トレーニングチーフとして / ノルディック班4年 須藤 恭佑

今年はトレーニングチーフとして2年目を迎えた。2年目とはいえ、その時のメンバーや自分の立ち位置も変わるため、ただ昨年のやり方を踏襲するだけでは上手くいかないとは思っていた。昨年は3年目として、自分が班を引っ張っていく気持ちが強かったが、今年はそれ以上に班を下から支えていこうとする気持ちがあることを感じている。また、私が過去に先輩に支えて頂いたように、立場に関わらず誰に対しても寄り添っていく姿勢は変えずに、それぞれの力を引き出そうと行動するようになった。

今冬は2部において個人で上位に食い込むこと、といったこれまでと同じように自分に焦点を当てた競技面でのベストを尽くすことだけではなく、昨年以上に班員の力を伸ばすことにも注力したい。私が2年のときに実力差のある先輩に必死についていき、大きく自信をつけることができた経験から、今は逆に還元する立場であると意識している。夏合宿や普段からの陸上トレーニング以上に、冬合宿では部員それぞれが自分のことに集中しやすい環境に身を置くことになるため、トレチとして誰に何が足りないかを分析して成長を促すことも役割の一部として考えている。

また、今年度のスキー部を強くできるかは自分にかかっていると思われる。普段からのメニュー作り、普段の練習や合宿中での雰囲気作りなど、私が指揮して進めていることがチームの成績に反映される。トレチとして責任感を感じることは多々あるが、自分の元来の性格からか、それを必要以上にプレッシャーに感じることはほとんどない。自分がこの役職に適しているかはわからないが、昨年度から就任したことで客観的な視野からチームのことを考えた行動を心掛けるようになり、今年度はさらに最上級生である自覚と相まって私自身のパフォーマンスも上げることにも繋がった。初めて就任した時のトレチへの挑戦的な気持ちは良い意味で薄れつつあり、落ち着きや安定性が増したように感じられる。

チームの総合力を上げるためには個人の能力を上げることが不可欠で、そのためにトレチは部員一人一人を俯瞰的に見る必要がある。私個人もベストを尽くして成績を残し続け、チームを引っ張りつつも、取り残される者がいないように下から支え続けることにも貢献し続けていきたい。