秋から冬へ / ノルディック班3年 須藤 恭佑

 今シーズンのこれまでを振り返ると、自分の思った以上にチーム全体がいいトレーニングを重ねることができ、着実に部員の能力を伸ばすことに繋げられていると感じられる。

 春と秋で比較したスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目のマックス測定やタイムレースの結果を見てみると、数字の伸びが表れているのが確認できた。春休みに決めたことを前期からぶれずに継続し、後期から班ごとに専門的な内容に取り組んでいくという流れは、今のところ計画通りであるが、中には少し見直さなければならないところもある。

 例えば、個人の課題に着目するということである。部員の1人1人が皆同じ課題を抱えているわけではなく、体力や筋力、ノルディック班でいえばローラーに乗る上での力の使い方など、それぞれが苦手としている分野があり、克服する過程も異なっている。そこで前期と同じ基礎体力中心の練習ではなく、後期はトレチとして部員それぞれの異なる課題を改善すること中心に進めている。これから始まるローラー合宿を経て、冬への意識を高めながら、全員が活躍するためにこれまで以上に個々の能力を上げることに努めていきたい。

 また1人1人が自分の足りない部分を改善していくことが、その人の成果に繋がり、結果としてチーム全体が成果を上げられるようになる。目標が先行しすぎて中身が伴っていないというのではなく、目標を設定してそのための具体的な行動をする、というのが大切であるため、トレチとして部員に寄り添って残り一か月で準備をしていきたい。