冬に向けて / 一般・アルペン班1年 頼光 竜二郎

 大学生活2度目の冬を迎える。
 あとたった3度しか迎える事のできない冬。そう思うとこの冬への胸の高まりや期待や焦りも自分の人生の中で貴重なものだ。そしてこのシーズンを自分の人生の中で最も価値あるものにしなければならない。

 12月になってもいまだ東京で課題に追われていると、合宿に入っている部員を羨ましく思う。夜布団の中でスキーのイメージが膨らみ寝れなくなる。1日でも早く雪上に立ちたいと思う一方で、自分に今やれる事は何なのか考えなくてはならない。雪上に立てないなら陸上で行えることをするのみだ。

 去年の成績と今年の成績の変化で自分の大学四年間の伸びは見えてくるだろう。今シーズンの努力以上のものを、来シーズンの自分に期待などできないからだ。そう思いながら夏季のトレーニングをこなして来た。また同期の望月が部のためにリレーを走ると決めてからは、望月の分まで何が何でも自分もアルペンでポイントを取り、部活に貢献するのだと決心した。
 雪上合宿に入るまでの数日間も、またインカレが終わるまでも、この思いが揺らぐことはない。

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