恩 / 一般・アルペン班4年 山本 章太

 ついに自分たちが最上級生となる年となった。
とは言ったものの今年度は未だに活動ができず、四年生になった実感がわかない。部活が始まれば、いつものように先輩たちがいるのではないかと思ってしまう。

 自分が入部した当時の四年生というのはとても遠い存在だったことを思うと、この部活で随分と長い時間を過ごしたのだと感じる。気がつくと、この部活の先輩方や、お世話になった他校の先輩方が次々とご卒業されていき、先輩についていくことより後輩に囲まれていることが多くなっていた。

 たが、この三年間で成し遂げたことを思うと、時間の流れは速く感じる。

 確かに自分が一年生の時の、特に菅平のグランプリの動画などを見返すと、自分の滑りが多少はマシになったものだと安心する。
 日々滑っていると進んだり戻ったりの繰り返しで、成長しているのか、自分がどこに進もうとしているのか分からなくなりことも多い。

 しかし、実際には昔の自分を見て安心している場合ではないのだ。

 今までの三年間を違う過ごし方をしていれば、今の自分はもっと違うところにいたかもしれない。特に、昨シーズンの大部分を一緒に過ごさせてもらった他校の先輩方の成長を間近で見て、非常に多くのことを学ばせてもらった。もちろん、後輩たちからも多くの学ぶべきところがある。

 特に、今年は年度が明けてからというものの、スキーに対して、部に対してできることはほとんどない。新型コロナウイルスによる影響が薄らいだ頃には、この部で過ごす時間はとても少ないことだろう。その残り少ない時間で、今まで自分が学んだことを最大限に生かし、インカレで発揮するのが何よりの目標だ。

 思い返すとここまで沢山の方々に支えてきてもらった。少しでも、今までお世話になった方々の目に留まるような活躍をすることで、恩返しとさせていただきたい。

今年の目標 / 一般・アルペン班2年 池畑 美麗奈

 スキー部での一年間が終わり、二年生としての一年が始まる。
4月は一年間の自分を振り返り、来シーズンに向けて新しい目標を立てていく時期だと思う。

 今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、部活動が休止になり、野外でのトレーニングも控えなければならないという状態だ。このような前代未聞で厳しい状況において、来シーズンに向けてできることはなにか。

 家の中でも筋トレや体幹を毎日欠かさずに続けていくこと。
また、運動しやすい身体をつくるためには毎日のストレッチも大切だ。

 気が緩みがちであるこの状況で、いかに人より努力ができるかが結果に表れていくだろう。自主的にトレーニングを欠かさないようにしようと思う。

 オフシーズンは体を動かすトレーニングだけでなく、イメージトレーニングもとても重要だ。合宿中の自分の滑りとレベルが高い選手の滑りを動画で見比べて、体に覚えさせるのだ。陸上トレーニングに夢中になってしまいがちだが、一番スキーをイメージできるトレーニングだと考える。イメージトレーニングをするにあたって、自分の滑りのなにが違うのか、どのように改善するべきなのか、説明と理解ができることが目標だ。

 二年生になり、新入生が入部してくる中、トレーニング以外の部活動でも自分が二年生としてどのような役割をすれば良いか、常に考えて行動していかなければならない。

OBOGの皆様へ / 一般・アルペン班3年 海部 圭伸

 輔仁会スキー部に入部し2年間が経ちました。
この間に様々な年代のOBOGの方々から現役時代のお話を伺うたくさんの機会がありました。内容は現役当時の練習メニューであったり部の雰囲気であったり個人的なアドバイスなどと面白いものでした。

 その中で強い組織とは『一人一人が自分の考えで動き、周りに影響されない信念がある組織』だと感じました。

 2部で戦えていた代、3部から2部に上がった代ではこういうことができていたのではないでしょうか。少なくともつまらない問題は起こらなかったでしょう。こういう代のOBOG の方々から見れば「現役は何をやっているんだ」と言われても仕方がありません。これは練習量の低下や部員の質の低下が原因でしょう。

 もう一度強い組織とするためには2年生以上は一人一人のスキーに対する向き合う姿勢や輔仁会スキー部に所属している意味をはっきりさせる必要があります。

 そのうえで毎年入ってくるであろう1年生に対しては多くの『期待』が必要だと考えます。

 OBOG の方々は全員でなくていいので少なくとも一人には無条件に毎年期待をしてください。そして、その期待を上回るようにするのが僕の役目だと思っています。

 2年生以上には結果を求める期待をしていただきたいです。
僕自身、この2年間は勝手に期待されているように感じてやってきました。期待されていると感じるだけで判断基準や目標設定が変わります。この期待は時にはプレッシャーとなりますが目標をクリアしたときに自信となりさらに上を目指す力となります。

 『期待』の中で一人一人が目標に本気でぶつかっていくことを続けていけば、最終的に自分で到達できるかどうかの目標を設定しそこに向けて行動できる部員が多くなるでしょう。

 その集団は強い組織となり、スーパースターがいなくても組織で戦える永続的に強いチームが出来上がるでしょう。

 そのための地盤を作りながら周りに対して期待されるとはどういうことかを体現できるようにしていきます。

大学生活 / ノルディック班4年 市川 真衣

 私の大学生活はスキー部で埋め尽くされていました。高校3年生の時、一般合宿に参加したのがこの部活に入るきっかけでした。

 スキー部は週に4回の練習、冬は1ヶ月間の合宿生活、高校生までに経験したことのない慌ただしい日々でした。慣れるまでにも時間がかかりました。

 練習ではいつも体力を限界まで使いきり、その後の授業では寝てしまうことも多く、それだけ必至に全力で部活に取り組んでいました。そんな生活の中で授業の合間に部室に行けば部員の誰かしらがいる、そんな暖かい空間の部活がすごく好きでした。家族のような、リラックスできる自分の居場所でした。

 部活を続けていくと辛い別れも多く、納得の出来ないことも沢山ありました。なんとか乗り越えて4年間続けられました。

 四年生の時は組織を運営する難しさと運動部の厳しさを身に染みて感じました。先輩がいない環境で自分の選択がこの部活を大きく左右するという責任を感じ、悩むことばかりでした。そんな中でも励ましてくれるOBOGの方や明るく接してくれる後輩にいつも助けられました。1人で悩まずに人に相談することの大切さも実感しました。

 人生を通して尊敬できる先輩、応援したいと思える後輩を持てたこと、また部活で培った経験がこの部活に入ってよかったと思えることです。

 この部活に入って、褒められることも沢山ありましたが、怒られることの方が多かったです。叱ってくれる人がいるということはより自分が良くなる可能性があるということで、恵まれている環境であったということを実感します。

 この部活で得た経験は人生の宝だと思います。
体力的にも精神的にも辛かったこと、それを乗り越えて結果を出せた時の達成感、仲間と切磋琢磨して頑張ったこと。これからの人生でこれを超える経験は無いのではないかと思います。初心を忘れずにこれからの長い社会人生活頑張っていきたいと思います。

スキー部を振り返って / ノルディック班4年 平岡 紗理

 新型コロナウイルスの感染拡大のため卒業式が中止となり、「卒業」という実感がないまま新社会人を迎えようとしています。

 スキー部を振り返ると、思い通りにいかないこともたくさんありました。しかしこうして最後まで続けてこられたのは、特に同期の支えがあったからです。

 私は、2年生に転部してきました。入部する前は、走ることが大嫌いで練習メニューをこなすことができるのか本当に不安でした。そのような私を変えたのは、同期です。自主練習に付き合ってくれ、毎日前向きな言葉をかけてくれ、いつの間にか走ることが大好きになっていました。

 4年生では前十字靭帯損傷をし、前期の活動は治療に専念するために休部となりました。ラストシーズンに意気込んでいた最初の陸上トレーニングでの怪我ということもあり、どん底に落とされた気分でした。

 それでも、スキー部に復帰できたのは特に唯一の同期の支えがあったからです。休部中も家の近くまで来て話を聞いてくれ、気晴らしにドライブに連れて行ってくれ、「また頑張ろう」といつも前向きな言葉をかけてくれました。私が休部中は4年生1人で後輩を引っ張り、主将として悩みも多いはずなのに、いつも気に掛けてくれました。

 転部という思い切った行動をし、輔仁会スキー部に入って、最高な同期と部活動ができて幸せでした。そしてOBOGの皆さま、後輩、様々な方々の支えがありこうして引退を迎えられました。お世話になった皆さま、ありがとうございました。

総会中止のお知らせ

新型コロナウィルスにより大学から大勢の参加者が予定される行事・イベントの中止及び課外活動の自粛要請が ありました。

それに伴い 2020 年 4 月 12 日に予定されていましたオール学習院が中止となりました。例年オー ル学習院の集いと同時に開催されていた総会も中止とさせていただきます。

2019/20 シーズンのインカレ、新体制のご報告などは HP への掲載とスキー部だよりなどの紙面の送付で行いますのでご確認よろしくお願い致します。

新型コロナウィルスにより 3 月以降の大会・行事が全てなくなってしまい 4 月もスケジュール通り大学が始 まるかわからない状況が続きますが、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

<リンク>
学習院大学 HP(新型コロナウィルス感染症に関する本学の各種行事、イベントの開催について)
桜友会 HP(第 34 回オール学習院の集いの開催中止について)

コロナに伴う活動自粛

 新型コロナウイルス感染症が国内で拡大している影響のため、大学からの要請により、3月31日まで部の活動を自粛することとなりました。

 これに並び、四大学戦・雪上講習・幹部交代式・一般合宿も中止致します。ご理解賜わりますようお願い申し上げます。

 一般合宿にご応募くださった皆様、皆様にお会いできることを部員一同大変心待ちにしておりました。しかし、このような事態となり誠に心苦しいばかりです。お手数お掛けし、大変申し訳御座いません。またのご参加を心よりお待ち申し上げます。

 今後とも宜しくお願い致します。

インカレ / ノルディック班4年 市川 真衣

 人生最後のインカレ。その前に自分ができることは何か。

 クロスカントリースキーという競技を始めて1年目は右も左も分からずに、試合では決められた距離を休まずに滑りきることで精一杯だった。その頃はこの過酷な競技でライバルと競い合い、1つでも上の順位に行かなければという気持ちはまだなかった。

 2年目から後輩もでき、負けてはいられないという気持ちと、速く先輩に追いつかなければという気持ちが生まれ、ようやく競争心が芽生えてきた。この年のインカレのクラシカルという競技では結果で同期に負けてしまい、人に負けることの悔しさを味わった。

 3年目はひたすら先輩の背中を追って練習をした。先輩のいる最後の冬であったからだ。自分なりの滑り方を研究した結果、先輩に勝てた時はとても嬉しかった。しかし来年からは追われる立場、この座を守らなければならない。

 4年目の今、自分ができる最大の力を出し、1つでも上の順位になりたい。

 結果にこだわる。これは運動部の人間として当たり前のこと。それ以外に自分には何が出来るか。今まで自分が身につけてきたことを後輩に教えること、これもわたしの使命だ。教えているうちに自分が学ぶことも多い。そしてこのクロスカントリースキーがただ辛いだけでなく、やればやるほど楽しい競技であることを伝えていきたい。

 インカレでは個人競技で10位以内、入賞を目指し、リレーでは1位を目指し、最後まで駆け抜けていきたい。後悔のない最後を迎えるために。

2020/21シーズン / 一般・アルペン班2年 海部 圭伸

 昨年、SLが終わった時点で2部昇格が無理だと判断した。
勝負は2020/21シーズンにし、今シーズンは勝負のための準備に使うことを決めた。今シーズンのインカレもポイントもすべては2020/21シーズンの準備に過ぎない。誤解を恐れずに言うならば今シーズンのインカレは他のFIS・B級と同じ扱いであり特別に力を入れる大会ではない。

 個人として、昨シーズンのインカレ後、技術・フィジカル共にまだまだ勝負できる立場にいないことを痛感し今シーズンで勝負できる・させてもらえるレベルまで上げることを目標とした。

 しかし、シーズンが終わる前につまらないことで靭帯を損傷し復帰に3か月かかり当初の計画が初期の初期で狂った。シーズンが始まっても雪がなく大会のキャンセルが相次ぎ計画通りにはいかなかった。大会不足の中で意図した結果を出すことは難しいが結果を出している選手は準備が他の選手とは異なるレベルで行われている。本来ならそのレベルに到達しなければいけなかった。

 ここから来シーズンのインカレに向けて何ができるだろうか。

まずはSAJ・FISポイントを改善してスタート順をあげていくこと、
少ないチャンスをものにできること、
技術・フィジカルのレベルを上げていくこと、

 これらが勝負できるレベルにまで達成すれば来シーズンのインカレで望む結果となるだろう。

そのためには、今シーズンできていなかったフィジカルとイメージの作り方を変える必要がある。これはすでに取り込み始めていることであり完成度を高めていく作業が重要になってくる。