の長い長いあの坂に突入した。「またか・・・」ため息交じりに顔をあげるとどうだろう、そこにはまるで“害虫駆除用のトラップ”のようにたくさんの選手が取り残されていた。ここは体力勝負。身体を倍動かし、一気にライバルを置き去りにした。こうなったらどこまでもいける。
 4周目に入っても“トラップ”では何人も捕まっていた。登りは「やめてやろうか」と思うほどつらいが、ライバル達を抜き去ることはとてつもない快感だった。下りで追いつかれ、たとえ抜かれてもすぐにまた追いつく自信があった。
 そんなこんなで5,6周目。何を思い滑っていたのかあまり記憶にない。ただただ効きの悪くなったグリップを「踏めてないからだ」ととにかく言い聞かせ、力いっぱい踏んでは逆の脚を前に出す、の繰り返しであった。後は身体が勝手に動いてゴールにたどり着いていた。最後の直線も驚くほど身体が動いた。それにゴールして分かったが、順位も驚くほどよかった。

 と、自分のスキー部人生は30キロクラシカルのレースそのものだったように思う。良い結果を残し、挫折し、停滞期を迎え、一番盛り上がってきたときに引退。

 本当にいろいろな人にお世話になりご迷惑をかけ、様々な勉強をさせていただきました。今後は自分が、スキー部の更なる発展に少しでも力を添えられたらと思っております。

 ありがとうございました。

2年目のインカレ / ノルディック班2年 赤司 凌

 
 昨年のインカレから1年が過ぎ、自分にとって2度目となるインカレが近づいてきました。昨年を振り返ってみると何もわからず、ただがむしゃらに冬の合宿に臨み、インカレを迎えてしまったというのが正直なところです。そのため、初めてのインカレでエントリーした30kmフリーでは途中棄権、10km×4リレーではポイントは獲得したものの納得のいく内容ではありませんでした。

 昨年の反省から、4月からある目標を立てて新年度を迎えました。それは、今年度は陸トレから雪上のことを考えてトレーニングに励むことです。その成果もあってか、12月の合宿では授業の関係であまり長い距離を滑ることが出来ませんでしたが、昨年と比べると明らかに成長した滑りをしている自分がいることに気づきました。
 そしてついにインカレ前の合宿に入り、体が悲鳴をあげ、精神的にもキツいときが何度もありますが、昨年の後悔が自分の体を突き動かしています。今年のインカレは30kmクラシカル、10kmフリー、10km×4リレーに出場します。インカレでの目標は30km滑り切ることと、リレーで入賞することです。昨年はフリーのみを練習していたので、クラシカルは今年からです。リレーではクラシカルで出場する予定なので、日々試行錯誤しながら練習しています。

 インカレは間近に迫っていますが、まだ時間はあります。インカレで自分の力の全てをぶつけられるように1日1日の練習を大事にしていきたいと思います。

打倒、鹿角。 / 一般・アルペン班2年 小山 かやの

 スキー部に入部してからまもなく2年、大学生活も折り返し地点を迎えようとしている。今シーズンが終われば上級生となり部を運営していくと同時に、女子プレーヤー最上級生としてトレーニング面でも後輩たちを引っ張っていかなければならない。そのような中で私が二度目のインカレで目指すべきものは一つしかない。それは、”ポイントを獲得し、部に貢献すること”である。

 昨年のインカレでは、SLでギリギリポイント圏内の30位に滑り込んだ。しかし部に貢献できたのはわずか1ポイントだけ。しかも速報では31位でポイント圏外にいたにも関わらず後から審議の結果失格者が出たため繰り上がっただけであり、自分の実力で勝ち取った結果とは思えず不完全燃焼のままインカレを終えた。
 そんな雪辱を晴らすために、私は今現在行われている2月の菅平合宿に真剣に取り組んでいる。大学は1月がテスト期間であり、特に下級生はそれが終わるまでは長期合宿に入ることができない。本当にスキー技術を伸ばすことができる最も大切な時期はこの2月しかないと私は考えている。スキーのことだけを考えることができるこの期間に、コーチからのアドバイスを自分の頭でよく考え実践し、どれだけの技術を習得することができるのか。鹿角に向け、今の自分への具体的な課題は分かっている。それを残りの期間でいかにしてどれだけ克服できるか、それが鍵となってくるだろう。

 日々練習していく中で何度も何度も壁にぶつかる。それを乗り越えていくためには、まずはスキーというスポーツを楽しむことを忘れてはならない。そしてそれと同時にただただ上手くなりたいという気持ちだけでなく、自分がいつどのような結果を残したいのかという明確なビジョンを持つことによってステップアップすることができるのだと思う。

 2度目のインカレという大きな壁は、もう目の前まで迫っている。この壁を乗り越えられる力を、自分は持っているはずである。あとは自分を信じて胸を張り、自信を持って鹿角に挑みたい。

初めての冬を迎えて / ノルディック班1年 五十嵐 有冴

 スキー部に入って半年以上が過ぎた12月。私達スキー部にとって待ちに待ったシーズンとなりました。冬を目標にひたすら頑張った陸トレの日々。その中で感じた様々なことを思い出しながら向かった北海道への道のりは不安でいっぱいでした。
 私以外全員4年生という環境で始まった合宿生活。私は合宿前に絶対にこれだけは忘れないという目標を立てていました。それは、吸収できることは全て吸収するということ。来年度のノルディック班は経験者3人と1年生。女子は私がトップになります。その事を考えると、先輩方がたくさんいる、こんなにも贅沢な環境でしなければならないことは必然的にみえてきました。

 そうは言っても初めてのクロスカントリー。そう甘くはありませんでした。合宿初日に浮かんだこと、それはだめかもしれないという言葉でした。壁と呼ばれる登り坂は起き上がっては転びの繰り返しで一向に進まず、下りはカッターから外れて思いっきり身体を打ちつけ、クラシカルのグリップワックスにも慣れず、全く板が滑らなくなり途中から歩いてコースを回ったこともありました。クロスカントリーがいかに大変な競技かということを身に沁みて感じる毎日であったと思います。

 そんな練習の中で感じたことは、長い距離を滑る上で痛感した体力の無さを始め、筋トレやチューブなど、今まで行ってきた陸トレの重要さでした。私達は限られた期間しか滑ることが出来ません。その中で食い込んでいくにはどうすれば良いのか、それを常に考えていくことが大切だと思いました。
 不安だらけで迎えた初めての大会、学チャンはクラシカルがスプリントと5km、そしてフリーが10km。今冷静に振り返ってみると、場の雰囲気に呑まれ、ただ完走できたという喜びだけで終わってしまったような気がします。

 次の目標とするところはインカレ。そこでどんな滑りをするのか、そしてどんな結果になるのかは自分次第です。何をすれば良いのか、12月の合宿で成長できたこと、感じたこと、足りないところを改めて振り返って、よく考え行動したいと思います。そして残された期間を意識し、一日一日を大切に過ごしたいと思います。

初めての合宿 / 一般アルペン班1年 二木聡也

 長い夏のトレーニングを終え、いよいよ冬本番がやってきました。そして、12月23日から28日までの北海道、朝里川温泉スキー場での合宿と1月3日から11日までの長野県、菅平高原での合宿を無事に終えることができました。

 春にスキー部に入って以来スキーをほとんど履いていなかった自分としては、最初スキーを履いて斜面を滑ることができるというだけでとても楽しいものでした。しかし、いざコーチがつくとなると話が変わります。自分の滑りにさんざんダメ出しをされる。コーチの言うことを理解はできるが、いざ雪上でやろうとするとさっぱりうまくいかない。嫌になることが多々ありました。そのうえ、北海道では気温が-10℃以下という寒さである上に吹雪いているという過酷な環境は「帰りたい」という気持ちをより一層強くしました。このように、初めてのスキー部での冬合宿は楽しいというよりもつらいものでした。

 しかし、菅平高原での合宿は違いました。コーチにさんざんダメ出しされるという点は特に変わりません。ですが、少しだけではありますが上達したという実感を得られたのです。また、10日、11日にあった大会で同期や先輩の滑りを目の当たりにしたことで「上手くなりたい」と強く思うことができました。スキーというスポーツの面白さを感じられたように思います。

 スキー部での冬合宿は中々に大変なものとなりました。その一方で楽しいだけのスキー旅行にはなかった、なかなか進歩しないもどかしさ、そして上達した時の喜び等々をひっくるめた様々な「楽しさ」を感じ取ることができました。怪我なく東京に戻ってこれたことを喜ぶのも程々に、またスキーがしたくなります。次の合宿に備えて精一杯の準備をしていこうと思います。

2015年度タイムレースリザルト

本年度陸上トレーニングにて3回行われましたタイムレースのリザルトです。
タイムレースの際には多くのOB・OGのみなさまが応援に駆けつけてくださりました。
本当にありがとうございました!

陸トレの成果を雪上で存分に発揮できるよう部員一同頑張って参ります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

男 子 第1回 第2回 第3回
広 瀬 18’40” 18’31” 17’36”
石 川 21’00” 21’14” 19’43”
藤 本 20’26” 20’13”
土 田 20’06” 20’36” 22’17”
赤 司 19’07” 19’04” 18’32”
安 藤 21’21” 21’53” 20’03”
伊 藤 22’13” 21’23” 20’45”
二 木 26’39” 25’23” 20’37”
望 月 20’41” 20’13”
頼 光 22’07” 22’13” 22’58”
女 子 第1回 第2回 第3回
大 崎 14’01” 13’48” 13’09”
 塙  16’02” 14’58”
山 岸 15’01” 14’30” 13’18”
小 山 13’36”
五十嵐 15’20” 15’02” 14’33”

遠くに、近くにそして遠くに

ノルディック班4年 主将 兼 トレーニングチーフ 広瀬 右京
このスキー部に入部して、もう3年半も経とうとしている。
本年度自分は主将、ノルディック班トレーニングチーフそして一人の選手といった3つの顔をもつことになった。

「主将兼トレーニングチーフ」と聞くとなんだか万能のようだが、日々他の部員に頼って過ごしている。自慢ではないが「できないこと」の方が多い。

人間には、特に組織に属する人間には行動の優先順位があるように思う。まず「やらなければいけないこと」。他の誰かではなく自分が完了させなければならないこと、またそれは自分がやることに意味がある。次に「やった方がいいこと」。つまり誰がやってもいいことであったり、自分がやると物事が円滑に進む可能性の高いこと。そして最後に「やってもいいこと」。いわゆる+αの部分。無数にある行動はこれらに分類され、されないものは「無駄な動き」として処理される。

強いチームにこの判断は欠かすことができない。

強いスキー部を導くために自分が「やらなければならないこと」は「前・中・後」の動き。最前線でトレーニングを引っ張り、全員を鼓舞する。それから一部員として一選手として、全員の目線に立ちトラブルに立ち向かう。最終的には仲間に仕え、支え、縁の下の力持ちになる。よい後輩を残すことこそ強いスキー部を残すことである。

「オーケストラを先導する者は、聴衆に背中を向けなければならない。」という言葉がある。外に向けて表現したいのは「組み立ててきたチーム」であり、先頭に立つ自分ではないというメッセージか。はたまた、良い組織を作ろうと思えばまず中の人間と向き合う必要がある、そうともとれる。それから他人に評価されることの多くは「意図的に作り出した表面」より、自分では見えない「意図せず作り出された裏面」なのではないか、そんなことを確認させてくれる言葉でもある。
もしかしたら、周りの評価に背を向けろ。そんな意図もあるのかもしれない。

強いチームを作るにあたり「これが正解だ」と言えるものはまだ少ない。しかし、3月のインカレを終え、卒業し再び後輩と出会ったとき「自分のときはこんなに良かった・・・」と語ることのないよう願っている。
それよりも「あの時代は・・・」と語り継がれるようなスキー部にしたい。

今までとこれから

一般・アルペン班3年 トレーニングチーフ 土田 英
 失礼します。今年度、一般・アルペン班トレーニングチーフを務めさせていただいております、経済学部経営学科3年土田英と申します。今回は「下級生の自分と上級生の自分」をテーマに書かせていただきます。

 入部してから早くも約2年半。振り返ってみれば本当にあっという間であった気がします。入部して1年目のちょうど今頃の夏合宿前、自分は合宿がどんなものか、どんなことをするのか、どれほど辛いものか、不安な気持ちと楽しみな気持ちが混ざり合い、落ち着かなかったのをはっきりと覚えています。2年生の先輩方から合宿での過ごし方や、やるべき仕事を学び、合宿中に先輩方に迷惑をかけないよう、イメージトレーニングをよくしていました。もっとスキーのイメージトレーニングもすればよかったと、後悔と反省もしています。

 入部当時、長年アルペンをやってきた身からすると、ランばかりのトレーニングに不満と疑問がたくさんありました。ここは陸上部か、といつも思っていました。しかし、夏の根性合宿を乗り越え、冬に入り、それまでのラントレーニングが基礎体力をつけるという点でいかに重要だったかを知りました。その反面、筋力トレーニング不足を痛感し、どちらかだけでは冬の結果はついてこないということを学びました。今までアルペンを10年以上やってきましたが、インカレは今までとは全く違う雰囲気とプレッシャーの中で戦わなければならず、部の目標であった2部昇格は果たしたものの、自分自身の成績は完敗だったと思います。

 そんな不満と疑問の多かった1年目も終わり、自分も教わる立場から教える立場へと変わりました。1年生が失敗すれば自分たちの責任にもなる、というプレッシャーが常に頭の中にあったような気がします。この年は怪我と腰痛に悩まされ、思うようにトレーニングができず、夏合宿も参加できないメニューがあったりと悔しい思いをしたオフシーズンでした。1年目の反省点であった筋力向上もあまりできす、冬のインカレでもポイントを獲得できずに終わり、総合的に見て悔しい思いをした2年目だったと思います。

 後悔と反省を繰り返しているうちに自分も3年となり、ついに運営する側となりました。入部当時5人いた同期も今では2人にまで減ってしまい寂しいというところが本音です。そしてなにより一番変わったことは自分がトレーニングチーフになったことです。今まで2年間、言われたメニューをただただ自分のことだけを考え、やってきたのに対して、これからは自分のことももちろんですが、常に部員の体調や怪我の具合などを気にしていかなければなりません。去年までトレーニングチーフは自分のやりたいようにトレーニングメニューを組めると思っていましたが、実際やってみると怪我をしている人もいたり、体力の差があったりなど、様々な問題があり、思うようにメニューが組めないということもありました。ランと筋トレのバランスを考えるのも思っていたより大変で、このトレーニング次第で部員の冬の結果が変わってくるという責任感も感じています。

 今年からアルペン班とノルディック班の班別での練習が増え、今までより効率の良い練習ができ、個人的にはやっとアルペンらしいトレーニングができていると思っています。特に今年はアルペン班の人数が増え、部活以外でも個人的に練習する人が多く、早くも前期タイムレースで結果を出してきた人、練習中に成長していると感じる人がたくさんいます。経験者も増えたことにより、練習について意見を出し合ったり、とても効率よく、今までで一番最高のメンバーに出会えたと思っています。仲間が結果を残したり、成長しているとわかった時、トレーニングチーフとして一番喜びを感じる気がします。今まで以上に周りに気を配っていかなければなりませんが、頑張る先輩や後輩の姿を見て、自分も頑張らなければならないとやる気をもらっています。お互いに信頼し合い、助け合って、良き仲間、そしてライバルとしてこの部を強くしていきたいと思います。

前期を終えて

マネージャー1年 館野 沙織
 右も左も分からず、自分の居場所を探し求めていた4月の入学式からあっという間に4ヶ月が過ぎました。今の私の居場所はスキー部です。前期の陸上トレーニングが終わり夏合宿を目前に控えた今、この4ヶ月間で自分の意識がどう変わったかを振り返ってみようと思います。 

 まず4月。仮入部という形ではありましたが毎回の練習に参加しました。マネージャーの仕事に慣れよう、と先輩方からたくさんのことを教えて頂きましたが、初めての経験、初めて聞く単語だらけで仕事を覚えるだけでもいっぱいいっぱいでした。言われたことしかできずに、自分の無力さを身に染みて感じました。 

 5月。スキー部に正式に入部し、チームの一員だという意識が強くなったのはこの時期です。少しずつではありますが仕事も覚え、1人でできることも多くなりました。初めてのタイムレースを経てプレーヤーの本気を垣間見ることができ、自分も負けてられないと思ったのもちょうどこの時期でした。 

  6月。練習にも慣れてきて自分がやるべき事をこなすのはもちろんのこと、周りをちゃんと見て行動することを心がけました。しかし、頭では思っていてもいざ行動するとなると空回りする事が多く、その度に周りに助けられて反省と改善を繰り返す毎日でした。 

   そして1ヶ月のオフを挟んで8月になりました。部全体としての練習は無いオフ期間ですが、考えるのはスキー部の事ばかりです。初めての夏合宿を目前に控えて不安と緊張も募りますが、これまで吸収してきたことを最大限に活かすべく、また後になって後悔することの無いよう、しっかりと準備をして合宿に臨もうと意気込んでいます。 

  こうして4ヶ月間を振り返ってみましたが、入学当時と前期を終えた今の自分を比べると変わった所が2つあります。 

 まず1つ目は責任感、そして2つ目は周りを観察する力です。
  スキー部に入り、マネージャーとして日々部員たちの記録や時間の管理をするようになりました。それに伴って、「しっかりしなければ」という意識が芽生えました。
 プレーヤーが本気で取り組んで出した記録を私のミスで台無しにしてはいけない、と思うようになり、責任感が増したのです。これは今までマネージャー経験の無かった私にとっては大きな変化でした。
 また、マネージャーであるからには部全体を客観的に観察して部員の小さな変化にも気付ける存在でありたいという思いが私の中にはあります。練習メニューに参加しないぶん周りをよく観察する事を心がけ、部員の表情や行動から「今日は調子が良さそうだな」などと分析ができるようになりました。自分の事で精一杯だった中学高校時代に比べると、周りを観察できるようになってから心にも余裕が生まれた様に感じます。
 マネージャーというのは努力をしても成果がなかなか見えにくいものです。だからこそ、今まで以上に向上心を持って行動する事が大切だと思っています。 

   四年間、全部で48ヶ月ある中で私はまだ12分の1の経験しかしていません。まだまだマネージャーとして至らない点もたくさんあります。そんな今だからこそ一歩先を見据えて、自分ができる事、やるべき事を常に意識しながら日々の積み重ねを大切にしていこうと思います。
 そして皆で笑って冬を迎えられるようにまずは夏合宿から、小さな事にも妥協せずに取り組んでいきたいです。