入部理由 / 1年 皆川 真潤

本年度、学習院大学輔仁会スキー部に入部致しました法学部法学科1年の皆川真潤です。

私は三歳からスキーを始め、それから15年間スキーを続けてきました。そこで私がスキー部への入部を決めた理由は、競技スキーに対する情熱を再燃させるためです。私は競技スキーに疲れを感じ、飽きが訪れたことがありました。長年の練習やプレッシャーが重荷となり、スキーへの情熱が薄れてしまったのです。

しかし、私はこの飽きを克服するために新たな挑戦と成長の機会を求めました。スキーは私の人生において特別な存在であり、それを諦めることはできませんでした。スキー部への入部を検討する中で、新しい環境や仲間との出会いが私にとって再び情熱を取り戻すきっかけとなると感じたのです。

以前まで私が取り組んでいたアルペンスキーでは、部活等は中高部員共に行いますが大会になれば自分以外は敵になります。ですが、大学のスキー部では2月にインカレがありそこでは個人の成績は勿論の事ですが、大学にも順位が付くので個人スポーツかつ団体スポーツでもあります。私はスキー部に入って仲間と切磋琢磨する団体スポーツにも憧れていたのでこれもまた入部理由の一つです。

さらに、スキー部への入部は私にとって新たなモチベーションと目標設定の機会でもあります。また、スキー部の活動は大学生活を豊かにする一環でもあり、他の部員との絆や友情を築くことも期待しています。

スキー部への入部を決めた今、私は自身の情熱を再燃させ、スキーへの取り組みを新たな意義と目的を持って続けていきます。目標は学習院大学スキー部での結果を残し新たな環境と仲間の支えを受けながら、スキーの魅力を再発見し、成長し続けることです。

令和5年度雪桜会総会について

雪桜会会員の皆様、

薫風緑樹をわたる好季節となり、皆様におかれましてはつつがなくお過ごしのことと存じます。
さて、4月16日オール学習院の集いが久しぶりに開催されたことに合わせ、雪桜会総会も対面にて実施をいたしました。
下記に総会の内容、結果につきましてご報告を申し上げます。
会員の皆様におかれましては、内容をご高覧に上、何卒、雪桜会並びに輔仁会スキー部の活動への更なるご支援をお願いいたします。

令和5年度雪桜会総会 議事内容・結果 (報告者 加茂)

1. 開催日時 令和5年4月16日(日)11:00〜12:30
2. 開催場所 学習院大学中央教育研究棟 405教室
3. 参加者 会員(役員 /監督・コーチ含む)20名 / 顧問 / スキー部 幹部部員

4. 議事と進行:田久保 副会長

(1)開会挨拶 副会長 加茂 義哉 (島田会長 代行)

冒頭、去る1月にご逝去された松村先輩のご冥福をお祈りするとともにこれまでの感謝の意を込め黙祷を捧げました。

・ここ3年間、コロナ感染の影響により通常の活動が困難あるいは憚れる環境が続き(特にスキー部員全員が当環境下における活動しか経験がない)、5月8日以降における行動規制等廃止や解除を受け、雪桜会会員(OB/OG)とスキー部部員が一体となり活動を再開することが重要となることから会員の皆様からの現役部員に対する指導やアドバイス(伝統や技術継承だけでなくルールやマナー等の規範)をお願いしたい。

(2)顧問挨拶  和光 純 教授

・コロナ禍においてもスキー部の活動を見守り、また学生(部員)に寄り添うご支援をいただいている和光先生からご挨拶をいただきました。特に今後の活動について、「大学と雪桜会が一体となり活動を良き方向に導いていく事が重要」とお話しをいただきました。

(3)議題

① 雪桜会 令和4年度活動報告及び令和5年度活動計画案 竹下理事
・令和4年度 総会、理事会を4回開催(オンライン形式主体)、また、現役壮行会を対面方式で開催
・令和5年度 理事会は四半期1回を目処に開催、現役壮行会 11月下旬、結果報告会 3月中旬開催を予定
 例年通り、会費・強化費の依頼 7月末、現役支援企画の依頼 8月末、会費振替 10月27日を予定

② 令和4年度決算報告及び5年度予算案 堀理事
・令和4年度決算 収入 予算合計:3,170,388円 決算合計:3,079,403円 支出 予算合計:3,170,388円 決算合計:3,079,403円
・令和5年度予算 収入 合計:2,778,776円 支出 合計:2,778,776円

*雪桜会活動経費(監督・コーチ費/ 一般合宿補助等)が増加する中、収入(会員年会費:昨年度 242名)が伸び悩んでいることから、次年度以降の繰越金が大幅に減る傾向があり、この状態が続くと円滑な運営に支障をきたす事が想定されることから活動の見直しと共に企業、名刺広告協賛依頼の推進、更に、年会費未納会員への働きかけ、将来の会費値上げ等を検討していく

③ 監査報告  田久保 副会長 (新谷監事 代行)
令和4年度収支決算については監査の結果、相違ないことを認める。活動報告は状況を正しいく示しているものと認める

④ 令和4年度支援企画実績報告 松岡理事
・令和4年度はポロシャツを企画。130名141枚のご支援(売上げ)により、365,163円の実績(利益)

⑤スキー部育英基金について 山本 活動助成基金担当
・令和4年度は、通算で3例目となる貸付を実施
・令和4年度 残高 823,649円 (雪桜会からの繰入金100,00円含む)

⑥ 令和5年度雪桜会役員および各担当紹介 田久保理事
・令和4年度からの変更なし

議題採決及び意見
・賛成多数により ①〜⑥の議題を承認
・異議・意見等 なし

(4)監督・コーチングスタッフ紹介 田村 監督

・令和4年度からの変更なし
・インカレにおける男女部員 個々の活躍について紹介。男子3部優勝(優勝旗の紹介)と2部昇格の報告。また、後日昇格祝勝会開催の案内あり

(5)昨シーズンの活動報告とスキー部の現状について 田村監督、森山コーチ、現役

・合宿報告:サマージャンプ、夏季陸トレ合宿、ローラー合宿、冬合宿(ノルディック・ジャンプ・一般アルペン)、インカレ合宿
・四大学戦(野沢)実施 結果:総合優勝

(6)一般合宿について 望月理事

・一般合宿候補地下見報告 (菅平・一ノ瀬比較)
・令和5年度活動内容の検討(数年間コロナ感染の影響により中止となっている一般合宿について「雪育」をテーマに「何を行うのか」を下見結果を考慮し準備する)

(7)監督賞表彰 田村監督

・表彰対象者欠席のため別途表彰を実施

(8)スキー部員紹介 櫻井 主将 他

・部員一人一人から今年度の抱負が語られた。

(9)閉会挨拶 松岡 理事

5. スキー部部員との懇親会 (別会場)

“新しい” という強さ / ノルディック班4年 櫻井 駿介

21年間生きてきた中で“新しい”という事に出会うのはこれで何度目だろう。意識して数は数えてこなかったが、一つ言えるのはそれが数えることのできないくらい多いということである。

自分が生きている1秒先の世界は新しいものである。人生は常に前向きであり、後ろに後戻りすることはできない。つまり、一瞬一瞬が自分にとって新しい事なのであると思う。新しい事に出会うのは不安であるが、自分の行動で自由に変えることができるとポジティブに捉えるのであれば、それは強みになるだろう。不安なのであれば気の済むまで準備をし、自信を持って堂々と行動すれば良いと思っている。

今年度、私は主将という自分にとって“新しい”役職に任命された。部の中での立場、責任感、言葉や行動の重み全てが“新しく”経験するものになる。主将に任命された後から、自分はどのようにあるべきかを考え続けてきた。自分がスキー部の中で一番上の立場であると考えた時、その責任感の重さにすごく不安な気持ちを覚えたことがあった。そして、不安が一番の敵なのではないかと気づいた。そして、その敵を倒すための最大の武器は準備と自信なのだと。

“新しい”事に挑戦する気持ち

何事にも準備を怠らない

自信を持ち堂々とした行動で人を巻き込む

感謝を常に忘れない

私が主将として大切にしたい言葉である。

伝統のあるスキー部は日々進化している。“新しい”事に挑戦する日々は試行錯誤の連続であるが、監督・コーチの方々・OBOGの方々のご支援を頂きながら向き合っている。OBOGの方々が築き上げてきたスキー部を守り、発展させていくためには“新しい”事を取り入れていくことが必要である。

4年間を振り返って / マネージャー班4年 志田 紗彩

新歓期間のたくさんの人で賑わう黎明会館内、おそるおそるスキー部の部室を尋ねました。それから4年、部活に所属していなければ経験できないような大変なことがたくさんありました。それでも振り返ると、「楽しかった」「スキー部に入部して良かった」といった感情しか浮かんできません。

組織に所属していると、「自分の頑張りを理解されない」という壁に当たる機会が多くなります。スキー部でも、何かの役職についている人、プレイヤー、マネージャーどの立場の人でも、必ず一度は悩むことだと思います。それが分かっているからこそ、リザルトの変化や自主練の姿を見つけ、プレイヤーの努力のカケラを拾ってあげられるよう心がけていました。

私自身は壁にぶつかったときには、部員の顔を思い浮かべこの人たちがして欲しいという希望を上回ってみせると考えていました。この「期待に応えたい」という思いが、私はスキー部のマネージャーとしての原動力でした。マネージャーは本来プレイヤーをサポートしたいという気持ちがモチベーションになるのでしょう。しかしマネージャーの先輩方の背中を見て、この部活のマネージャーである以上、受け身なマネージャーの枠を超えなければならないと感じていました。そのようななか迎えた3年ぶりの夏合宿では、マネージャーの後輩2人も私の気持ちに呼応してくれ、とても頼もしかったのを覚えています。4年間を終え、期待に応えられたかは分かりませんが、このような経験は私にとって大きな財産になりました。

そしてなにより、同期のプレイヤーたちには感謝の気持ちでいっぱいです。私が同期のみんなにしてあげられたことは少なかったかもしれません。それでもマネージャーとして尊重してくれて、時には感謝を伝えてくれて、私は本当に同期に恵まれていたと思います。

来年度からは今の3年生を中心としたチームとなります。私たちの後輩には自分で考え行動することができる部員が揃っています。

私たちが至らなかった部分も改善しより強い学習院大学スキー部を作り上げてくれると信じています。

最後になりましたが、後輩たちの更なる活躍と、学習院大学輔仁会スキー部のさらなる発展を願っています。

桜吹雪 / ノルディック班4年 石毛 美桜

4年間でクロカンの技術だけでなく、人間として成長させていただいたと強く感じています。

私は元々、人に弱みを見せたり人を頼ったりすることが苦手でした。新型コロナウイルスによるインカレ中止、2年の冬の疲労骨折による学チャン欠場、ローラー合宿での顔面の大怪我、上級生になって直面した組織としての課題…数々の困難と向き合う中で、部活を続ける自信が無くなることもありました。

しかし、「辛い時は抱え込むな!周りを頼っていい。」と温かい言葉をかけてくださったOBOGの方々や先輩方、刺激をくれる同期と後輩のお陰で数々の逆境を乗り越えることができました。

合宿先まで応援に駆けつけてくださり、直接熱く温かい激励の言葉をくださった監督、赤司コーチ、森山コーチ。

女子会を開催してくださったりと、いつも現役を気にかけて応援してくださる堀様をはじめとするOBOGの皆様には、感謝の念に堪えません。

スキー人口が年々減少し、他校には廃部となるスキー部もある中で、雪桜会に支えられ、様々な環境が整備されている当部は非常に恵まれた環境にあると改めて感じました。

学習院大学輔仁会スキー部が今後より一層、強くしなやかな組織になることを祈っています。

スキー部で過ごした四年間 / 一般・アルペン班4年 池畑 美麗奈

4年間のスキー部生活がついに終わりを迎えた。正直に言うとまだスキー部を引退した実感がない。当たり前に感じていた週四回の練習も長いシーズン中の共同生活ももうないと思うと、やり切ったという達成感と同時に寂しさを感じる。

10年後、20年後に学生生活を思い返した時に1番に思い浮かぶのは間違いなくスキー部の思い出だと思う。それほど私にとっては濃い部活動生活だった。もちろん4年間の中で辛いことや辞めたくなることは何回かあった。引退した今は、あの時の選択は間違っていなかったと実感している。

私は今年インカレでポイントを獲得することを目標にしていた。昨シーズンまではなかなか目標が定まらず結果も出せなかったが、今年は自分の課題に向き合うことでベストを尽くせたと思う。女子の昇格は果たせなかったが、皆が上を目指す良い雰囲気の中で引退することができて良かったと思っている。

私が後輩たちに伝えたいのは、めげそうになっても最後までスキー部を続けてほしいということだ。大変なことも多いけどそんな時は周りにいる部員を頼って乗り越えてほしいと思う。そして結果を出すことはもちろん大事だけれど、それまでの過程も大事にして後悔のない4年間を過ごしてほしい。

私もスキー部で過ごした四年間を糧に、社会人になっても自分の目標に向かって頑張ろうと思う。

活動報告 / 一般・アルペン班 髙橋 ヤマト

4年間続けてきたスキー部生活が終わった。練習はとても辛く、何度も辞めてやろうと思った。しかし、今は4年間スキー部を続けてきて良かったと思う。

4年間スキー部においてアルペンスキーを続けたからこそ、入部した時よりもスキー技術を上達させる事ができ、その結果として念願だった賞状を最後のインカレのSLで手にする事が出来た。

また、スキー技術以外でもスキー部で得たものはたくさんある。例えば7人という多くの同期に恵まれた事があるだろう。4年間辛い練習や合宿を乗り切れたのは同期の存在が大きかったと感じるからだ。

また、同期のみに留まらず、先輩や後輩、コーチ、OBOGの方々など、スキー部において本当に多くの出会いに恵まれたと感じる。そのお陰か、大学生活を振り返ると、授業を受けた時間より部員といる時間の方が長かったと思う。

それほどスキー部の4年間は充実していたということだろう。

とはいえ、この4年間が完璧だとは思っておらず、まだまだ練習面や生活面において改善できたところはあると感じる。

そのため、後輩達には今年の良い部分は継承しつつ、来年はより良い雰囲気の部活を作り上げていって欲しい。そして4年間しっかり続けて、晴々しく引退してもらいたい。

懺悔 / 一般・アルペン班 佐々木 崚也

私のスキー人生を振り返ると、やりきったとは言い切れない。

主に二つの点において、後悔が残っている。

一点目は、自分が達成しようとしていた域までスキー技術を上達させられなかったことについての後悔だ。得意とするGSは、インカレ5位以内入賞を目指していたが叶わなかった。この原因について、自分はフィジカルの差が大きいと考えている。これは昨年から痛感していた課題であり、2022年オフシーズンはフィジカル面に重きを置いてトレーニングを行った。しかし、得意な上半身のトレーニングをつい多く行ってしまい、下半身強化が疎かになっていた。私は自分の弱点について深く考えることが苦手で、今までの人生において避けてきた。今後の社会人生活においては、自身の弱みと向き合い、逃げないよう心がけたい。

二点目は、部活動への貢献度の低さだ。競技に対しては真摯に向き合った自負があるが、後輩・同期に対してあまりにも礼節を欠いた態度を取っていた。下級生時代は自身の四大戦遅刻や早朝練習遅刻で同期に連帯罰符をさせたり、提出物期限を守れずに先輩に迷惑を掛けたりということが何度もあった。その度に私を厳しく叱り、同じミスを繰り返さないように何をすべきか、真剣に考えてくれた6名の同期には頭が上がらない。本当に申し訳ありませんでした。上級生になってからも後輩指導が満足にできたかは疑問が残る。もっとやれる事があったのではと今になって後悔している。

4月から社会人となるが、私のような甘い人間は社会で通用しないと思う。この反省を胸に、心機一転して努力してまいります。

最後になりましたが、このような未熟な私を見捨てずにご支援いただいた監督、コーチ、OBOGの皆様、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

スキー部を振り返って / ノルディック班4年 伊藤 慧

私が2019年の4月に入学し、それと同時にスキー部入部して卒業するまでの4年間を振り返ると、週に4回、朝7時の決まった時間に部員が集まり、部員みんなでランニングメニューを中心とした練習に切磋琢磨励んだこと、毎冬3ヶ月の間東京を離れ、長野、北海道で過ごし、決まった部員と同じ部屋で同じ釜の飯を食べたことなど、最後の学生生活である、大学時代にこのような貴重な経験が出来たことは幸せであった。

スキー部に入部して辛い、辞めたいと思ったこともあったが、総じて楽しいスキー部生活を送ることができた。大学入学後にクロスカントリースキーを始めて、当時は単純な競技であると勘違いしていたが、やっていくうちに複雑で奥深い競技であると感じた。大学の4年間という短い時間でクロスカントリースキーを理解することは最後までできなかった。

何か物事を始め、理解するまでには何十年もかかるのだなということも学年を重ねていくうちに強く思うようになった。それと同時にクロスカントリースキーをやりたいという理由でこの部活に入ったのだから、大学4年でこの競技を辞めず、社会人になっても趣味としてクロスカントリースキー競技を続けたいと思うようになった。

これから社会人として生きる自分にとって良い学びの時間にもなったスキー部生活であった。最後に、スキー部でお世話になったOBOGをはじめとした関係者各位、先輩、後輩、そして4年間ともに活動した同期には感謝しきりである。

卒業にあたり / ノルディック班4年 後埜上 湖子

「清々した」

インカレが終わった帰路でこのように思った。

スキー部に入ったお陰で、私の大学4年間は素晴らしいものになった。一方で、多くの失敗をし、後悔を重ねた。この4年間は、乗り越えるというよりなぎ倒しながら生きてきたように思う。いつも全力で、息切れしながら、多くのものを失いながら、それでも全てを自分の栄養分にしようと、自分の求める結果を達成しようと突き進んでいた。その時々でやりたいことは出来る限り全部やってきた。

したがって、関わってくださった方々への心からの感謝とすっきりとした気持ち以外の感情はあまりない。ここからあと400字以上何を書こうか。

そこで、おこがましいことかもしれませんが、この文章を読んでくれた、主に現役にとって少しでもためになることを書きたいと思い、スキー部で過ごしてきて学んだことをここに共有しようと思う。

それは、「自分が楽しむことが1番」ということだ。

誰に対しても言えることですが、特にチームを率いる立場になると、チームのために何かしないと、と思ってつい無理をしてしまったり、結果を出さなくてはというプレッシャーで頭がいっぱいになったりすることがあるのではないでしょうか。

まずは自分が部活・競技を楽しんでいること。今のスキー部を最高だ、大好きだ、と思っていること。それがどんな仕事や結果よりも優先すべき、根本の揺るがしてはいけないものであると私は思いました。

とても単純で簡単なことのように思えますが、自分と周囲のバランスに悩んだり、キャパオーバーしそうになったりした時はこのように考えていました。私は元々人に頼るのが苦手で、自分で抱え込んでしまい、そのせいで損をしたこともたくさんありました。しかし、一人で抱え込むより仲間に相談したり、仕事を振ってやってもらったり、“やらない”という選択をしたりする方が、自分にとっても、周りにとっても良いということが分かりました。このように思えるようになったのは、信頼できる仲間の協力のお陰です。部を引っ張っていく上級生が、周りから見ると訳の分からない不満を溜め込んで、暗い気持ちでいると、周囲を悪い方向に巻き込んでしまいます。同様に、“楽しい”も伝染します。私は部員が楽しそうにしている姿を見ることが好きで、そんな雰囲気に惹かれてスキー部に入部した経緯もあり、私も楽しく部活に取り組む人でいたいと思っていました。

だからといって、楽しくないのに楽しそうにするのは疲れます。そのため、自分が楽しめていないな、と思ったら一度立ち止まり、最優先事項としてその都度解決していく。プレッシャーで辛くなったら、やることはやってきたのだからあとは楽しむのみ、と吹っ切れる。このようなことを意識していました。

“自分“はそんなに優秀ではありません。少なくとも、私はそうです。

だからこそ、このようにすれば、周りの人に不満を溜め込むことなく、自分を支えてくれる感謝の気持ちで溢れ、周りにも躊躇なく手を差し伸べることが出来ます。何より自分が満たされ楽しく過ごせます。結果に対する後悔も減ると思います。

ゆえに、「自分が楽しむことが1番」という見解に至りました。

立ち止まった時の参考になれば幸いです。

現役には、常に高みを目指す気持ちは忘れずに、自由に部活を作っていって欲しいと思います。たくさん悩んで、やってみて、失敗して、上手く出来るようになって、その繰り返しが財産になります。そんな全力で失敗できるスキー部で、これからもあり続けることを願っています。

スキー部に入り、仲間と全力で取り組めて本当に幸せでした。

ありがとうございました。

以上です。失礼します。