一般・アルペン班3年 トレーニングチーフ 土田 英 |
失礼します。今年度、一般・アルペン班トレーニングチーフを務めさせていただいております、経済学部経営学科3年土田英と申します。今回は「下級生の自分と上級生の自分」をテーマに書かせていただきます。
入部してから早くも約2年半。振り返ってみれば本当にあっという間であった気がします。入部して1年目のちょうど今頃の夏合宿前、自分は合宿がどんなものか、どんなことをするのか、どれほど辛いものか、不安な気持ちと楽しみな気持ちが混ざり合い、落ち着かなかったのをはっきりと覚えています。2年生の先輩方から合宿での過ごし方や、やるべき仕事を学び、合宿中に先輩方に迷惑をかけないよう、イメージトレーニングをよくしていました。もっとスキーのイメージトレーニングもすればよかったと、後悔と反省もしています。 入部当時、長年アルペンをやってきた身からすると、ランばかりのトレーニングに不満と疑問がたくさんありました。ここは陸上部か、といつも思っていました。しかし、夏の根性合宿を乗り越え、冬に入り、それまでのラントレーニングが基礎体力をつけるという点でいかに重要だったかを知りました。その反面、筋力トレーニング不足を痛感し、どちらかだけでは冬の結果はついてこないということを学びました。今までアルペンを10年以上やってきましたが、インカレは今までとは全く違う雰囲気とプレッシャーの中で戦わなければならず、部の目標であった2部昇格は果たしたものの、自分自身の成績は完敗だったと思います。 そんな不満と疑問の多かった1年目も終わり、自分も教わる立場から教える立場へと変わりました。1年生が失敗すれば自分たちの責任にもなる、というプレッシャーが常に頭の中にあったような気がします。この年は怪我と腰痛に悩まされ、思うようにトレーニングができず、夏合宿も参加できないメニューがあったりと悔しい思いをしたオフシーズンでした。1年目の反省点であった筋力向上もあまりできす、冬のインカレでもポイントを獲得できずに終わり、総合的に見て悔しい思いをした2年目だったと思います。 後悔と反省を繰り返しているうちに自分も3年となり、ついに運営する側となりました。入部当時5人いた同期も今では2人にまで減ってしまい寂しいというところが本音です。そしてなにより一番変わったことは自分がトレーニングチーフになったことです。今まで2年間、言われたメニューをただただ自分のことだけを考え、やってきたのに対して、これからは自分のことももちろんですが、常に部員の体調や怪我の具合などを気にしていかなければなりません。去年までトレーニングチーフは自分のやりたいようにトレーニングメニューを組めると思っていましたが、実際やってみると怪我をしている人もいたり、体力の差があったりなど、様々な問題があり、思うようにメニューが組めないということもありました。ランと筋トレのバランスを考えるのも思っていたより大変で、このトレーニング次第で部員の冬の結果が変わってくるという責任感も感じています。 今年からアルペン班とノルディック班の班別での練習が増え、今までより効率の良い練習ができ、個人的にはやっとアルペンらしいトレーニングができていると思っています。特に今年はアルペン班の人数が増え、部活以外でも個人的に練習する人が多く、早くも前期タイムレースで結果を出してきた人、練習中に成長していると感じる人がたくさんいます。経験者も増えたことにより、練習について意見を出し合ったり、とても効率よく、今までで一番最高のメンバーに出会えたと思っています。仲間が結果を残したり、成長しているとわかった時、トレーニングチーフとして一番喜びを感じる気がします。今まで以上に周りに気を配っていかなければなりませんが、頑張る先輩や後輩の姿を見て、自分も頑張らなければならないとやる気をもらっています。お互いに信頼し合い、助け合って、良き仲間、そしてライバルとしてこの部を強くしていきたいと思います。 |