前期を終えて

マネージャー1年 館野 沙織
 右も左も分からず、自分の居場所を探し求めていた4月の入学式からあっという間に4ヶ月が過ぎました。今の私の居場所はスキー部です。前期の陸上トレーニングが終わり夏合宿を目前に控えた今、この4ヶ月間で自分の意識がどう変わったかを振り返ってみようと思います。 

 まず4月。仮入部という形ではありましたが毎回の練習に参加しました。マネージャーの仕事に慣れよう、と先輩方からたくさんのことを教えて頂きましたが、初めての経験、初めて聞く単語だらけで仕事を覚えるだけでもいっぱいいっぱいでした。言われたことしかできずに、自分の無力さを身に染みて感じました。 

 5月。スキー部に正式に入部し、チームの一員だという意識が強くなったのはこの時期です。少しずつではありますが仕事も覚え、1人でできることも多くなりました。初めてのタイムレースを経てプレーヤーの本気を垣間見ることができ、自分も負けてられないと思ったのもちょうどこの時期でした。 

  6月。練習にも慣れてきて自分がやるべき事をこなすのはもちろんのこと、周りをちゃんと見て行動することを心がけました。しかし、頭では思っていてもいざ行動するとなると空回りする事が多く、その度に周りに助けられて反省と改善を繰り返す毎日でした。 

   そして1ヶ月のオフを挟んで8月になりました。部全体としての練習は無いオフ期間ですが、考えるのはスキー部の事ばかりです。初めての夏合宿を目前に控えて不安と緊張も募りますが、これまで吸収してきたことを最大限に活かすべく、また後になって後悔することの無いよう、しっかりと準備をして合宿に臨もうと意気込んでいます。 

  こうして4ヶ月間を振り返ってみましたが、入学当時と前期を終えた今の自分を比べると変わった所が2つあります。 

 まず1つ目は責任感、そして2つ目は周りを観察する力です。
  スキー部に入り、マネージャーとして日々部員たちの記録や時間の管理をするようになりました。それに伴って、「しっかりしなければ」という意識が芽生えました。
 プレーヤーが本気で取り組んで出した記録を私のミスで台無しにしてはいけない、と思うようになり、責任感が増したのです。これは今までマネージャー経験の無かった私にとっては大きな変化でした。
 また、マネージャーであるからには部全体を客観的に観察して部員の小さな変化にも気付ける存在でありたいという思いが私の中にはあります。練習メニューに参加しないぶん周りをよく観察する事を心がけ、部員の表情や行動から「今日は調子が良さそうだな」などと分析ができるようになりました。自分の事で精一杯だった中学高校時代に比べると、周りを観察できるようになってから心にも余裕が生まれた様に感じます。
 マネージャーというのは努力をしても成果がなかなか見えにくいものです。だからこそ、今まで以上に向上心を持って行動する事が大切だと思っています。 

   四年間、全部で48ヶ月ある中で私はまだ12分の1の経験しかしていません。まだまだマネージャーとして至らない点もたくさんあります。そんな今だからこそ一歩先を見据えて、自分ができる事、やるべき事を常に意識しながら日々の積み重ねを大切にしていこうと思います。
 そして皆で笑って冬を迎えられるようにまずは夏合宿から、小さな事にも妥協せずに取り組んでいきたいです。 

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