結果を出す

2年ノルディック班 大崎 友花
 高校生のころから、大学に入学したら何か運動をすると決めていた。だが、自分が体育会のスキー部に入部して、学内を必死に走り回ったり、授業を放り出して合宿に行ったりするような生活を送る、というところまでは想像してはいなかった。

 運動経験は、小学校のころ6年間スイミングスクールに通っていたくらい。少し歩けば「疲れた」と、文句を垂れるような高校生だった私のスキー部一年目は、とても過酷なものだった。
 練習についていけないことはもちろん悩んだが、それ以上にハードな走り込みに慣れていなかったため、怪我に悩まされた。治ってもまた別の場所を怪我しての繰り返し。怪我をするたび体力は落ち、復帰しても練習についていけず、同期との差も開くばかり。一年目の陸トレは散々だった。

 それでも、いつか結果を出してやる。今は高くジャンプするための沈む時なんだと自分に言い聞かせ、闘志だけは失わなかった。

 しかし、雪上に立っても変わらなかった。幸い陸上と雪上の使う筋肉は違うため、陸ほどの怪我はしなかったが、先輩やほかの同期2人の背中を追うという構図は変わらなかった。
特に登りが大の苦手というのが私の最大の弱点で、何度も何度も先輩にマンツーマンで見ていただいたにも関わらず、他の同期がスイスイ登っていく後ろをノロノロと登っていた。あるとき全員での登り練習の後、辛すぎて涙を流したこともあったくらいだ。

 しかし、リレーメンバーに入りたいという強い思いがあったため、あきらめず一生懸命になれた。北海道の合宿が始まって以来、常に頭の片隅にはリレーメンバーのことがあった。それくらい、インカレのリレーが走りたかった。そう思えたのは先輩、そして同期の存在があったからだ。競える仲間がいたから、リレーメンバーを決める野沢でのあのレースで、普段以上の力を発揮することができたのだと思う。

 今年の女子ノルディック班は、自分たち2年生3人だけである。 昨年は先輩に引っ張っていただいたが、今年からは自分たちでやっていかないといけない。2年目に入って、陸上の成績は伸び始めた。前期のタイムレースは2回とも自己ベスト叩き出し、昨年の私では考えられない順位で帰ってくることもできた。
 しかし、私の3キロのタイムは体育会が出すようなものではない上に、4年生のアルペン班の先輩には手も足も出ないくらい差は広がったまま。まだ努力が足りていないということなのだろう。また、同期2人は怪我をしてしまったため、昨年のようには走れていない。陸上でも雪上でも、2人がいたからどんなに遅れをとっても負けたくなくて追いつこうと走り続けられた。だから、同期のためにも結果を出したい。

 今年は私が2人を刺激する番だと思う。昨年の2人がそうだったように、私が結果を出すことで、陸上での2人の調子を戻すための力になれればと思う。今年のインカレは3人でリレーの表彰台に立ちたい。3人で結果を出して、来年以降のさらなる飛躍の土台を築きたい。

 「2年目は伸びる。でも伸び幅を決めるのは自分次第」とある先輩から言葉をいただいた。もっと自分を追い込み、もっと貪欲にならなければ結果は出ない。まだ結果を出していない。まだまだ私は伸びる、というところを魅せたい。

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