冬に向けて / ノルディック班4年 平岡 紗理

 人生最後のタイムレースも終わり、いよいよ北海道合宿が近づいている。

今年度、女子は「一部昇格」を目標に励んできた。ノルディック班女子は、現在人数にも恵まれてインカレは枠争いが行われる。リレー含め全ての競技に出場し、必ずポイントを沢山とって部に貢献する。

 今年度初めの陸上トレーニングで、私は前十字靭帯を損傷してしまった。前十字靭帯損傷は、手術しなければ完治することはなく、もし手術をしても復帰が引退に間に合わないという大怪我だった。私は、手術をせずに今シーズンも戦うという決断をした。その決断をしたからには、インカレでは怪我だったことを周りに忘れさせる滑りを絶対にする。

 12月合宿は私と後埜上二人で最初に入る。去年も12月合宿直前に怪我をしてしまい、合宿に入ることができなかった。その悔しさを糧に、一日一日を大切にトレーニングに励みたい。

 今年は、雪上トレーニング以外にも妥協はしない。
毎日の食事管理、コンディショントレーニング、動画で上手な選手の滑りを研究するなど、合宿中は常にスキーのことを考えて過ごしたい。
 また、「一部昇格」という目標は、私たち上級生だけでは達成できない。陸上トレーニングでは、1年生もメニューから落ちることはあまりなかった。最後のタイムレースでは、私たち上級生を脅かす存在にまで成長していた。そのような1年生を雪上で育てるのもとても楽しみだ。