残雪 / 一般・アルペン班4年 山本 章太

 このスキー部での4年間、自分はずっと終わりを探していた。高校から競技として始めたスキー、もっと言えば小学校、中学校と続けた野球を含めて、自分のスポーツ生活の終わりだ。どうやって最後の一本を滑って終えるか、そればかりを考えていた。

 振り返れば、ずっと意地を張ってスキーをしていたのかもしれない。誰よりも滑っていたかったし、これ以上ないぐらい滑ったと自信を持って言える。春も夏も秋も冬も滑り続けた。周りからしたら狂ったように滑っていると思われていただろう。しかし何よりもスキーをしていたかったから、この部の部員になったのだ。

 夜だか朝だか分からない時間に東名を飛ばしたり、まるで近所のように菅平や志賀を往復した。西は鳥取、北は北海道まで、授業の合間を縫って雪を追いかけ続けた。納得しなければ、「また明日頑張ろう」を何度も何度も繰り返した。時には行き詰まり滑りたくない時もあったし、何度心が折れたか分からない。しかし悩み続けると試したい事がふつふつと湧き上がり、またゲレンデへ向かった。

 毎朝同じ時間に起き、コントレをして朝食を食べ、午前中の練習と午後の練習の間に昼食をかき込み、帰ってきてワックスとコントレをして夕飯を食べて温泉へ行き、スキー仲間と語った後に寝る。この生活が当たり前だったし、いつまでも続くかのような錯覚を覚えた。その度に、いつかは最後の日が来て山を降りる日が来るのだと言い聞かせてきた。

 そうしてついに先日、最後の練習を終えた。インカレが無くなり皆がばらばらと引退していく中、自分は最後の方だった。自分も引退なのだと自覚させられるほどに、もっとスキーが速くなりたかったという欲がふつふつと湧き上がる。それはまるで雪山の魔物に取り憑かれているかの様に。

 最後に、一緒に滑ってくれた全ての方と、チームへ最大限の感謝を。