継続力

ノルディック班2年 山岸 由芽
 思い返せばあっという間であったが、本当にいろいろなことがあった1年目を終えた。
 昨シーズンの自分を客観的に見つめて思うのは、“ただ時間に流されていた”ということ。タイムレースや夏合宿や大会、そのたびに熱く思うことがあったり、目標があったりしたが、それで私はただ“頑張っているつもり”になっていたのではないかということ。


 反省点は多々あるが、何よりの失敗、というか最も反省すべきことは、シーズンを通して最も重要であり、部全体の目標があるインカレを、足をケガするという最悪のコンディションで迎えてしまったことである。
 最高のコンディションで迎えて結果を出さなければならない場で私は何もできなかった。ただただ、自分がみっともなく不甲斐なかった。この結果を招いたことで、この1年がただ無駄な時間となってしまったのだ、と思い思われることとなってしまったのである。


 こうしてただ残念に終わってしまった私の1年目からわかる、今の私に足りないものは“継続する力”であると考える。
 今更、大学生にもなって何を言っているんだと思われてしまうかもしれないが、私は小さなことをコツコツとすることが本当にできていない、と思う。
 例えば先に述べたケガも、日々のストレッチやケアが行き届いていなかったことや、自分の身体をシーズンインまでに作り上げられなかったことにそもそもの問題があったと考えている。勉強にしても何にしても、昔から短期集中型で、熱しやすく冷めやすい。かと思えば燃えているときはやる気に任せて無理をしてまでやる。逆に言えばそんなムラのある生き方をしているのがイコール私なのだが、これからこの部活で育っていく人間として、このままではならないと思うのだ。


 私自身はそこまで結果に拘れる人間ではない。しかし、部活という組織に所属しているからには結果を出せる人間にならなくてはならない。このマイペースな自分が、結果を出せるようになるために必要なのは、“長期的な努力”なのである。
 今までや去年の自分のような短期間での努力は、短期間で物凄く頑張ってある程度満足すると、その反動で緩んで無かったこととなってしまう。小さなことを継続して、自分にとって当たり前にすることで、新しい習慣ができる。その当たり前を積み重ねていくことが、次への成長へ繋がると私は思っている。目の前の目標をいくつも持っても、達成できなければ何も変わらない。ひとつ大きな目標を持って、それに向けて“努力を継続”することが今の私のすべきことだ。


 “まだ”2年生なのではない。“もう”2年生なのである。~できるようになりたい、~をしたい、と言っても許されたのは1年生の時だけだったと思う。仕事を覚えたり、こなすことで大変な1年や、運営学年として中心となる3年に挟まれたこの2年生という時間は、多くの方々に言われるように確かに自由が多い。
 しかし、この“自由”を生かすも殺すも自分次第である。“自由である”ことに甘えて何もしないことだってできる。そんなリスクの生まれる時間でもある。この時間をまっとうに使えているだろうか。そう聞かれたらすぐに首を縦に振れない自分がいる。もっと速く走れなければならないし、もっと速く滑れるようにならねばならない。
 今の自分にもっともっと焦って、常に危機感を覚えて、実行しなければならないのである。


 シーズンまで残っている時間はもうわずかである。私は継続する力を身に着けて、自分のベースとなる部分をより強くして冬を迎えることをここに誓う。

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