新たな気持ちの変化 / マネージャー班2年 市ノ川 千晴

 私がこのスキー部に入部してから約10ヶ月が経った。

 てっきり私はもう入部して1年以上経っているものかと思っていたが、まだ10ヶ月と聞くと意外と年数は浅く感じた。

 さて、この10ヶ月で私はどれほど成長できたのだろう。大学生で初めてマネージャーというものに挑戦し、これまでの10ヶ月間、新しい経験をたくさんしてきた。

 陸トレの進行やタイム管理、部員のサポートなど。

 始めはマネージャーがこんなにも部を動かしているとは思っていなかったから、正直驚いたし、マネージャーの仕事を甘く見ていた自分が恥ずかしくなる。

 また、今年度から自分の意識を大きく変えたのは、会計という役職に就いたことだ。

 まさか自分がそのような重要な仕事を任されると思っていなかったから、はじめはかなり戸惑った。というか、今でもかなり戸惑っている。こんな大役を自分がやっていいのか。迷惑をかけてしまったらどうしよう。

 ただでさえ今の自分はマネージャーの役割でいっぱいいっぱいなのにそのような余裕があるのだろうかと思っていた。

 しかし、ここ数ヶ月、会計の仕事を行ってきて、自分の中で変わるものがあった。それは、部を見る視点だ。

  これまでは低い視点に自分を置いていた。この状態では、何の役職にも就いていなかったため、先輩や幹部から指示されたことにただ従えばいいとしか考えていなかった。

 しかし、今回初めて会計の仕事を任されて、これまでの視点からでは部全体を見ることはできないとわかり、俯瞰的な視野を持つように意識し始めた。

 これは役職を任されていなければわからないことだった。

 会計として、スキー部全体を管理するうえでの責任感やスケジュール管理の重要性を、今とても身に染みて感じている。

 自分が部を管理する立場になっているのであるから、もう自分のミスは自分だけのミスとしてでは済まされない。これまで以上に全体を見て動き、正確かつスピーディーに仕事に取り組みたいと思う。

入部理由 / 1年 山田 茉奈

 経済学部経営学科1年の山田茉奈です。ノルディック班を志望しています。

 私が入部したのは、小学生のとき、部に所属してクロスカントリースキーをしていたことがあり、その経験を活かしてまた競技に励みたいと考えたからです。大学進学で上京するまで、私はずっと青森県で育ちました。雪国なので幼いころから雪やスキーが身近にあり、自然とスキーを始め自然と好きになったと思います。当初はマネージャー班を志望していましたが、ノルディック班の先輩方からお話を聞かせていただくうちに、もう一度選手として競技に携わりたいという気持ちが強まりました。

 また、距離競技は、体力だけではなく精神力も重要になるので、自身のメンタルを強化することができるとも考えました。身体面と精神面の両方を同時にこんなにも鍛えることができるスポーツは他にはなかなか無いと思います。中学校、高校と運動部に所属していたわけではないので、トレーニングについていけるかといった不安はありますが、自主トレーニングなどの積み重ねで不足を補っていきたいです。

 大学で運動部に選手として所属することは、私にとってハードルが高く簡単に決められることではありませんでした。ですが、ノルディック班に所属して活動することは、自身の努力次第で心身共に大きな成長に繋がるはずだと考えています。経験があるといってもかなり昔のことなので、目の前のことをひとつひとつこなしながら人間的にも成長していけるよう努力していきます。よろしくお願いいたします。

学習院大学スキー部に入部するにあたって / 1年 松原 由依

 私は学習院大学スキー部に入部するかそれとも個人でアルペンスキーを続けるかずっと迷っていました。その迷っている中、父がたまたまテレビで全日本スキー学生大会の映像を流していました。私は個人で続けるのではなく、学生として団体の中でオフシーズンでもしっかりとトレーニングをする学校の所属の一人としてスキーを続けたいと思うようになりました。

 学習院大学に入ることが決まった後、私はすぐに学習院大学スキー部がどのような部活なのかとても知りたくなり、Twitterやインスタグラムなどを通して雰囲気などを調べました。その雰囲気はアットホームのような部活で、先輩後輩との関係も仲が良さそうに見えて楽しそうだなというのが第一印象でした。 練習は走り込み等が多いとのことでとても心配でしたが、 厳しさの中に楽しさが入っている部活では頑張っていけると思いました。もう一つ、私は朝早く起きてその後活動することがとても苦手なので、学習院大学スキー部は主に朝練があるとのことでそれを克服できるチャンスであるとともに、朝早く起きることによって時間を有効活用できるのではないかとも考えました。私はここで活動したいと思うようになりました。

 実際に入ってみると雰囲気が思った通りで4年間楽しくかつトレーニングに対しては厳しくやっていける環境ではないのかと思いました。 良い成績を残せるようにオフシーズンもしっかりトレーニングをして雪上で活躍したいと思います。

スキー部入部の理由 / 1年 田村 萌

 私は、昔から一番好きなスポーツはスキーで、部活動でスキー競技をやりたくて入部を決めました。

 生まれ育った場所は埼玉で、スキーができる環境はほぼありません。両親に小さい頃から、長野や群馬に連れてもらいスキーを楽しんでいました。ある日、冬季五輪のスキー競技をテレビで見た際、選手が様々な華麗な滑りでゴールに向かっていく姿に感激し、いつか競技としてスキーをしたい、という気持ちを持ちはじめました。

 スキー部のある学校に通うことはできませんでしたが、体力づくりのため中学校で陸上部に入部しました。私が部活動でスキーをやりたいという気持ちが強まったのは、中学の部活が影響されていると思います。その陸上部では、中長距離に専念していたので、毎日長距離を走り鍛えていましたが、練習が辛く、心が折れそうなこともありました。そんな時、いつも先輩や仲間が支えてくれました。陸上は個人競技と思われがちだが、本当は団体競技なのだ、と顧問の先生がよくおっしゃっていました。確かに、大会で走るときは一人ですが、その場に立つまで互いに支えあい練習してきた仲間の声が、大会では聞こえてきます。練習を共にしてきた仲間がいたからこそ、日々成長できたと感じました。仲間と互いに切磋琢磨して励んだ3年間は、心身ともに鍛えられました。

 スキー競技は、未経験のため、まだわかりませんが、スキーも陸上と同じように、個人競技に見えて団体競技だと思います。部の持つ意義を考えながら、日々努力していきたいです。

入部理由・目標 / 1年 小菅 耕大

 本年度、学習院輔仁会スキー部に入部いたしました国際社会科学部国際社会学科1年の小菅耕大です。中高では6年間日大三高スキー部に所属し、アルペンスキーをやっていました。

 僕が大学でもスキーを続けようと思ったのは一つ目に純粋にアルペンスキーが楽しくてまだまだやめたくないと思ったからです。高校時代はオフシーズンに吐きそうになるほど過酷な練習をして辛い思いをしていました。しかしそれ以上に、雪上練習や部活内、クラブチーム内での関係が楽しかった思い出があります。

 二つ目は一緒に中学からスキーを始めた同級生が昨シーズンの高校最後の年にインターハイ出場を決めたことに感化されたからです。僕は高校時代、東京都インターハイ予選の選考会では表彰されたことはありましたが、その後のインターハイ出場を決める本戦では良い順位と呼べるところにはいませんでした。また、高校最後の年は受験をしたことによってスキーが全くできませんでした。大学に入ったら雪上練習量が格段に増えると聞いていたので、その中で自分の滑りの課題を見つけて直していき、より上の順位や大会に出たいと思いました。以上が入部を決めた理由です。

 来シーズンに向けての目標は、まずは受験期で失った体力を戻し今までのトレーニング量をこなせるようになること、オフシーズン期間をこれ以上怪我なく過ごし、シーズン中も大きな怪我なく終わらせるということを目標に頑張っていきます。

 これから輔仁会スキー部でさらに成長していきたいと思います。先輩方やOB・OGの方々、監督・コーチの方々にはこれからお世話になります。よろしくお願いいたします。読んでいただきありがとうございました。

日進月歩 / ノルディック班2年 須藤 恭佑

「思っていたよりもしんどかった。」

 これは12月合宿を終えて、去年の年末に家族に漏らした自分の本音である。初めての大会は今までの部活動や受験で経験した苦境以上に、自分の身体、精神を潰そうとしてくるものだった。この時、この競技を残り3年も続けると考えると憂鬱で仕方がなかったのを覚えている。

 そんな心境を経て、2月では技術や速さ、3月ではまだ掴めていなかった技術やフォームをメインに練習した。去年の合宿では受動的に何でも吸収していたが、初レースを経験した後の今年の合宿では先輩方やOB、コーチの指導を基に、能動的に練習中で身につけていく滑りの感覚を取捨選択するようになっていった。

 しかし結果的に冬を経験して感じたことは、言うまでもなく体幹や筋肉などの要素も大切だが、第一に体力をつけていくことが今の自分に足りていない課題の多くを解決できるということだった。心肺機能を強化しなければ、本番中に技術を使い時によって上手く活用することができない。実際に3月の10kmレースでは体力が足りていなかったため、練習で教えて頂いた滑り方を本番中に常に意識することすらできなかった。

 次の冬までに全体練習では持久力をつけるLSDや筋トレ、ローラー練習では一歩で長く進む滑り方の研究、などのバランスの良いメニューを行い、自主練では一番必要な強度の高いインターバル走やレペのタイムを少しでも更新し続ける。焦らず着実に土台を作り上げ、次の冬の大会ではこれからさらに会得していく正しい滑り方などの繊細な技術を100%発揮して今回の自分の大会のタイムを大幅に上回りたい。

今年の目標 / 一般・アルペン班2年 境田 陸人

 私が学習院大学輔仁会スキー部に入部してから、早くも1年が経った。大学生として初めて迎えた2020年度のシーズンは、コロナ渦であるにもかかわらず、70日以上も雪上練習を行うことが出来た。健康な体でシーズンを終えられたことを、まずは感謝したい。

 ところで、昨年度の目標は、「スラロームでインカレのメンバーに選ばれること」であった。残念ながら、昨年度のインカレは中止となったため、目標を達成できたかどうかを知ることはできない。しかし、シーズンを通じて他の部員の滑りを見ると、この目標を達成するのは到底不可能だったのではないかと感じてしまった。現役の部員の中だけでさえ、インカレのメンバーに選ばれるのは厳しいのが現状であるが、それに加えて、アルペンスキーの経験が豊富な新入生も入部してきた。

 だが、私はこの目標を、今年も変わらず目標としたい。なぜなら、他の部員とのレベルの差を、実際に肌で感じることができたからこそ、追いつき、追い越そうという気概が生まれるからである。

 この目標を達成するためには、雪上練習だけでなく、オフシーズンの過ごし方がとても重要な要素になると考える。昨年のオフシーズンは、練習を始めるのが8月からと、とても遅かった。そのため、冬までに体を作り終えることができず、また、プラスノー練習で根本的な滑りの技術を会得することもできなかった。

 質のいい雪上練習をするためには、まずはオフシーズンの努力を重ねるところから。まだ4月、と怠けることなく、1日を大切に活動していきたい。

今の自分に欠けているもの / ノルディック班3年 石毛 美桜

 昨年のシーズンでは、あともっと体力があれば、もっと腕・腿の筋肉があれば…と試合中に後悔する場面が多かった。

 昨年のオフシーズンのトレーニング計画は一人で立案・実行したが、12月までに万全のコンディションに仕上げるのはなかなか困難であった。モチベーションが低下した際には憧れのクロスカントリースキー選手、石田正子選手や田中ゆかり選手の動画を見て自分を奮い立たせ、なんとかトレーニングを継続することが出来た。

 今年のトレーニング計画を立てるにあたり、去年の自らのトレーニングを省みると、持久力向上に特化したトレーニングの不足という問題点が浮かび上がった。これは、去年のトレーニングチーフ吉田さんからもご指摘をいただいた点だ。持久力を向上させる為、どのような計画でトレーニングを進めようか考えた時に、2月に出会ったトレイルランニング日本代表の方のことが頭に浮かんだ。

 彼女のクロスカントリーの技術が素晴らしいのはもちろんのこと、非常に高い探求心と精神力を持ち合わせた方だった。3月末の志賀高原距離競技大会に一緒に出場した際にも彼女を観察したが、コース分析の仕方や試合への気持ちの持って行き方、当日までの滑りの調整など全てに置いて私の遥か上をいっていた。私も今年の冬までに彼女に少しでも近づけるよう、トレイルランニングを積極的にトレーニングに取り入れ、持久力だけでなく精神力も鍛え直したいと考えている。高尾山での早朝トレイルランニングの回数を増やし、長めの休みには別の山でのトレイルランニングにも挑戦するつもりだ。

 また、コロナ禍で自分と向き合う時間が増えたせいか、最近の私は内省的になりがちだ。尊敬するトレーナーさん、オリンピック選手、一部校選手、他校のライバル、同期、後輩など周りにも目を向け、吸収できるすべてのことを吸収して自分の力としたい。視野狭窄に陥らないよう、多角的な視点を持っているよう心がけるつもりだ。

支え / 一般・アルペン班4年 川野 浩太郎

 ただアルペンが続けたい一心で部室の門を叩いた2017年4月1日。そこからの4年間は本当に濃い時間を過ごすことが出来たと改めて思う。これまで自分と関わってくれた全ての人に感謝を伝えたい。

 本当にありがとうございます。

 卒業式当日、同期に「この4年間で後悔はあるか」と聞かれた。中には後悔はないと言っていた同期もいるが自分には後悔がある。結果を残せなかったことに加え、もっと部活に貢献出来たのではないかと考えては自分の力不足を悔いている

 先輩の後ろをついて歩くだけだった1.2年。それこそ自分は何もできず、あの時、先輩に支えて貰えなければ部活を辞めていただろう。ずっとその時見た先輩の背中を追いかけて部活を続けてきた。

3.4年になり役職をもらう様になったが、最後の2年間、後輩たちにその先輩と同じような背中を見せられていたかは分からない。ただ一つ言えることは本当に良い仲間を持ったと思う。

 今年度、これまでの部室で日常を過ごし、部員とくだらない話をしながら毎日大学のセブンイレブンに通う日々が出来ないことに加え、新歓合宿・夏合宿・インカレ・追いコン・一般合宿と部員全員が揃う行事が一切なく、主将として後輩たち伝えることが出来たものは少ないのかもしれない。ただ「こーたろが主将で良かった」と何人かの人から言ってもらえ、これまでの苦労が報われた気がした。

 頼りない後輩であり、先輩であり、同期であった自分が4年間感謝を胸に続けられたのは常に周りにいてくれた人たちのお陰であり、何度お礼を言っても足らない。

4月からは社会人となり部からは離れるが、スキー部で得たかけがえのない経験を活かして今後も成長していきたいと思うとともに、さらなるスキー部の発展を心より願っている。

令和3年卒業 川野浩太郎