一般・アルペン班3年 森山 文彦 |
留年制度というある種の壁を乗り越えて、無事3年生に進級することが出来た。つまり、スキー部でもとうとう上級生として活動していくことになる。正直に言うと、あまり嬉しくない。その原因は、スキー部の部員でいることが出来るのもあと2年しかない事に対して生じる、焦りや嫌悪感にあると自分は考えている。色々な事があったものの、とても充実し、楽しかった学生生活の半分が終わり、いよいよ進学あるいは就職、そして引退といった大きな壁と向き合わなければならない。そう思うと、目の前の事柄に対して気が乗らないのが現状である。
さて、そんな自分が上級生として、そして今年度トレーニングチーフとして一体何が出来るだろう。この場を借りて、今年度の2つも目標を挙げたいと思う。 まず、自分も部員の1人であることを忘れないという事である。トレーニングチーフとして部活動の運営に関わる以上に、自分も部員として結果を残していかなければならないと考えている。今年度は年間のトレーニングスケジュールを管理することになり、トレーニング、合宿においてより良い環境を提供することが求められている。当然これの達成には尽力していかなければならないが、やはり現役部員の1人として12-13シーズンでは他大学のライバルを追い越していきたい。ましてや輔仁会スキー部のメンバーには誰にも負けたくない。この軸の部分は、年間を通じてぶれない様に心がけようと思う。 もう1つは、後輩を楽しませる先輩になる事である。これは今年の新歓期間に某OBの方が新入生に対しておっしゃっていたことであり、以来気に入って自分も新入生の説得によく用いていた。やはり部の雰囲気を決定づけるのは現役部員であり、とりわけ先輩という存在は大きな要素であると思う。自分も2年間をこのスキー部で過ごしてみて、良い面も悪い面もあったが、基本的に楽しかった。これは意欲的、無意識に関係なく、これまで関わった先輩方のお陰だと思っている。本当にそう思っている。今年はなんと10名以上の新入生が一定の信頼を持って入部宣言をしてくれたということで、今年1年間は楽しかったと思ってもらえるように、雰囲気作りにも力を入れていきたい。 ここまで随分と偉そうに書いてしまったが、なにより自分は日々のムラが激しい。陸上でのトレーニングや雪上でのコンディションだけでなく、モチベーションも安定しない。朝練にしろ、今日はやるぞと思う日もあれば、なんとかして中止にならないだろうかと思う日もある。しかし、ここで忘れてはいけないのは、昨シーズンの自分たちは敗北し、3部へと降格してしまったという事実である。この文章のタイトル通り、2012年2月29日を忘れない、そして12-13シーズンで必ず2部へと復帰する事を今年度のモチベーションとし、辛くなった時は愉快な同期たちに手を引っ張ってもらえたらと願っている。 改めまして、自分は今年度一般・アルペン班トレーニングチーフを務めさせて頂きます。 |