奇跡のような4年間 / ノルディック班4年 塙 真紀

 
 2月、最後の合宿をしながらずっと考えていたことがあります。
 それは、スキー部に入っていなかったらどんな4年間だったのかなということです。きっと別のサークルに入っていたかもしれないし、別の部活のマネージャーをやっていたかもしれません。考え始めたらどんどん遡って、小学生の時のことを思い出しました。もし学習院女子に入らなかったら。もし高校でスキー部に入らなかったら。もし違う大学に進学していたら…
 そう考えると、私がこの部活に入ったことはいくつもの偶然が重なっていたことが分かります。この部活を通してたくさんの人と出会えたことは奇跡のようなことなんだなと、最後のインカレを過ごしながら考えていました。

 人生で、ここまで時間をかけて何かに費やした経験は初めてでした。努力がいつでもは実にならないことも、気持ちの持ちようで自分の見る世界が変わってくることも、仲間いることがどれだけ大切であるかも、この部活を通して身をもって学びました。

 スキー部員でいることが私の大学生活のすべてで、この部活の様々な出来事や仲間が現在の私を作ってくれました。私がこの4年間で出会った人、手に入れたこと、学んだこと、その全ては私がこの部活にいたからこそ得られたのだなと思っています。
 そして、私はそんな今の自分を素直に好きだと言えます。「自分で良かった」と思います。辛いことの方が多かったかもしれませんが、この部活に入ってよかった、4年間やってよかったと胸を張って言えます。
 犠牲にしたことも、やりたくても出来なかったこともありましたが、それに代わる、それ以上に価値がある経験が出来たと思っています。

 私にモチベーションをくれた先輩方、4年になっても頼りない私を支えてくれた後輩たち、いつもお力を貸してくださり応援して下さったOBOGの方々、朝練で疲れて授業中寝てしまった私を助けてくれた学科の友人、部活の悩みを聞いてくれたたくさんの友人、4年間大学に通わせてくれて好きなことをさせてくれた両親、そして形や言葉は違えど様々な場面で私を助けてくれた同期5人。私がスキー部員でいるためには本当に多くの方々の力が必要だったのだな、と改めて思います。4年間やり遂げられたのは、私に関わって下さったすべての人のおかげです。本当にありがとうございました。

 これからも周りの人々への感謝を忘れずに、自信を持ってまた社会人1年生から始めようと思います。
 ありがとうございました。

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