「アイラブユー」の最大公約数 / 一般・アルペン班4年 間瀬 麻日

 『新歓期間最終日。春風に吹かれて桜の花びらが舞い散る中、高鳴る胸の鼓動を落ち着 かせて、スキー部の部室の扉をノックしたことをつい先日のことのように思い出します。』

 そう4年前に活動報告に書いたのがつい昨日のようだ。長かったようで短かった、スキーと共に過ごした4年間だった。いざ最後に書く活動報告を考えると何を書いたらいいかわからなかった。スキー部の日々を思い返せば楽しいことも辛いことも沢山あるなと改めて思う。

 楽しいだけではなくてよかった、と思うのは自分だけだろうか。以前、あるスキー関係者と お話ししていた時に「1人でスタート台に立つあのなんとも言えない緊張感と孤独を味わうのはスキー競技の隠れたいいところだと思う」というのを聞いた。たしかに眼前に広がる赤と青の旗や景色を目の前に抑揚のない機械音と共に滑り出す感覚は筆舌に尽くし難い。 私たちは何本スタートを切ってきただろう。タイムレースも大会も、それぞれに思い出がある。もちろん人生の節目にも使われるこの言葉は大学生活のスタートを切る新入生たちも新社会人としてスタートを切る同期たちも同じように孤独と緊張感に溢れているのだろう。

 「アイラブユー」の最大公約数は感謝だ。

 感謝のない愛は愛ではない。

 私の4年間は愛に溢れていた。 辛い時も楽しい時も一緒に過ごした大好きな仲間たち、支えてくださったOBOGの先輩方、 頼りない私と一緒に頑張ってくれた可愛い後輩たち。

 全ての人へ愛と感謝を込めて。