最後の思い / ノルディック班4年 菊波 喬

「もっと活動したかったなぁ。」

これが今の率直な思いである。
入部して1年目はコロナの影響による変則的な部活動から始まった。1年間会わなかった部員もいる中で活動し、部で目標としていたインカレは開催されず消化不良で1年目が終了した。2年目は個人的な理由から冬のシーズンは活動ができなかった。3年目は一般・アルペン班からノルディック班に転班し、ジャンプ、クロカンを身に付け初めて選手としてインカレに出場した。個人的にはスペシャルジャンプ競技で優勝し、部としては2位と大差をつけ男子3部優勝を果たした。4年目は学業により思うような活動ができず、2部の舞台で挑むインカレは会場に足を運ぶことさえできなかった。

こうして振り返ると自分はスキー部に入って全然スキーをしてこなかったなと感じる。だが、このスキー部だったからこそ得られた経験は多かった。スキー部に入らなければクロスカントリースキーやスキージャンプをすることはなかっただろうし、インカレ3部優勝の喜びを部員で分かち合うこともなかった。だからこそ冒頭に記した思いが生まれ、もっと新たな経験をしていきたかった。

自分自身が引退するときにこういう思いを抱いているからこそ、後輩たちにはそうならないように願っている。学習院大学のスキー部だからこそできることを一つでも多く経験し、引退時にやり切ったと思えるように活動してほしい。そして結果だけを追い求めるのではなく、部活動が、スキーが楽しいと思えるように活動していくことを大切にしてほしい。

この4年間支えてくださったすべての方に感謝いたします。今までありがとうございました。