千里の道も一歩から / 1年 栗原 優太

学習院大学輔仁会スキー部に入部致しました理学部化学科1年の栗原優太です。私が入部した理由と目標を述べさせていただきます。

まず、入部に至った大きな理由は大学に入ってから学問面以外で何かに打ち込めるいきがいが欲しかったからです。

高校時代は化学部に所属していましたがコロナ禍ということもあり活動できることが限られ、満足のいく3年間を過ごすことができず、いきがいを持てず、心残りがありました。

変わって中学時代には陸上部に所属していました。かなりレベルの高い集団で練習メニューは気が遠くなるようなものばかりで精神、肉体的苦痛があったのですが、今思うと、それ以上に得られた経験値が多く、仲間と切磋琢磨して自己の成長を感じられたと思います。

高校の後悔を払拭すべく、今の時期にしか体験できないだろうスキー競技に挑戦したいと思いました。そしてもう一つ理由を挙げるとすれば、新歓で新潟へ行ってスキーを久々に体験したとき、滑っているときの風が気持ちよく楽しかったからです。

次にスキー部での目標についてですが、競技に関する知識は冬のオリンピックをテレビで見たことがあるくらいなので具体的なゴールはまだありません。しかし、練習に何度か参加して自分の肉体の訛りを痛感したので、まずは冬のシーズンに向けて体力をつけ、強い体を作るためにトレーニングを堅実にこなし、スキーに必要な技術をコツコツと積み重ねていきたいです。

そして毎年成長が実感できるように頑張ります。

入部理由・目標 / 1年 榎本 龍人

学習院輔仁会スキー部に入部致しました経済学部経営学科1年の榎本龍人と申します。 私がスキー部に入部致しました理由と目標を述べさせて頂きます。

私は幼稚園年長の冬休みから、スキーのレッスンを受けるようになりました。翌年には、そのス クールのアルペンチームに所属、大会にも出始めました。

純粋に滑るのが好きで楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。大会に出場し良い結果を残した 時、みんなから賞賛されることが嬉しくて、その高揚した気分は今でも忘れることができません。

「その高揚した気分をまた、経験したい。」

それが私の入部理由であり、目標です。

中学生の頃からか、試合に出ても、なかなか高揚した気分を味わうことができませんでした。高1 でFISに出場し始めると、それは儚い夢であることを実感しました。当時、私はその現実に直面 し、急速にやる気を失ってしまいました。自分のアイデンティティでもあったはずのスキー。

大学進学が決まり、先輩方からお誘いを受けても、なかなか入部の決心ができませんでした。そ のような中、多くの入部希望者の存在を知りました。個人競技しか経験のない私にとって、同じ目 標に向かう仲間ができる事はかけがえのないものです。仲間と一緒に高揚した気分を経験したい、その思いから入部を決めました。

こんな未熟な私ですが、入部を決めたからには、精一杯、仲間達と頑張りたいと思います。

最後になりましたが、監督・コーチ、OB・OGの方々、先輩方ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

最後のシーズン / 一般・アルペン班4年 小菅 耕大

今年の第一の目標で掲げるのはアルペン競技、ノルディック競技を両立させることだ。まず普通のスキーヤーにはこんな意味の分からない目標はありえないだろうが、学習院スキー部の寛容さ、大学生活での挑戦、学生スキーの自由さ、これらがなかったらアルペンとノルディックの両立などできないと感じた。

昨シーズンからアルペンに加えてクロスカントリー、ジャンプを一緒にやっているが確かにとても大変であった。今までのアルペンに費やしていた時間をノルディック競技に割かなければならず、特にジャンプは危険性も伴うため中途半端に練習できないと感じていた。しかし練習のスケジュールを考えて実行し、それぞれの競技の課題を見つけて乗り越えていくのは、大きな充実感、刺激を得ることができた。また、それぞれの競技で得た知見が互いに良い相乗効果を果たして、停滞気味であったアルペン競技の成長も感じることができた。

この目標達成のためにも周りとは後れを取ってしまうが、前期は脱臼癖の治療、リハビリに集中をして満足に動ける体になったあとに後期から本格的に体力、筋力を戻して技術面でもローラー、サマージャンプ、プラスノーなどシーズンに入る前にできることはやっていきたい。

学生最後のスキーシーズン、精神的にもプレッシャーがかかり身体的にも大きな負担になると思う。そのような重圧に負けずに、今までどおりの気持ちで自分らしく最後までやりぬいて後悔のないように終わりたい。

4年間を振り返って / ノルディック班4年 臼井 菜々子

毎年この季節になると、先輩方が「スキー部を振り返って」という内容の活動報告の提出をされていて、ついに自分にもその番が回ってきたと思うとやっと引退・卒業の実感がわきます。スキー部人生を振り返りながらこの活動報告を書こうと思います。

私は幼少期に北海道に住んでおり、当時のスキー経験からなんとなくスキーに親しみがありました。大学祭実行委員会にも所属していたので、兼部できたら交友関係も広がるし、もう一度スキーをやってみたいな、という安易な気持ちで体育会の世界に飛び込みました。

運動など縁遠い生活を送っていた私は、まさか体育会スキー部がこんなに厳しい世界だとは思わず、初回の練習で絶望したことを今でも鮮明に覚えています。今だから言えますが、走っている最中は入る部活間違えた、とまで思いました。(お恥ずかしながら)

私のスキー部での大きな転換点は、ジャンプをすると決めた2年生です。

ジャンプという未知の競技を始めることは、はじめは不安で仕方がなかったです。ですが前向きに応援してくださる方々ばかりで私は本当に救われました。1人下川町で合宿をしていたとき、私のことを気にかけて連絡をくださり、面白い動画を送ってくださる先輩方、本当にありがとうございました。その動画は今でもお気に入りです。

やめようと考えたのは何度もありました。練習も辛かったですが、一番悩んだのは怪我をした時でした。インカレの1週間前に大怪我をし、競技に復帰するまで約1年かかると言われたときは自分の存在意義がわからなくなってどうすればいいのかわかりませんでした。

ですがやめたい衝動よりも、今までの経験や思い出、そしてお世話になった方々のことを考えるとやめることはできませんでした。

そんな私が4年間続けてこられたのは間違いなく周りの方々のおかげです。

スキー部の先輩方、後輩、そして同期、また他大学のプレイヤーに出会えたことは私にとってかけがえのない財産です。胸を張ってそう言うことができます。ありがとうございました。

スキー部に入って大正解でした。

コロナ禍で新歓活動のない中、スキー部を選んだ4年前の自分を褒めたいと思います。

感謝と達成感 / ノルディック班4年 濵田 侑真

『4年間やりきった、よく頑張ったとまずは自分を称えたい。』

この4年間スキー部において稀にみる走れない異端児であったと思う。いつもの朝練ではついていくこともままならない、タイムレースでは万年最下位、雪上でも早いとはお世辞にも言えないタイム。普通なら辞めようと思うと思う。私自身も何度も辞めようと感じたことは多かった。

しかし、辞めたいとは言えなかった。普段の私なら嫌なことは投げ出してしまう人間なので辞めることなど苦ではないはずだ。しかし、辞めたいとは言えなかった。その辛さよりもこのスキー部で活動していきやりきりたいという達成感への思いの方が強かった。練習でも試合でも遅れてようがへばっていようが見捨てず声を掛け合い鼓舞し同期、先輩後輩問わず助けあいながら競争しあうこのスキー部の環境に4年間身を置きやりきりたいという達成感に対する思いの方が強かった、そして活動を終えた今、その思いは後悔ではなくやってよかったという満足感とスキー部に入って4年間活動できたという達成感で満ち溢れている。

無論、私のスキー部においての立ち位置は褒められたものではない。しかし、だからこそ走りやレース以外での選手だからこそのサポートや応援は人一倍努力したし練習は吐こうが身体が限界まで頑張った。その結果最後のインカレリレーでは二部でポイントを獲得することができた。何がどうあれこんな私でもポイントを獲得し部に貢献できたのだ。後輩たちにはあの人でもポイント取れたのに私達が取れないはずないと躍起になって欲しいし、諦めずに最後までこのスキー部でやり切ってこの活動報告を書いて欲しいと感じる。

最後に4年間様々な事を経験させて貰い、又、人間としても成長させてくれたこの学習院大学輔仁会スキー部に感謝したいと思う。ありがとうございました。

最後の思い / ノルディック班4年 菊波 喬

「もっと活動したかったなぁ。」

これが今の率直な思いである。
入部して1年目はコロナの影響による変則的な部活動から始まった。1年間会わなかった部員もいる中で活動し、部で目標としていたインカレは開催されず消化不良で1年目が終了した。2年目は個人的な理由から冬のシーズンは活動ができなかった。3年目は一般・アルペン班からノルディック班に転班し、ジャンプ、クロカンを身に付け初めて選手としてインカレに出場した。個人的にはスペシャルジャンプ競技で優勝し、部としては2位と大差をつけ男子3部優勝を果たした。4年目は学業により思うような活動ができず、2部の舞台で挑むインカレは会場に足を運ぶことさえできなかった。

こうして振り返ると自分はスキー部に入って全然スキーをしてこなかったなと感じる。だが、このスキー部だったからこそ得られた経験は多かった。スキー部に入らなければクロスカントリースキーやスキージャンプをすることはなかっただろうし、インカレ3部優勝の喜びを部員で分かち合うこともなかった。だからこそ冒頭に記した思いが生まれ、もっと新たな経験をしていきたかった。

自分自身が引退するときにこういう思いを抱いているからこそ、後輩たちにはそうならないように願っている。学習院大学のスキー部だからこそできることを一つでも多く経験し、引退時にやり切ったと思えるように活動してほしい。そして結果だけを追い求めるのではなく、部活動が、スキーが楽しいと思えるように活動していくことを大切にしてほしい。

この4年間支えてくださったすべての方に感謝いたします。今までありがとうございました。

スキー部を振り返って / ノルディック班4年 須藤 恭佑

遂に自分の4年間のスキー部生活が終わった。

クロスカントリースキーというこれまでに触れてこなかった競技に出会い、4年の最後までやり続けられたことは自分にとっての財産となった。

また、私と関わってくれた数多くの方々への心からの感謝を伝えたい。自分なりに毎年タイムを上げるために試行錯誤を重ねたが、それは部員やコーチ、OBOGの方々の支えがあってこそだった。

実際の試合は個人競技ではあるが、その本番で力を出すための日々の練習は自分1人では難しい。持久走やスピード練習など、部員同士で切磋琢磨することで刺激を受けたことも多く、先輩やコーチからの助言で一気にコツを掴めたこともあった。そして強化費などの支援があったからこそ充実した合宿生活ができたことは言うまでもない。

クロスカントリースキーは単純そうであるが、複雑で奥が深い競技である。最後まで本質を理解することはできたとは言えないが、この競技ほど日に日に上達する喜びを覚え、自分の成長を実感できるものはないのではと思う。先輩から教わったこの感覚はタイムを上げるために不可欠であり、後輩に伝えられることができてトレチとしての使命の1つを果たした気にもなった。

今後、現役部員には仲間の存在に感謝しつつ、競技をする上での自分の成長を楽しみ、その感覚を継承していってもらいたい。

以上です。本当にお世話になりました。

スキー部に入って / マネージャー班4年 市ノ川 千晴

私はこの4年間でどれだけスキー部に貢献できたのだろうか。

中学・高校は、ずっとプレイヤーとして部に所属していたため、大学に入り、初めてマネージャーという役職に就いたのは、自分からしても意外な決断だった。

正直、スキー部を引退した今でも自分がマネージャーに向いていたかはわからない。仕事は遅いし、忘れ事は多いしで、数えきれないほどの迷惑をかけてきたからだ。でも、そんな私が、ここまで4年間スキー部を続けてくることができたのは、どんな時でも支えてくれた先輩方や、私のことをポンコツと揶揄いながらも、なんだかんだいつも慕ってくれていた後輩たち、そして一番近くで見守り、時には厳しいことを言って正しい道を示してくれた同期の存在があったからだ。

これまで辞めようと思ったことは何度もあったが、どうしても彼らの存在を裏切ることはできなかった。彼らのために私ができることは何だろうと考えるが、そのたびに自分の未熟さに落ち込み、何度も空回りをした。しかし、その経験を経て学んだことは、「私たちは完璧である必要はない」ということだ。部員をサポートする人間として、マネージャーはプレイヤーに迷惑をかけられないし、常に完璧でなければならないと心のどこかで思っていた。だから、何でも一人でこなせるようになろうと努力をしたが、やはり人間誰しも限界がある。できない事は絶対にあるし、そんな自分が嫌になるときもある。しかし、そんなときに「頼る」ことができる存在がいるのが、部活の強みである。一人では絶対に乗り越えられないことも、周りの力を借りれば思っていたよりも簡単に乗り越えられる時もある。誰かを頼ることも時には必要であり、それが部にとって良い方向に働くかもしれない。そして、誰かを頼った時は、自分もその分誰かの力になってあげればいいと思う。

「完璧である必要はない」

これはあくまでも私個人がスキー部の活動を通して感じたことだが、今後スキー部を動かしていく後輩たちの誰かが、思い悩んだときや躓いたときにこの言葉が心の支えになってくれたらいいと思う。

部員同士の信頼関係を築いていくことは簡単なことではないと思うが、お互いの強みや弱みを理解し合える存在になれた暁には、「完璧」に近い集団になることができるはずだ。引退式で、このスキー部に入ってよかったと思える部員が多くいてくれたら、それだけで私は嬉しい。

なんだか上から目線のような言葉になってしまい少し恥ずかしいが、残された現役部員には、目の前のことにとにかく全力で取り組んでほしい。それだけです。

ありがとう / ノルディック班4年 櫻井 駿介

スキー部での4年間は「感謝」の一言に尽きます。

どんなことも相談できて、愚痴を言い合えるのは同期だったし、絶対に負けたくなかったライバルも同期でした。同期がいてくれたからスキー部を4年間続けられたし、引退の時にすごく寂しいと思いました。同期のみんな、4年間本当にありがとうございました。

人として成長するためにすべきことを伝え続けてくださり、自分の練習時間を割いて後輩のために基礎から丁寧に教えてくださった先輩方がいたからこそ、4年間がすごく充実していたと感じることができました。負けず嫌いの自分にとって先輩方の存在はすごく大きく、相手が先輩であっても絶対に勝ちたかったからこそ日々全力でトレーニングに励みました。4年間で人間として、アスリートとしてここまで成長できたのは、これまで関わってくださった先輩方に憧れていたからであり、心から感謝しています。

そして、これからもスキー部を続ける後輩たちへは感謝しても仕切れません。四大戦の後の引退式で一人一人が涙ながらに伝えてくれた自分たち四年生へのメッセージ、一人一人の後輩たちとは関わった時間も深さも人それぞれだけれど、ここまで頑張ってやってきて本当に良かったと思えた瞬間でした。日々全力で頑張る後輩たちを励みに、彼らにとって最高のスキー部に繋がるように、今年度は主将としてスキー部にこれまで以上に本気で向き合いました。それが故に責任と重圧に押し潰されかけたことが何度もあり、4年間を通して最後の1年間が一番しんどかったと感じました。それ以上に、自分たちが本気で作り上げた自分たちカラーのスキー部についてきてくれて、心から引退を祝ってくれた後輩たちがいたからこそ、大きな壁を乗り越えながらやってきたことが報われたと感じることができました。後輩のみんな、ありがとうございました。

やらないで後悔するより、やってみて失敗する方が絶対に自分の成長に繋がるし、その失敗がこれからの経験に生かされていくと強く思っています。これが主将としての立場を通して感じ、後輩たちに伝えたいことです。

そして、何よりも4年間支え続けてくださった田村監督、森山コーチ、赤司コーチ、OB・OGの皆様、心より感謝申し上げます。どんな時も新しいことに挑戦させてくださり、迷った時には熱い思いで導いてくださいました。

 これまでスキー部を通して関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。