これまでとこれから / マネージャー班3年 市ノ川 千晴


 3年生になってからこれまでの7ヶ月間を振り返ると、いい意味でも悪い意味でも自分は変わったと思う。

「自覚と責任」

 今年はこの言葉を掲げ、大学3年生のスキー部をスタートした。

 3年生になって大きく変わったことはたくさんあった。初めて学内で練習ができるようになり、上級生として部を引っ張っていく立場を経験した。そして初めてマネージャーの後輩もできた。

 私を取り巻く環境にたくさんの変化があったが、自分はその中でどう変われたのだろうか。3年生として、先輩として、そして上級生として「自覚」思って行動できたのか。マネージャーや会計という仕事に「責任」をもって取り組めたのか。

 いい意味では部を客観的に見ることができるようになったのが成長であるが、それに合わせて自分のことも客観的に見れるようになり、今まで見えていなかった自分の欠点が浮き彫りになった。私の今の課題は初心を忘れずに部活に取り組むことだ。これまでの慣れと経験値が悪い方向に出てしまう時があり、そのような時は大半、今の自分の現状に驕ってしまい過信してしまっている時である。

 これまで「マネージャーは部を客観的に見ることのできる唯一の存在」とよく監督から言われていたが、1、2年生の頃の私は自分の仕事で精一杯で正直まだこの言葉が実感できていなかった。でも、今になってやっとわかった。わかったからこそ、今の状況に私は不安を感じている。

 もうあと1ヶ月で今年度の陸トレは終了し、来年度からは私たちの代が部の顔となる。最近は「本当にこのまま代替わりして大丈夫なのだろうか」「今までの先輩たちのように私たちは部を創り上げていけるのだろうか」と心配することが多くなった。

 周りからは「大丈夫、なんとかなるから。」とよく言われるが、本当にそれでいいのだろうか。私は「なんとかなる」という気持ちのままで部活を終わらせたくはない。しっかりと自分達の理想とするビジョンを常に持ち続け、それに向かってみんなで日々努力していく部活を作りたい。でも、今の自分にそれができるかというと、まだ気持ちの面でも技術的な面でも足りていないことが多すぎる。

 あと残りの1ヶ月でどこまで自分は成長できるかわからないが、年度が変わる頃、もう次の代に任せて大丈夫だと思ってもらえるように残りの時間を過ごしたい。そのために今の自分の課題をなくしていくことは当然のことだが、部活全体の課題にも目を向けながらそれに向き合って行きたいと思う。