入部理由 / 1年 市川 真衣

 高校時代のわたしはまさか今のような部活漬けの大学生活を送るとは全く考えていませんでした。ただサークルに入ってバイトをし、ゆるい大学生活を過ごしていくのだろうと思っていました。

 さかのぼると、わたしは大学に入学する直前にスキー部の一般合宿に参加しました。
スキーの合宿というものがとても楽しそうだったのと、学習院大学の先輩方に大学の話を聞ける良い機会だと思い、参加を決めました。まだボーゲンでしかスキーを滑ることができなかったわたしに、先輩方やOGの方々が優しくとても丁寧にかつ楽しく指導してくださり、なんとかパラレルで滑れるようになるまで上達しました。
 4日間先輩方と一緒に過ごしたことでスキー部の雰囲気を知ることができ、アットホームで仲の良い雰囲気にとてもひかれました。しかし、合宿が終わって、スキー部に入るとは完全に決めていたわけではなく、先輩方からも新歓期間に様々な部活を見て自分にあったところに入ったほうがいいと言われていたため、他の部活も見て、スキー部にも顔を出して自分にあった部活を選んでいこうと思っていました。

 新歓期間中、様々な部活の勧誘をうけ色々な部活やサークルを見に行きました。そんな中、たまにスキー部の部室に顔を出すと、いつもすごく安心感がありました。先輩方が優しく接してくださり本当に居心地が良かったです。
 雰囲気がよく先輩方が優しいという理由と、練習のほとんどが朝練であるため、午後の時間を自由に使えるということ、部室を使えることなどにひかれたため、スキー部に入部することを決めました。

 しかし、その時は自分が競技するということは全く考えていませんでした。もともと大学でなにかしらの運動はしたいとは思っていましたが、スキーを競技としてやるという選択肢は全く考えていませんでした。

 まずわたしは中3でスキーを始めたため、うまく滑れるわけでもなく、しかも運動神経もとても悪く、また高校時代はなにも運動してなかったため、体力も全くなかったのです。仮入部の時に朝練で9キロを走るというメニューがありました。今までランニングを運動の中で一番苦手としてきたわたしにとっては本当に辛いものでした。その次の日は筋肉痛で身体中が痛み、こんなんで大学生活ちゃんとやっていけるのかと思い、スキー部に入ることに迷いが出てきました。
 しかし朝練に参加してたくさん走っているうちに、辛いというものが一番ですが、走り終えたときの達成感は本当にすごいものでした。走っているときは自分との戦いで、自分がやめようと思えばいつでもやめられる、そんな中で自分に勝ってどれだけ続けることができるか。走っている最中は辛くなって何度も走るのをやめようかと思いますが、走り終えたときの達成感はすごいです。

 こんなにも自分を追い込み、辛い思いをしているのは人生で初めてです。今までは自分が嫌いだったりいやだと思ったことはすぐに投げ出したり、なにか理由をつけて避けるただただめんどくさがりな性格だったのですが、スキー部の練習の中で少しは変わってきていると思います。
 自分の好きなことだけをして生活し、嫌いなことから逃げるという今までの生活では得られないものを今は得られているような気がします。また、中学の時は遅刻ばかりしており、待ち合わせにもいつも遅刻してくるわたしがスキー部の朝練に遅刻しないでくるということも少しは成長しているのかなと思います。スキー部に入部することに決め、週に3回の朝練と土曜の練習のおかげで充実した大学生活を送ることができています。

 本入部してから1年生は覚えていくことがたくさんあり、日々の練習で学ぶことばかりです。まだまだ練習についていくので精一杯ですが、先輩方に少しでも早く追いつけるようにこれからも努力していこうと思います。少しでもスキー部に貢献できるよう、日々の練習に気を引き締めて参加していきたいと思います。

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