最後の年に向けて

一般・アルペン班4年 矢島 優里
 初めてスキー部の部室に訪れたあの日を、今でもよく覚えています。ただ単純に、楽しくスキーがしたいと思っていた私は、楽しそうな雰囲気に憧れて入部を決意しました。そして間違いなく、スキー部は楽しかったです。そして同じぐらい苦しかったです。

 初心者は結果でないよ。
と言われて入部した私は、とにかくがむしゃらにやってきました。何かしら結果を出して、チームに貢献したい気持ちが強くありました。特に下級生の時ですが、やはり体育会で競技をやる以上結果をカタチで残さないと、自分が時間も労力もお金も割いてきた意味、それ以上にチームに所属している存在意義がないと考えていました。少し焦っていました。
 だから今考えると運動部常任委員会に入った理由も、部活を辞められない理由を作って、逃げ場をなくして追い込みたかったのかな、と思います。

 さてさて、4年生になった今、チームへの貢献の仕方は様々だと本当に思います。試合に勝つ事がチームにとって一番良いのは間違いないのですが、表舞台で活躍できる人の何倍もの数の人が、裏から支えている事に気付きました。
 昨年トレーニングチーフとして、本当にたくさんの事を経験させて頂きました。その中でノルディックのリレーを走ることができ、アルペンでも(運よく)ポイントを獲得でき、過程も結果も充実したものとなりました。

 でもその過程も結果も、決して私一人のものではありません。スキー部の仲間、スキーを通して出会えた仲間がいてくれたからです。OB・OGのバックアップも本当に心強かったです。事あるごとに感謝をせずにはいられませんでした。

 最後の一年を目前にして、今まで支えてくれた人達へ何ができるだろう、ということばかり考えています。しかし受け継いだ伝統をきちんと伝えられているのか、昨年以上の結果を残せるのか、正直不安です。

 部活は「初めて」の事だらけで、不器用な私は本当に苦労しました。初めて経験する長い長い合宿にポールのセット。慣れない事だらけの私を助けてくれたのは同期でした。いつも愚痴を言い合って、おバカなこと言って、本音をぶつけ合って。同期には本当に感謝しています。

 もう泣いても笑っても最後です。「あの矢島がもう4年か~」と諸先輩方は思われているかもしれません。私が一番思っています。
最後は笑って終わるために、自分にできる限りの事は全部やります。せっかく始めたアルペンもノルディックも、結果残して何かカタチにしたいです(そして上げ逃げしたい・・)。

 ここまで成長させてくれてありがとう、スキー部。今年は私から恩返しさせて下さい。

一年目を終えて

ノルディック班2年 川野 雄貴
 昨年の四月、偶然の重なりにより、私はこの輔仁会スキー部に入部した。それから早くも一年が経ち、私は二年生になった。この一年間は本当にあっという間だった。振り返ってみれば、すべてのことがつい最近のことのように思える。それだけ充実した一年だった。ここまで充実した時間が過ごせたのはスキー部だからこそだと思う。私はこの部活で感じたのは部員同士の仲が良い、横のつながりはもちろん、特に、縦のつながりが強いということ、先輩と後輩との距離がとても近いということだ。

 私は中学・高校と野球部に所属し、活動していたが、正直なところ先輩というのは畏れ多い存在だった。しかし、スキー部の先輩方はとても近い存在で、一緒に食事をしたり、休日は一緒に遊ぶこともあった。そのため、先輩方と話す機会も多く、すぐに部活に馴染むことができた。そんなことは野球部時代には考えられなかったことである。

 長い冬の合宿期間もスキー部ならではだと思う。十二月から二月までの間、合計すれば二ヶ月以上の時間を部員と寝食を共にする。そして、毎日一つの目標に向かって練習する。これだけ長い期間を一緒に過ごせば、部員同士の仲も自然と深まる。そのため、ただ単に部員同士の仲が良いというわけではなく、何か絆のようなものができるのではないかと私は感じた。そんな中で、昨季の私の目標は競技で結果を出し、スキー部に貢献し、先輩方への恩返しをすることだった。そのため、インカレで二部残留に貢献できたということにより、目標は達成できたと思う。

 今季は三つの目標がある。一つ目は、今年は二年生となり、後輩ができるため、私たちに先輩方がしてくれたように、まずは後輩の過ごしやすい雰囲気を作ることである。二つ目は個人的なことであるが、昨季は後期に怪我をし、思うようにトレーニングができずに悔しい思いをしたので、怪我をしないこと、怪我をしない身体作りを心がけることである。そして三つ目の最大の目標はやはり、二部残留である。これは私だけでなく、今季の部全体の目標でもあるだろう。しかし、この目標は先輩が抜け、事実上、ノルディック班男子が私と吉野だけとなった今、昨季よりも達成が困難である。そのため、私たちは昨季以上に努力し、卒業した先輩の穴を埋めなければなければならない。そう簡単なことではないが、同期と協力し、特に吉野とは、ノルディック班を引っ張る、いや、部全体を引っ張っていくつもりで頑張っていこうと思っている。「先輩方への恩返し」のために。

スキー部2年目を迎えるにあたり

一般・アルペン班2年 森山 文彦
 私が今回の文書を記述するにあたり最初に述べておきたいことは、同期、先輩方への謝罪と感謝である。シーズンを通して好き勝手に動き、その度に迷惑をかけたことについて、この場を借りて記しておこうと思う。

 そもそも私は特に新歓を受けることもなく、ただスキー技術向上の場として輔仁会スキー部を選んだ。それ故正直なところ、とにかく今シーズンは1年生という枠に捕らわれずに結果を出す、ということにしか関心が無かった。結果さえ出せば良い、認めてもらえる。だから冬に結果を出せば良い、そんな考えを持っていたというのが正直なところである。ところが、春に掲げた自己目標は1つも達成出来ず、結果にこだわるとすれば今シーズンは最低のシーズンであった。その原因は夏のトレーニング量、冬の滑走量共にこれまでの経験を遙かに上回るものであったため、身体のコントロールが出来なかった事が挙げられる。事実、夏は右足、冬は腰に支障をきたし、マネージャーの方々を初めとする皆様へ随分と迷惑をかけてしまった。好き勝手に動いた割には故障気味、シーズン中はろくな結果も出せない、チームの一員として見ればなんと邪魔で、迷惑な人間だろうか。隠れてそんなことを考えながら合宿を過ごしていた気がする。

 それでも今年は、今後自分が成長していく上で非常に重要な経験を得て、数あるステップの第一歩を歩むことが出来たと思う。1年間、シーズンの流れを肌で感じたことは勿論のことであるが、何よりチームで行うスキー競技を体感したことにある。2011年2月、秋田県鹿角市花輪スキー場にて行われたインカレでは、A級大会の空気感を久々に感じることになったわけであるが、これまで見てきたどの大会とも異なるなにかも感じ取ることが出来た。一体感である。例えば、自分が出場する競技に集中するのは言うまでもないが、同じ大学、同じチームのメンバーが出場する競技を真剣に応援する、その結果がダイレクトに順位へと反映する。私は、まさかスキーという競技にこれほどの一体感を感じることが出来るとは想像もしていなかった。気がつけば全力で応援して、熱くなっている自分がいた。非力な自分に苛立ちながら、インカレ独特の空気を楽しんでいる自分がいた。簡単に言ってしまうと、来シーズンこそチームに貢献出来る力が欲しい。
 前述した様に、今年はスキー部の年間における流れ、チームとして行うスキー競技の魅力とそこに至る過程、これらを理解するのに精一杯であった。そして迎える2年目、今度はただ自分の結果を求めるという狭い解釈を捨て、強いチームを作るために自分が何をすべきかを考えていきたい。実行する事は結局のところシーズンを通じて自らの心身を鍛えることになるわけだが、今年は加えて周りを見渡すことにより、チームの雰囲気を盛り上げることが出来ればと思う。とはいっても所詮は2年目、加えて自分は特に日々のムラが激しく、決して簡単なことではないことも少しは理解している。ただ分かるのは、力を付けてチームを盛り上げ、貢献していきたいという意志が、1年目よりも遙かに強いということである。

 本年度も、よろしくお願い致します。

第3回 タイムレースのお知らせ

前期トレーニング最後の陸上タイムレースを行ないます。
【日程】
8月29日(月)
【出走時間】
女子:9時30分、男子:10時
【スタート場所】
100周年記念館前付近

OFF明け最初の陸上タイムレースを行ないます。
是非応援にいらしてください!