夏合宿を終えて / ノルディック班3年 臼井 菜々子

 3年生になって初めての夏合宿が終わった。3年生にもなって夏合宿が初めてだというのもおかしな話だが、なんとか乗り越えることができた。

 夏合宿の振り返りとともに軽く前期を振り返ろうと思う。

 例年と比べて今年の前期は「何のため?」を強く意識した期間であった。私は去年度からスキージャンプを始めた。他にジャンプをやる部員がおらず、1人で他大学のプレイヤーたちに混ざって練習する、という環境であった。

 今まではトレチから与えられたメニューをこなす、という受け身なことが多かったのだが、1人で活動していくとなるとそうはいかなかった。今の自分に何が必要なのか、どうすればそれが手に入るのか、ということをひたすら考えた。

 また自分がジャンプを始めた意味や自分の部内での立ち位置、自分が部のためにできることについても常に念頭においていた。そうしているうちに部の目標であった女子一部昇格へ貢献したい気持ちがだんだんと大きくなっていった。結果として新型コロナウイルスの影響で全員でのインカレ参加とはならなかったが、初めてのインカレはとても刺激的で得るものが多かったように思える。

 夏合宿においても同じことが言える。陸トレでは、私は上級生であるが皆を引っ張ることはできなかった。それは前期の陸トレでもそうであった。だが、監督が1日目の練習前におっしゃった「普段とは意識を変えて臨もう」という言葉はずっと頭に残っていた。こんな私でも何かを変えて臨めば最後に何か残すことができると思った。

 夏合宿を終えて、数字は出せなかったが確実に実りの多い合宿であった。そして今シーズンに向けて後期も気合を入れて取り組みたい。