それは、想像より遥かに長い間猛威を振るい続けた。もう嫌という程耳にしたその名。新型コロナウイルスである。
その名前がニュースで聞かれはじめたのは昨年のインカレの時分であった。まさかその次の年のインカレが中止に追い込まれるとは、誰も想像しなかったであろう。我々4年生はスキー人生の集大成を発揮する場を失われることとなった。
また、個人的な話で恐縮であるが、その影響は僕の卒業後の進路にも大きく影響を及ぼすこととなり、僕は昨年10月に卒業後の進路の変更を決意。それは最後のシーズンを完全に棒に振ることを意味した。
このように我々の代のスキー部の活動は望まない形での終焉となった。とはいっても、この4年間は長いスキーヤー人生のごく一部にすぎない。卒業後もスキーをプレーする機会を作ることはできる、ということは様々な先輩方を見ていて感じるところである。
スキーは生涯スポーツであるとよく言われるが、卒業した後も自分の好きなスポーツを続けられるということはとても幸せであると思う。自分が在学中に出会った、社会人として活動しながらスキーをプレーする人々は皆充実した人生を送っていたように思えた。
僕の競技人生はこのような不本意な形で終わることとなってしまったが、 スキーヤーとしてはまだまだこれからである。スキー部で培った技術、スキーができる環境、そして何よりもかけがえのない同期や内外の先輩方との人脈を大切にこれからのスキーヤー人生を生きていきたい。