全てのGUSTの皆さまへ / ノルディック班4年 吉田 圭汰

 新型コロナウィルスの世界的パンデミックの発生から早いもので半年が経ちます。我々学生は、部活動はおろかキャンパスで学問に励むことすらままならない状況が続いております。

 現在私が管轄するノルディック班は恵まれたことにコロナ程度では意識が低下しない部員であふれています。スキー部全体で部活をしていないからこそ見えてくる、各部員個人の努力や個性を観察できるのはある意味でコロナ時代のトレチの醍醐味かもしれません。

 最高学年になり幹部も務めている私がこうした状況下で感じることは、学習院スキー部という空間がいかに人々を結びつけているかという事です。現在zoomを利用した部会やオンライン部活を通して部員の交流は行われていますが、その会話にどこかリアリティを感じないのもまた事実です。また、練習にOBOGの先輩方がいないのも寂しいものがあります。そういったことを独り考えていると、GUSTは決して現役だけの集団に対して使う言葉ではないような気もしてきます。

 学習院スキー部とは決してスポーツエリートではない仲間たちの集まりだと私は思います。部員が毎日のように交流しては少しでも上の景色を見るために切磋琢磨し、時にOBOGの皆さまにも参加や応援をしていただける“キャンパスでの部活動”がどれほど学生にとって価値あるものだったかを再認識するに至りました。

 少しでも強い2020年度チームが出来上がるように調整していく、加茂前監督の言葉を拝借すれば「部員の歯車をガッチリ合わせる」ことが私の当面の仕事だと考えております。

 コロナの蔓延が収束しましたら是非また目白の杜へお越しください。きっと、変わらず熱い学習院スキー部がそこにはあります。