打倒、鹿角。 / 一般・アルペン班2年 小山 かやの

 スキー部に入部してからまもなく2年、大学生活も折り返し地点を迎えようとしている。今シーズンが終われば上級生となり部を運営していくと同時に、女子プレーヤー最上級生としてトレーニング面でも後輩たちを引っ張っていかなければならない。そのような中で私が二度目のインカレで目指すべきものは一つしかない。それは、”ポイントを獲得し、部に貢献すること”である。

 昨年のインカレでは、SLでギリギリポイント圏内の30位に滑り込んだ。しかし部に貢献できたのはわずか1ポイントだけ。しかも速報では31位でポイント圏外にいたにも関わらず後から審議の結果失格者が出たため繰り上がっただけであり、自分の実力で勝ち取った結果とは思えず不完全燃焼のままインカレを終えた。
 そんな雪辱を晴らすために、私は今現在行われている2月の菅平合宿に真剣に取り組んでいる。大学は1月がテスト期間であり、特に下級生はそれが終わるまでは長期合宿に入ることができない。本当にスキー技術を伸ばすことができる最も大切な時期はこの2月しかないと私は考えている。スキーのことだけを考えることができるこの期間に、コーチからのアドバイスを自分の頭でよく考え実践し、どれだけの技術を習得することができるのか。鹿角に向け、今の自分への具体的な課題は分かっている。それを残りの期間でいかにしてどれだけ克服できるか、それが鍵となってくるだろう。

 日々練習していく中で何度も何度も壁にぶつかる。それを乗り越えていくためには、まずはスキーというスポーツを楽しむことを忘れてはならない。そしてそれと同時にただただ上手くなりたいという気持ちだけでなく、自分がいつどのような結果を残したいのかという明確なビジョンを持つことによってステップアップすることができるのだと思う。

 2度目のインカレという大きな壁は、もう目の前まで迫っている。この壁を乗り越えられる力を、自分は持っているはずである。あとは自分を信じて胸を張り、自信を持って鹿角に挑みたい。

インカレのお知らせ

インカレの詳細についてご連絡させて頂きます。
今年度は2月23日~3月1日に秋田県鹿角市にて開催されます。
良い結果報告ができるよう、部員一同頑張ってまいります。
インカレ合宿中は湯瀬ホテルに宿泊します。

【湯瀬ホテル】
〒018-5141
秋田県鹿角市八幡平字湯瀬湯端43
Tel 0186-33-2311

東京から遠く離れた場所ではありますが、是非ご声援の程よろしくお願い致します。

総合スケジュールはこちらです

初めての冬を迎えて / ノルディック班1年 五十嵐 有冴

 スキー部に入って半年以上が過ぎた12月。私達スキー部にとって待ちに待ったシーズンとなりました。冬を目標にひたすら頑張った陸トレの日々。その中で感じた様々なことを思い出しながら向かった北海道への道のりは不安でいっぱいでした。
 私以外全員4年生という環境で始まった合宿生活。私は合宿前に絶対にこれだけは忘れないという目標を立てていました。それは、吸収できることは全て吸収するということ。来年度のノルディック班は経験者3人と1年生。女子は私がトップになります。その事を考えると、先輩方がたくさんいる、こんなにも贅沢な環境でしなければならないことは必然的にみえてきました。

 そうは言っても初めてのクロスカントリー。そう甘くはありませんでした。合宿初日に浮かんだこと、それはだめかもしれないという言葉でした。壁と呼ばれる登り坂は起き上がっては転びの繰り返しで一向に進まず、下りはカッターから外れて思いっきり身体を打ちつけ、クラシカルのグリップワックスにも慣れず、全く板が滑らなくなり途中から歩いてコースを回ったこともありました。クロスカントリーがいかに大変な競技かということを身に沁みて感じる毎日であったと思います。

 そんな練習の中で感じたことは、長い距離を滑る上で痛感した体力の無さを始め、筋トレやチューブなど、今まで行ってきた陸トレの重要さでした。私達は限られた期間しか滑ることが出来ません。その中で食い込んでいくにはどうすれば良いのか、それを常に考えていくことが大切だと思いました。
 不安だらけで迎えた初めての大会、学チャンはクラシカルがスプリントと5km、そしてフリーが10km。今冷静に振り返ってみると、場の雰囲気に呑まれ、ただ完走できたという喜びだけで終わってしまったような気がします。

 次の目標とするところはインカレ。そこでどんな滑りをするのか、そしてどんな結果になるのかは自分次第です。何をすれば良いのか、12月の合宿で成長できたこと、感じたこと、足りないところを改めて振り返って、よく考え行動したいと思います。そして残された期間を意識し、一日一日を大切に過ごしたいと思います。

初めての合宿 / 一般アルペン班1年 二木聡也

 長い夏のトレーニングを終え、いよいよ冬本番がやってきました。そして、12月23日から28日までの北海道、朝里川温泉スキー場での合宿と1月3日から11日までの長野県、菅平高原での合宿を無事に終えることができました。

 春にスキー部に入って以来スキーをほとんど履いていなかった自分としては、最初スキーを履いて斜面を滑ることができるというだけでとても楽しいものでした。しかし、いざコーチがつくとなると話が変わります。自分の滑りにさんざんダメ出しをされる。コーチの言うことを理解はできるが、いざ雪上でやろうとするとさっぱりうまくいかない。嫌になることが多々ありました。そのうえ、北海道では気温が-10℃以下という寒さである上に吹雪いているという過酷な環境は「帰りたい」という気持ちをより一層強くしました。このように、初めてのスキー部での冬合宿は楽しいというよりもつらいものでした。

 しかし、菅平高原での合宿は違いました。コーチにさんざんダメ出しされるという点は特に変わりません。ですが、少しだけではありますが上達したという実感を得られたのです。また、10日、11日にあった大会で同期や先輩の滑りを目の当たりにしたことで「上手くなりたい」と強く思うことができました。スキーというスポーツの面白さを感じられたように思います。

 スキー部での冬合宿は中々に大変なものとなりました。その一方で楽しいだけのスキー旅行にはなかった、なかなか進歩しないもどかしさ、そして上達した時の喜び等々をひっくるめた様々な「楽しさ」を感じ取ることができました。怪我なく東京に戻ってこれたことを喜ぶのも程々に、またスキーがしたくなります。次の合宿に備えて精一杯の準備をしていこうと思います。

2015年度タイムレースリザルト

本年度陸上トレーニングにて3回行われましたタイムレースのリザルトです。
タイムレースの際には多くのOB・OGのみなさまが応援に駆けつけてくださりました。
本当にありがとうございました!

陸トレの成果を雪上で存分に発揮できるよう部員一同頑張って参ります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

男 子 第1回 第2回 第3回
広 瀬 18’40” 18’31” 17’36”
石 川 21’00” 21’14” 19’43”
藤 本 20’26” 20’13”
土 田 20’06” 20’36” 22’17”
赤 司 19’07” 19’04” 18’32”
安 藤 21’21” 21’53” 20’03”
伊 藤 22’13” 21’23” 20’45”
二 木 26’39” 25’23” 20’37”
望 月 20’41” 20’13”
頼 光 22’07” 22’13” 22’58”
女 子 第1回 第2回 第3回
大 崎 14’01” 13’48” 13’09”
 塙  16’02” 14’58”
山 岸 15’01” 14’30” 13’18”
小 山 13’36”
五十嵐 15’20” 15’02” 14’33”

12月合宿のスケジュール

12月合宿のスケジュールが決定しました。
インカレに向けて各班とも頑張って参ります!

【ノルディック班】
(音威子府)
〜12月24日
〒0982501
北海道中川郡音威子府村
旧音威子府中学校

12月24日〜28日
(朝日町)
〒095-0401
士別市朝日地域交流センター
北海道士別市朝日町中央4039番地
tel 0165-28-2339

【アルペン班】
12月24日〜28日
〒047-0154
北海道小樽朝里川温泉2-673
ロッジ ガルミッシュ

TEL0134-54-0212

遠くに、近くにそして遠くに

ノルディック班4年 主将 兼 トレーニングチーフ 広瀬 右京
このスキー部に入部して、もう3年半も経とうとしている。
本年度自分は主将、ノルディック班トレーニングチーフそして一人の選手といった3つの顔をもつことになった。

「主将兼トレーニングチーフ」と聞くとなんだか万能のようだが、日々他の部員に頼って過ごしている。自慢ではないが「できないこと」の方が多い。

人間には、特に組織に属する人間には行動の優先順位があるように思う。まず「やらなければいけないこと」。他の誰かではなく自分が完了させなければならないこと、またそれは自分がやることに意味がある。次に「やった方がいいこと」。つまり誰がやってもいいことであったり、自分がやると物事が円滑に進む可能性の高いこと。そして最後に「やってもいいこと」。いわゆる+αの部分。無数にある行動はこれらに分類され、されないものは「無駄な動き」として処理される。

強いチームにこの判断は欠かすことができない。

強いスキー部を導くために自分が「やらなければならないこと」は「前・中・後」の動き。最前線でトレーニングを引っ張り、全員を鼓舞する。それから一部員として一選手として、全員の目線に立ちトラブルに立ち向かう。最終的には仲間に仕え、支え、縁の下の力持ちになる。よい後輩を残すことこそ強いスキー部を残すことである。

「オーケストラを先導する者は、聴衆に背中を向けなければならない。」という言葉がある。外に向けて表現したいのは「組み立ててきたチーム」であり、先頭に立つ自分ではないというメッセージか。はたまた、良い組織を作ろうと思えばまず中の人間と向き合う必要がある、そうともとれる。それから他人に評価されることの多くは「意図的に作り出した表面」より、自分では見えない「意図せず作り出された裏面」なのではないか、そんなことを確認させてくれる言葉でもある。
もしかしたら、周りの評価に背を向けろ。そんな意図もあるのかもしれない。

強いチームを作るにあたり「これが正解だ」と言えるものはまだ少ない。しかし、3月のインカレを終え、卒業し再び後輩と出会ったとき「自分のときはこんなに良かった・・・」と語ることのないよう願っている。
それよりも「あの時代は・・・」と語り継がれるようなスキー部にしたい。