目指すべき自分

ノルディック班1年 藤本 凌太朗
 スキー部に入ったきっかけは、同期のアルペン班一年飯塚が「一緒に入ろう」といってくれたことだった。私は小さい頃から祖父にスキーを教えてもらってたこともあってか、入部に抵抗はなかった。しかし、練習が始まってみると練習量についていけず体調を何度も崩してしまった。中学時代はテニス部だったが高校時代は文化部に所属していたため、「体育会系はこんなにもきついのか」「私には向いてないのではないか」などと思ったこともある。

 そんな精神的に貧弱な自分を支えてくれたのは同じ練習に励んでいる同期や、くじけそうになったとき声をはりあげて「がんばれ」と応援してくれる先輩達がいたからだ。練習に参加していくうちに、自分の成長が感じられるようになりいつのまにか次の練習が待ち遠しくなっていた。
入部当初感じていた不安などもいつのまにかなくなっていた。

 入部後初のイベントとなる、5月の第一回のタイムレースまでは、入学前と入学後では比べ物にならない運動量の変化に身体を慣れさせることに必死な日々だった。「3kmを走りきること」がとりあえずの目標となった第1回のレースを経験したことで、タイムを縮めたい、という意思を強く持つことができるようになった。本入部を経るとペース走の指定タイムも上がり、また強度の上がった練習も増え、時に先輩方に付いていけなくなってしまうことも何度かあった。自分の苦手なメニューこそ人一倍頑張らなくてはいけないのに、苦しくなるとつい甘えが出てしまう。このような、自分を追い込みきれなかったことが数回あったことが、前期の練習面における主な反省点である。

 しかし、前期を振り返ってみると実に私は未熟である。
遅刻の多さ、体調管理ができていない、練習についていけない部分がある等課題はたくさん残っている。タイムレースに関しても一回目より二回目のタイムは伸びてはいるが、今の順位には満足していない。

 後期は、体調を整えて練習を休まないことを当然できるように努め、日ごろの練習についていけるように自主練習も欠かさず行っていく。ノルディック班なので毎週ローラーの練習があるが、同期の中で常に一番であれるように励みたい。また、体作りも積極的に行う。後期は貪欲に他の部員達と競いあい、自分のパフォーマンスを上げていきたい。

 また、支援企画の補佐という役割をいただいたので、同期の広瀬と一緒に先輩を支えていければと考えている。
課題は多いがそれを乗り越える環境が学習院輔人会スキー部にはあるので、自分の意思が揺らぐことはないだろう。
男子の目標である、「二部昇格」に力を添えることができるように尽力したい。

後期に向けて、思うこと

ノルディック班1年 山岸 由芽
 悩みに悩んで決めた入部から早2ヶ月が経ったと同時に、前期のトレーニングが終わった。スキー部の一員として迎える初めての夏に、前期のトレーニングを振り返り、後期の目標を考えてみたいと思う

 思い返せば、この2ヶ月、私は自分自身が4月時点では想像もしていなかった過ごし方をしてきた。なぜなら私自身、運動部にプレーヤーとして入部するつもりは全くなかったからだ。スキー部に入部を決めたのも以前からマネージャーをやりたいと考えていたからであった。しかし、第一回のタイムレースに向けた練習に参加する中で、自らもプレーしたいという気持ちが芽生えてきた。辛いとき、先輩方に励まされ、また同期と励ましあうことで練習を乗り越えられる。その達成感をもっと味わってみたいと思ったのだ。

 入部後初のイベントとなる、5月の第一回のタイムレースまでは、入学前と入学後では比べ物にならない運動量の変化に身体を慣れさせることに必死な日々だった。「3kmを走りきること」がとりあえずの目標となった第1回のレースを経験したことで、タイムを縮めたい、という意思を強く持つことができるようになった。本入部を経るとペース走の指定タイムも上がり、また強度の上がった練習も増え、時に先輩方に付いていけなくなってしまうことも何度かあった。自分の苦手なメニューこそ人一倍頑張らなくてはいけないのに、苦しくなるとつい甘えが出てしまう。このような、自分を追い込みきれなかったことが数回あったことが、前期の練習面における主な反省点である。

 自分の弱い部分を知った上で6月に迎えた第二回のタイムレース。前期のトレーニングの集大成とも言える場で、自分が思っていたよりも大きくタイムを縮められ13分台に乗ったことは、後期のトレーニングのモチベーションを上げる良い材料になったと思っている。自分なりの頑張りが結果に出たこの経験をシーズンが控える後期に繋げるためにも、夏の自主トレを怠らないようにしたい。また、後期はシーズンインを常に視野に入れて練習に励む必要があると思う。これはスキー部の一員であるなら前期後期関係なく行うべきだが、正直競技に関して分からないことだらけだった前期の私は十分に、というか恥ずかしながら全くできていなかった。タイムレースという目の前の目標だけでなく、その先の目標も持つようにしたい。漠然としてはいるが、まずはリレーメンバーに入ることがそれである。1年女子が全員ノルディック斑であるゆえ、お互いが良きライバルとなれるよう、互いに高め合っていきたい。

 これらの練習面に加えて、後期には部活に所属しているという意識を1年全体でもっと高めていきたいと思う。前期は仕事の何ひとつ分からず先輩方に一から教えていただいた。後期もまだまだ分からないことだらけだが、与えられた仕事をしっかりと務めるのも私たち1年の役割である。練習面と仕事面、どちらにおいても、1年の間は吸収が十分にできる数少ない時間でないかと私は思う。その時間を無駄にしないよう、後期の1日1日を大切にしていきたい。

満足することなく満足する

ノルディック班1年 広瀬 右京
 前期を振り返って。
体力づくり。毎回の練習は気をゆるめることなく励むことができた。その結果がタイムレースの結果によく表れている。夏季インカレの駅伝では確かに強豪校の選手との力の差は感じたが、これから「彼らにどこまで追いつけるか」と考えただけで楽しみである。ローラー練習。その練習ごとに成長を実感している。あることを教わると、あることができなくなる。それでも、別のあることが無意識にできるようになっている。

 前期は非常に充実したトレーニング生活が送れた。
もちろん足りなかった部分がないというわけではない。しかし、一つ一つのことをクリアしてこそ課題を見つけたり目標を立てたりする意味があると思う。

 そこで前期を終えて浮き出てきた課題を挙げたいと思う

 まず、日々のトレーニングの意義を再確認。「ただ何となく」は嫌いだ。イヤイヤやりたくもない。与えられたメニューも一度自分で「分析する」ということを忘れずにしたい。
 次に、知識の蓄積。これからシーズンに入り試合に臨むにあたって、足りない知識を早い段階で取り入れることも不可欠だ。クロスカントリーというはじめて触れる競技において豊富な知識は大きな武器になると思う。そして、切磋琢磨し高めあえる雰囲気作り。夏季インカレでは「体力の差」だけでなく「チームの強さ」も大切であると感じた。参加人数の少なかった自分たちは、一つのことに喜び、悲しみ、盛り上がる他チームに圧倒された。最終的には個人の力が試される競技ではあるが、常に仲間との意思疎通をはかりチームに所属しているメリットを生かしていきたい。

 「常に満足することなく」過ごすことも大切だが、その場面場面においては「常に満足する」ことも成長するための大切な要素だと思う。その時の自分に合った目標を設定し、「常に満足する」状況をつくりだすことで自らの成長を感じられるようにしたい。

トレチとして、上級生として

一般・アルペン班3年 佐藤 直
 スキー部に入部してから早二年が経ち、折り返し地点を迎える時期となった。下級生の頃は仕事の多さに嫌気がさし、一日でも早く上級生になることを心待ちにしていたことも、今となっては懐かしい思い出である。と同時に諸先輩方が担って来られたトレーニングチーフと言う部の中心的存在に自分が任命されたことを重く受け止めている。そこで三年生になって重責を担うこととなった今、トレーニングチーフそして上級生という立場からこれからのスキー部について考えていくことにする。

 私の見解として、昨年度の女子は陸上トレーニングの段階から非常に良い雰囲気、モチベーションを互いに保ちあいながら時には切磋琢磨し、時には励まし合いながら取り組むことが出来たのではないかと思う。これは当初から掲げてきた「二ヶ年計画」の最終章であるということもあり、「一部昇格」という明確な目標を掲げて活動をしてきたことが大きな要因だと考える。結果的にインカレでは総合8位という結果に終わり、目標達成はならなかったが、チームとの存在の大きさを感じることのできた大会であった。

 しかしながら今年は昨年度まで主力選手としてインカレを戦い抜いてきた諸先輩方が卒業されてしまったことにより、女子の戦力ダウンという事実は自他ともに認めざるを得ない状況である。具体的に挙げると、陸上トレーニングの面においては部員の相対的な体力差・ケガ人の回復、シーズンにおいては全体的な実力・インカレでのポイント獲得などが懸念される。女子ミーティングで話し合った結果、今年度の女子は「2部入賞」という目標を掲げることに決定した。現状と昨年度までの成績を踏まえて計算すると、正直現段階では相当厳しい目標である。それはプレーヤーである私たち自身が一番強く感じていることだ。
  
 このようにシーズンに向けた課題は山積みであるが、そんな中でも私はこの状況を決して悲観してはいない。今ある状況は変えることは出来ない。しかし、与えられた状況の中では私たちの頑張り次第でいくらでも変えることが出来るのだ。空いてしまった穴を一人ではなく、全員の総力戦で埋め合わせることにより実現させていきたいと考えている。伸び代が沢山ある分、全員に可能性があるのだ。「ピンチをチャンスに変える」という言葉があるように、与えられた環境をチャンスだと思い、良い意味で周囲の期待を裏切っていけるようなチームにしていきたい。

 また、上級生という立場になったので今までの様に誰かがやってくれるから良いや、という受け身の姿勢ではなく、常日頃先々の行動を見据えて自分から積極的に部の運営に携わっていけるようにしていきたい。また、下級生とのコミュニケーションを密に取りながら風通しの良い部活にしていきたいと考えている。今年は大変喜ばしいことに、例年以上に新入生の入部が決定している。上記では女子のことを中心に書いてしまったが、男子に関してはとにかく「三部優勝、二部昇格」という大きな目標を掲げている。男女ともに目標を達成するためには今いる部員だけでなく、新しく仲間として加わった新入生の力がカギとなる。そのためにも今年は自分のことはもちろんだが、例年以上に下級生を育てるという方向にも意識を持ちながら運営していく必要があると強く考えている。

 まだまだ可能性を秘めている新生スキー部、これからの成長は私たち上級生にかかっていると言っても過言ではない。その責任を大きく噛みしめながら今年一年、精一杯任務を全うしていきたいと思う。

2012年2月29日を忘れない。

一般・アルペン班3年 森山 文彦
 留年制度というある種の壁を乗り越えて、無事3年生に進級することが出来た。つまり、スキー部でもとうとう上級生として活動していくことになる。正直に言うと、あまり嬉しくない。その原因は、スキー部の部員でいることが出来るのもあと2年しかない事に対して生じる、焦りや嫌悪感にあると自分は考えている。色々な事があったものの、とても充実し、楽しかった学生生活の半分が終わり、いよいよ進学あるいは就職、そして引退といった大きな壁と向き合わなければならない。そう思うと、目の前の事柄に対して気が乗らないのが現状である。

 さて、そんな自分が上級生として、そして今年度トレーニングチーフとして一体何が出来るだろう。この場を借りて、今年度の2つも目標を挙げたいと思う。

 まず、自分も部員の1人であることを忘れないという事である。トレーニングチーフとして部活動の運営に関わる以上に、自分も部員として結果を残していかなければならないと考えている。今年度は年間のトレーニングスケジュールを管理することになり、トレーニング、合宿においてより良い環境を提供することが求められている。当然これの達成には尽力していかなければならないが、やはり現役部員の1人として12-13シーズンでは他大学のライバルを追い越していきたい。ましてや輔仁会スキー部のメンバーには誰にも負けたくない。この軸の部分は、年間を通じてぶれない様に心がけようと思う。

 もう1つは、後輩を楽しませる先輩になる事である。これは今年の新歓期間に某OBの方が新入生に対しておっしゃっていたことであり、以来気に入って自分も新入生の説得によく用いていた。やはり部の雰囲気を決定づけるのは現役部員であり、とりわけ先輩という存在は大きな要素であると思う。自分も2年間をこのスキー部で過ごしてみて、良い面も悪い面もあったが、基本的に楽しかった。これは意欲的、無意識に関係なく、これまで関わった先輩方のお陰だと思っている。本当にそう思っている。今年はなんと10名以上の新入生が一定の信頼を持って入部宣言をしてくれたということで、今年1年間は楽しかったと思ってもらえるように、雰囲気作りにも力を入れていきたい。

 ここまで随分と偉そうに書いてしまったが、なにより自分は日々のムラが激しい。陸上でのトレーニングや雪上でのコンディションだけでなく、モチベーションも安定しない。朝練にしろ、今日はやるぞと思う日もあれば、なんとかして中止にならないだろうかと思う日もある。しかし、ここで忘れてはいけないのは、昨シーズンの自分たちは敗北し、3部へと降格してしまったという事実である。この文章のタイトル通り、2012年2月29日を忘れない、そして12-13シーズンで必ず2部へと復帰する事を今年度のモチベーションとし、辛くなった時は愉快な同期たちに手を引っ張ってもらえたらと願っている。

 改めまして、自分は今年度一般・アルペン班トレーニングチーフを務めさせて頂きます。
昨シーズン味わった悔しさを、今年度の成長へと変えていきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

上級生として、トレチとして

ノルディック班3年 吉野 智則
 私は、今回3年生となり部活内では上級生となる。上級生となるにあたって自分なりに思うことがある。
 私の中で、上級生としての仕事の一つに下級生たちを楽しませるということである。事実自分が下級生であった時の上級生の方々は、下級生が楽しめるような部活づくりに努めていたように感じる。楽しませるといっても言わずもがなであるが練習をふざけてこなすなどのそういった類のものではなく、様々なイベントごとやOFFでの部分でのことであり、日々の練習の面でも積極的に声を出すことなどで場を盛り上げていき練習に活気を出していくことである。どんなに辛い練習であっても活気があるなかでこなせば達成感もあるし、頑張れるのだ。

 そして、私は上級生となるとともにノルディック班の男子トレーニングチーフの役職に就くことになった。今年の抱負を述べる前に昨年のことを振り返ろうと思う。

 男子の話になってしまうが、昨年まで2部におり、残留することが目標であった。そこで、自分の役割としては、リレーで残留のライバルである大学よりいい順位、ポイントをとることであった。けれど、結果としてはポイントをとることは出来たが、残留を競っていた大学より多くのポイントをとることが出来ずに3部降格となってしまったのである。部員やOB、OGの方々の中には比較的ポイントが取りやすいジャンプやコンバインドのプレーヤーを準備できなかったことを思うかもしれないが、すべてはリレーで残留を決めることが出来なかったことが原因なのである。学習院大学が2部に昇格し、ここ数年2部残留してきた手段としては、リレーであり私が1年生の時もそうであったのだ。スポーツの世界で、『もし』とか『たられば』という言葉を絶対に使ってはいけないが、リレーメンバーが、自分自身がもっと速く走れたのならば残留できていたのだ。

 そんな悔しい思いをしたシーズンが終わり、今年はトレチとしてチームを引っ張っていくことになる。目標を「3部優勝し、2部昇格」としている。もし昇格できたらというのではなく、絶対に昇格するという強い気持ちを部員で共有することが大切であると感じる。そのためにも、陸上トレーニングから部員全体として何事においても部内No.1を目指していくような雰囲気づくりをしていきたいと思う。やるからにはNo.1を目指すというごく当たり前のことであるが、もっと勝負というものにこだわっていきたいのだ。また、他の運動部や大学と比べて少ない人数であるがために、部員一人ひとりが戦力である、自分がヒーローになってやるなどの当事者意識を持ってもらいたい。当事者意識を持ち、個人が成長すれば、チームも成長するのだ。

 様々なことを書いてきたが、良くも悪くもトレチ次第でチームは変わっていくと感じる。それ故に自分自身がより一層の努力をして、背中で見せていけるようなトレチになりたいと思う。

第85回全日本学生スキー選手権大会 報告

 2012年2月21日~29日にかけて第85回全日本学生スキー選手権大会が行われました。

 今年度のインカレでは部編成、ポイント獲得に大きな変更がありました。
女子は2・3部を統合し1・2部編成となり、出場者が30名以上の競技については30位までポイント取得となりました。(30名未満の場合は15位まで)

 また開催地に関しても、アルペン競技は岩手県雫石、ノルディック競技は岩手県八幡平で行われ、宿舎も異なるという異例の競技別開催地となりました。アルペン競技については、大回転競技と回転競技の日程の間にジュニアの大会が行われるという変則的な試合日程となりました。

 チームでの行動が非常に難しい大会日程の中、「男子2部残留・女子1部昇格」を目標に掲げたインカレに向け、チームで意識を高めるためにノルディック班のメンバーも開会式会場である雫石に駆けつけ、私達は開会式に部員全員で出席しました。

競技スケジュールとリザルトは以下の通りです。

 総合成績は男子2部25校中23位(2P)、女子2部50校中8位(54P)であり、男子3部降格・女子2部残留という悔しい結果となってしまいました。来年度、男子2部復帰が成せるよう、ジャンプ競技への参加も視野に入れたいと考えております。

 気持ちを切り替え、来年度のインカレに向け部員一同切磋琢磨して参ります。
また来年のインカレも今年同様、岩手県八幡平で行われる予定です。

どうかこれからも皆様の変わらぬご指導・ご声援の程よろしくお願い致します。

オリジナルパーカーを頂きました!

雪桜会より現役部員にパーカーを提供して頂きました!
新入生歓迎期間や陸上トレーニング、冬合宿の際に活用させて頂きます。私たちは常にOBOGの方の支援のおかげで活動出来ていることを実感しています。本当にありがとうございます!
これからも、変わらぬご指導の程よろしくお願い致します。

幹部交代のご報告

3月3日に幹部交代を迎えました。
今年度も一般合宿を残すのみとなりましたが、最後まで精一杯活動していきます。
来年度もご指導ご声援の程、よろしくお願い致します。

【主将】
小林 晋也 (新4年/一般・アルペン班)

【副将 兼 女子主将】
田中 美都 (新4年/ノルディック班)

【主務】
川野 雄貴 (新3年/ノルディック班)

【会計】
影山 鉄  (新3年/一般・アルペン班)

【男子ノルディック班トレーニングチーフ】
吉野 智則 (新3年/ノルディック班)

【男子一般・アルペン班トレーニングチーフ】
森山 文彦 (新3年/一般・アルペン班)

【女子トレーニングチーフ】
佐藤 直  (新3年/一般・アルペン班)

最後の年に向けて

一般・アルペン班4年 矢島 優里
 初めてスキー部の部室に訪れたあの日を、今でもよく覚えています。ただ単純に、楽しくスキーがしたいと思っていた私は、楽しそうな雰囲気に憧れて入部を決意しました。そして間違いなく、スキー部は楽しかったです。そして同じぐらい苦しかったです。

 初心者は結果でないよ。
と言われて入部した私は、とにかくがむしゃらにやってきました。何かしら結果を出して、チームに貢献したい気持ちが強くありました。特に下級生の時ですが、やはり体育会で競技をやる以上結果をカタチで残さないと、自分が時間も労力もお金も割いてきた意味、それ以上にチームに所属している存在意義がないと考えていました。少し焦っていました。
 だから今考えると運動部常任委員会に入った理由も、部活を辞められない理由を作って、逃げ場をなくして追い込みたかったのかな、と思います。

 さてさて、4年生になった今、チームへの貢献の仕方は様々だと本当に思います。試合に勝つ事がチームにとって一番良いのは間違いないのですが、表舞台で活躍できる人の何倍もの数の人が、裏から支えている事に気付きました。
 昨年トレーニングチーフとして、本当にたくさんの事を経験させて頂きました。その中でノルディックのリレーを走ることができ、アルペンでも(運よく)ポイントを獲得でき、過程も結果も充実したものとなりました。

 でもその過程も結果も、決して私一人のものではありません。スキー部の仲間、スキーを通して出会えた仲間がいてくれたからです。OB・OGのバックアップも本当に心強かったです。事あるごとに感謝をせずにはいられませんでした。

 最後の一年を目前にして、今まで支えてくれた人達へ何ができるだろう、ということばかり考えています。しかし受け継いだ伝統をきちんと伝えられているのか、昨年以上の結果を残せるのか、正直不安です。

 部活は「初めて」の事だらけで、不器用な私は本当に苦労しました。初めて経験する長い長い合宿にポールのセット。慣れない事だらけの私を助けてくれたのは同期でした。いつも愚痴を言い合って、おバカなこと言って、本音をぶつけ合って。同期には本当に感謝しています。

 もう泣いても笑っても最後です。「あの矢島がもう4年か~」と諸先輩方は思われているかもしれません。私が一番思っています。
最後は笑って終わるために、自分にできる限りの事は全部やります。せっかく始めたアルペンもノルディックも、結果残して何かカタチにしたいです(そして上げ逃げしたい・・)。

 ここまで成長させてくれてありがとう、スキー部。今年は私から恩返しさせて下さい。