主将として / ノルディック班4年 市川 真衣

 主将は部のトップ、みんなを先導し、部員の責任を全て担う。会社でいえば社長のような存在です。私の行動、決断ひとつでこの部活は良い方向にも悪い方向にも変わることが出来る。

 4年生の最初の頃はこの大きすぎる役職に戸惑いと不安しか感じられず、自分でいいのか、部活とは本来何が正しいものなのか毎練習で自分に問いかけていました。

 入部当初から、スキー部の一部員として先輩に追いつくために、結果を残すために努力だけはしてきました。そこが評価されて今年度主将に選んで頂いた、そう自分では考えています。

 高校まで運動部経験がない、部活に入っていても役職を持ったことがない、何も経験が無い自分が主将でこの部活は成り立つのか、不安ばかりでした。

 それまではただ与えられたメニューに全力で取り組むことが第一だったため、今までの自分はただ気楽な立場だったということを改めて感じました。
 それと同時に、先輩方もこの重い役職を担ってきた、また自分もこれまで3年間お世話になってきたこの部活に恩返しするという意味でも責任をもって1年間やりきらなければという気持ちなりました。

 主将をしていて、日々勉強になることばかりです。

 日常生活では自分の意思は弱く、周りの意見に合わせて行動することが多いです。しかし主将は自分が素早く決断をして部員に伝える。部活を第一に考えて行動する。自分の感情だけで動いてはいけない。一見簡単なことのように見えますが、私にとっては全てが難しかったです。

 わたしがスキー部にいる理由は仲間と一緒に汗水垂らして、自分の体力の限界に挑戦する、立てた目標に向かって努力をすることがとても楽しいからです。

 1年生の時はなぜこんなにも辛い思いをしなければならないのかと思っていましたが、今となっては今後社会人になったら絶対に出来ない経験であると確信しています。1度決めたことを投げ出して後悔したくないから、今を大切に、1回1回の部活に全力で取り組むことを決めています。

 スキー部に入り、人生で1番尊敬できると思える先輩方に出会え、一生仲良くしたいと思える仲間に出会え、得たものが沢山あります。性格も大きく変わりました。

 大学生活のほとんどの思い出はスキー部で埋め尽くされています。
辛かったこと、悲しかったことも悩んだこと、沢山ありましたが全て良い経験として、社会人になった時に生きると心から思えます。

あと残り半年程ですが、後悔なくスキー部人生を終えることが目標です。