成長 / マネージャー班4年 志田 紗彩

 最上級生になり、最終決定を任されることや自分の頭で考え行動する機会が多くなった。その分責任も増え、簡単には結論を出せないような問いにぶつかることもあった。そのような時は、先輩方ならどう行動するだろうと考える。2、3年前の出来事でも記憶に残っていて、悩んだり決めきれないときには思い返している。こんなにも鮮明に覚えているのは、先輩方がスキー部のために、真剣に考え、悩む姿をすぐ近くで見てきたからこそだと感じた。

 以上のことを踏まえ、今後の目標を“成長”とした。この成長という言葉を具体的にすると、「後輩に一方的に指導するのではなく、後輩達からも意見をもらい、一緒に考え、成長する」だ。実際にマネージャーの仕事の引き継ぎも口頭で行うだけでなく一緒に行うことを意識している。マネージャーとして主務としての私の行動を、文字としてではなく映像で頭の引き出しに入れておいてほしいからだ。私が過去の先輩方の姿に助けられたように、後輩の市ノ川や吉田がマネージャートップになり悩んだ時、「紗彩さんならこう行動するだろう」と思い出してくれたら嬉しい。

 また、今年は後輩達からも学ぶことが多かった。良い雰囲気で前期の練習が行えたのは、後輩が私達に臆することなく意見をし、部を盛り上げてくれていたからだと感じる。自分なりの方法でスキー部への存在意義を示す同期や後輩の姿を見て、私にしかできないこと、私だからできることを探していきたいとより強く思った。

 スキー部の部員として終盤に差し掛かっているが、これから引退までを消化試合で終わらせるつもりはない。後輩に出来るだけ多くのものを残すとともに、私自身もまだまだ成長し続けたい。