入部した理由

一般・アルペン班1年 頼光 竜二郎
 私がスキー部に入部した理由はいくつかある。

 一つ目にあげられることは幼い頃から高校までスキーを続けてきた中で成し遂げることが出来なかった目標が多くあったことだ。この後悔は現役時代のひとつひとつの試合が終わっていくなかよりも、高校3年時と一年間の浪人時の受験期に深く考えさせられた。
 スキーの成績について悔やんだのは言うまでもない。さらにはスキーという泊まり込みが前提のスポーツのため冬期の授業をおろそかにしていた事や、スポーツをやっている以上学業の成績は悪くても仕方がない、などといった甘い考え方がどれだけ自分の首を絞めていたかに気づいた時にはもう遅かったのだ。今までのスキーへの取り組み方の後悔や、続けてきた意味があったのかも分からなくなった。

 その後大学に合格した後に三ヶ月間インストラクターのアルバイトをしたことが大きな転機だった。今まで自分が漠然と積み上げてきた物に意味を見いだせることが出来たのだ。
 初めてスキーをする子供や初めて雪を見る修学旅行生、アルペンスキーのジュニア選手達、さらにはキャリア30年以上の大人相手にスキーを教える事が出来た。そのなかでスキーそのものの楽しさや、さらに自分の技術を高める喜びといった原点を思い出す事ができた。

 これらのことは自分の中でのモチベーションの高まりに大きく繋がった。さらにアルペンスキージュニアのトップ選手達や技術選の現役選手達との出会いにより、自分のスキー技術を客観視することが出来たし、また競技という他人と競い合う場に戻りたいと考えるようになった。これらの出会いにより大学でのスキー部への入部の意思は入学前から固まっていた。

  二つ目に、学習院大学スキー部の雰囲気に強く惹かれたことだ。
 もともと3年の土田さんとは小学校からお世話になっており、インターハイにも同じ東京都代表として出場したことがあったため入部の際に非常に心強かった。また新歓期間にスキー部の先輩方のお話を聞いて、スキー部の団結力の固さに憧れた。
 小学校時代は色々なチームに所属しながらの練習であったし、中高のスキー部ではまとまった練習をしてこなかったためチームへの所属意識は少なかった。しかし、学習院大学のスキー部には個人スポーツとは思わせないものがあった。仮入部期間になり練習に参加させてもらうと自分も早くスキー部の一員になりたい、そう思うような雰囲気を4年生の方々が作り出していた。また自分の苦手なラン中心のメニューでも部員からの励ましで乗り越えることができた。また常にタイムを競い合うことで切磋琢磨できる。こういった環境のおかげで学習院大学のスキー部は集団スポーツをやっていると感じる事が出来る。
 だから私は自分のためだけでなく部に貢献し結果を残せるよう努力したい。

 これらの理由により、私はスキー部への入部を決心した。

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