自分を変える / ノルディック班志望1年 川俣 光一郎

 私が学習院大学輔仁会スキー部に入部した理由、そして目的は「自分を変えたい」というものでございます。

 これまで私は中学校、高校と、運動部に所属したことこそありますが、あまり運動もせず、また部活動というもの自体に対してあまり熱心でなく、幾つもの部を転々としてまいりました。

 そんな根性のないダメな自分を変えるため、スキー部の門戸を叩かせていただいたのでございます。

 「別にスキー部でなくても良かったのではないか」と思われる方も少なくはないと存じます。決して易しくない日々のトレーニング、金銭的な負担も多い。スキーをしたい、というところから入部するのが定石というものでございましょう。

 入部してからひと月あまり、私自身そのような疑問を自分に問うことがなかったと言えば嘘になります。しかし、自問する度に私はこう思うのです。「私は学習院大学スキー部の部員として大学四年間を過ごす、そう決意したのだ」と。

 あまり答えにはなっていないでしょうか。
 しかし私はそれこそが答えだと思うのです。スキー部に大学生活を捧げる、私はそう決意して入部しました。

 決意したとき、私の目にはスキー部が他のどの部よりも魅力的に映っていました。それは部の雰囲気であり、先輩方のお人柄であり、受け継がれてきたスキー部の伝統であり、写真や映像の中で雪上に輝くOBOGの皆様、そして先輩方のご勇姿であり、すべて挙げることなど到底できません。総じて言えば、ただ偏に強く、スキー部に惹かれたのでございます。

 「運命的」などという言葉は文字に起こすと陳腐なものですが、しかし私にとってスキー部との出会いはまさに運命的だったのです。そして、一度決意したからには最後までその決意を貫き通す、それが自分を変える第一歩であり、スキー部の部員として、また学習院生としても大切なことだと私は信じています。

 そしてその決意を貫き通した先に学習院大学輔仁会スキー部の部員として飛躍する可能性が大いにあると、確信にも似たものを抱きながら、今後とも全力で部活に取り組んでまいります。

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