一般合宿のご報告

一般・アルペン班3年 新倉 優季
 3月25日から一般合宿が始まりました。今年は例年に類がないくらい寒く合宿中ずっと悪天候の予報が出ていて、その上日にちに恵まれず参加生徒は10名だったため幸先のいいスタートということはできませんでした。

 菅平に近づくにつれてだんだんと天気が崩れてきて、遂に予報通り雪が降り出し、風が強く吹いていました。初日は生徒の安全を一番に考えつつゲレンデに出て班分けをし、予定を早めて宿に戻ろうとしたところ、生徒全員が『もっと滑りたい!』と口をそろえたのです。この言葉が5日間の心の支えとなりました。生徒たちは宿に戻っても疲れを見せず楽しそうに笑いあっていて、その笑顔を見ると私も元気が出てきました。今回の合宿で一番気をつけていたことは、安全です。初心者や初めて合宿に参加する生徒が大半を占めているのに加え悪天候だったので、絶対に無理だけはしないようにと心がけておりました。私が受け持った班は初級者の班でした。たくさん転んでいた子もだんだんと転ぶ回数が減りスピードが出てきて、級を取得できるまでになりました。

 一般合宿の5日間の中で私が一番好きなのは最終日の総合滑走です。チームはくじで決めるので、様々なレベルの子で構成されています。多少部員が助言はするものの、内容は生徒たちが話し合って決めます。吹雪の中、雪面にイメージ図を書きながら考えたりリフトに乗りながら話し合ったりしている姿からは生徒の成長が伝わり胸を打たれました。生徒自ら部員に意見を求めたりビデオ撮影を頼んできたりする姿は、初日の無邪気な笑顔からは想像ができないほど輝いた目をしていました。
 そしてやってきた本番。滑る直前の緊張な面持ちからは、昨日どれほど頑張っていたかがわかりました。みんな優勝を狙い、しかし他のチームを見ると褒め、ここでもまた生徒の成長を感じ取ることができました。

 一般合宿を行い、生徒のスキー技術の向上だけでなく内面の成長を見ることもできました。そして教えるという行為から部員のスキー技術向上にもつながり、普段接することの少ない小学生や中学生と生活を共にすることによってたくさんのことを学ぶ機会になりました。

 ここで学んだことを忘れずに、あと2回の一般合宿を楽しみたいと思っております。合宿を無事に終えることができたのは暖かく迎えてくださった宿の方、安全のサポートをしてくださったパトロールの方、そしてたくさんのOB・OGが支えてくださったからです。心から感謝をしております。ありがとうございました。
 

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