インカレを終えて / ノルディック班2年 倉持 奈々

2024年のインカレがあっという間に終わった。今年のインカレを振り返るにあたって、陸トレ期間とシーズン期間を分けて振り返ろうと思う。

今年の陸トレ期間は精一杯の練習ができたと思う。去年の反省を生かし、クロカンに関しては、走り込みとローラーを、スキージャンプに関してはサマージャンプの練習を自分の生活の中に組み込むことができた。ランは前期でタイムレースのタイムを伸ばすことができなかったが、後期になってやっと自分にあった練習ペースを確保することができた。部活内でのランニングと合わせて毎週計30km走ることを目標にトレーニングを積むことで、少しずつタイムを伸ばすことができた。ローラーに関しては、ローラー合宿でOGの方に、土曜日の練習でノルディック班トレーニングチーフに教えていただき、技術を上げることができた。スキージャンプは、シャンツェのオープン期間である5月から11月まで、月に1回以上は長野に練習しに行くと決め、実行することができた。今年は自分の練習頻度を確立して行うことができた面で良かったと評価している。しかし、まだまだ数値としての結果が出ていないことも痛感しており、引き続き努力することが重要だと思った。

次にシーズンに入ってからの振り返りである。
昨年度は、「ジャンプでは確実に着地すること、クロカンでは合宿中に1日1日目標を立てて練習すること」を目標としていた。今年はそれだけでなく、距離やタイムなどの数字にこだわって合宿に臨んだ。去年の練習は、「クイックで足を上げすぎないように登るように意識する」というような技術面の小さな目標しか立てられず、タイムや距離などの数値は意識できなかった。しかし、数字を意識するようになると、当然ではあるが、より高度な練習ができるようになった。同じ距離を滑っても雪質によってタイムが変わることも実感し、コース状態や雪質によっても設定タイムを変えたり、スピードを意識した練習をするか、距離を意識した練習をするかなど、ランニングで行っているような練習がクロカンでも実践できるようになった。今年は1月も2月も主に白馬のスノーハープで練習を行ったが、最終的なタイムは3kmコースで1月より5分程速く滑れるようになった。本来なら様々なコースで経験を積むことが好ましいかもしれないが、同じコースで繰り返し練習することで数値として成長を実感できたことが合宿期間のモチベーションとなった。

このようなこともあり、去年ほぼ最下位でゴールしたことも相まって、今年のインカレの10kmフリーを楽しみにしていた。スキージャンプは、まだまだフォームの改善点は多いものの、無事に着地し距離も去年より伸ばすことができた。しかし、そのジャンプの試合の直後、発熱し、翌日の10kmフリーに出場できなくなった。最終日のリレーまでに治して出場したものの、結果は振るわず今年のインカレは終わってしまった。こんな終わり方があるのかとあまりの呆気なさに呆然とした。練習に力を入れるだけでなく、万全な状態で本番に臨むところまで気を緩めてはいけないと身をもって経験した。このようなことが2度と起こらないようにしたい。残念な形で終わってしまったインカレだがそれでもリレーに出場することができ、他校の選手と自分を比較して学んだことは、下りとターン練習が不足していたと言うことであった。下りやターンに関しては体力や筋肉ではなく、いかに滑り慣れるかである。インカレが終わっても雪があるうちはジーズン中であることを、スキー部員として自覚し、雪が溶けるまで練習に励みたいと切に思った。