3年目の冬を迎えて思うこと / ノルディック班3年 足立 昇平

 クロスカントリースキーを始めて3年が経とうとしている。
振り返ればとてもあっという間に感じる。ただひたすらにがむしゃらに楽しんでいた1年目。自信を持って挑むも理想と現実のギャップに苦しんだ2年目。さて3年目、振り返ってどう思うのだろうか。どう振り返りたいのか。良くも悪くもこれからの行いで決まっていく。

 よく思っていることはクロスカントリースキーというのは不思議な競技だということだ。

 登っては下り、また登って下る。やっている時は辛いし、氷点下の中でもインナーには大粒の汗を感じる。ビデオを撮り自分の姿を見て、落ち込み上手くいかず苦しむ。わずかな成長に喜ぶも、すぐに大きな壁にぶつかる。そんな合宿の日々だ。

 でも一度離れると、なぜかまたやりたいなと思う自分がいる。そんな中毒性がある競技だと思う。本当に不思議な感覚だ。それは理想と現実の差を埋めていきたいという気持ちに駆られているのかもしれない。あんな風に滑りたい、速くなりたいと。

 もう大学生アスリートとしては半分以上が過ぎ、残されたのは約1年半のシーズンだ。このように文字として書き起こすと本当に焦燥感が湧いてくるし、受け入れたくない現実だ。

 来年度のシーズンを悔いなく終わるためには、今シーズンをどのように過ごしていくか、これからの毎日にどんな選択を積み重ねていくのか。これが大きな鍵になると思う。

 わずか4年間という大学生アスリートとして、最終的に自分の中で納得して、社会に出ていきたい。今は切実にそう思う。