覚悟 / 一般・アルペン班3年 川野 浩太郎

 トレチになり半年、どうすれば、チーム全体や一般・アルペン班、自分自身が強くなり、スキー選手として成長することが出来るのかを常に考え、試行錯誤している。また自分が経験してきたことや、知識、考え方などをどのように後輩たちに伝えていくかも重要である。      

 アルペンという個人競技をやっているなかで、ここまで自分以外の人のことを考えながら、活動しているのは、トレーニングチーフや部全体の幹部としてではなく、スキー部の一員として全てをこの部に捧げてきた結果である。またその考え方はチームで活動する、学習院大学輔仁会スキー部に所属する者にとってとても大切な考えであるとも思う。

 今年から立場が生まれ、今までに比べ頭を悩ませ、自分の言動を見つめ直す機会が多く生まれるようになった。今まで正しいと思っていたことが間違っていたこともあれば、自分の意見を押し通すことが必要なこともある。その全ての言動行動に責任という物が生まれるのが役職を与えられた者の使命であると考える。

 何度も言うが、アルペンというスポーツは個人競技である。しかし今年の冬、一般・アルペン班が結果を残せなかった場合、それは全て自分の責任である。その責任を負う覚悟がなければトレーニングチーフという役職に就くべきではない。また一般・アルペン班が活躍してもそれは、各班員が努力をした結果であり、トレチの成果とは別であるとも考える。

 つまりトレーニングチーフとは、自分も含めた班員が結果を出せるように環境を整え、サポートをすることが仕事であり、表立って評価される対象ではないということである。トレチとして作ってきた道が正しかったと証明するために、一人の選手として自分自身が結果を出すことが必要なことは言うまでもない。

 陸トレ期間が残り1か月となり、まもなく冬を迎えるが、トレチとしての真価が問われるのはここからである。

 今年こそは男子2部、女子1部昇格を果たし、全員で嬉し涙を流そう。