3年目のインカレ / 一般・アルペン班3年 安藤 俊太郎

 3回目のインカレまで残された練習期間は残り僅かである。今シーズンは今までになく充実したシーズンとなっていると自信を持って言うことができる。
 昨年まではシーズン初めが12月の北海道合宿であった。今年は夏のプラスノー、11月のフリースキーなどの基礎的なトレーニングをしっかりと行うことができた。それが実践的なゲートトレーニングに於いても活きてきていると思う。

 今季は1年を通して同じコーチに見てもらっている。フリースキーを通してコーチに提示された滑りのテーマを自分の中で理解し、ゲートの中でそのテーマに近づけることができたのも今シーズンの大きな収穫だ。また今練習しているチームには他大の選手や高校生が多くいる。その中に負けたくないライバルを定めてタイムを競い合うことで一本一本集中した滑りができ、闘争心をもって日々の練習に取り組めているのも成長につながっていると思う。

 前回のインカレまでは下まで滑りきるだけで精一杯であった。だが今回は違う。滑りのレベルが上がったのは勿論だ。
 しかしそれ以上に部の一員として少しでも力になりたいという気持ちは誰よりも強い。冷静に考えて今自分が一番ポイントから遠いことは十分理解している。だがトレーニングチーフとして情けない姿を見せたくはない。前回はGS、SLともに完走できなかった。今年は自分の滑りをし、ただ滑り降りるだけではなく今シーズンの練習の成果を発揮できるように残りの数日練習に励むつもりだ。
 そしてあの大舞台で2部残留の喜びを部員全員で分かち合いたい。

冬に向けて / 一般・アルペン班1年 頼光 竜二郎

 大学生活2度目の冬を迎える。
 あとたった3度しか迎える事のできない冬。そう思うとこの冬への胸の高まりや期待や焦りも自分の人生の中で貴重なものだ。そしてこのシーズンを自分の人生の中で最も価値あるものにしなければならない。

 12月になってもいまだ東京で課題に追われていると、合宿に入っている部員を羨ましく思う。夜布団の中でスキーのイメージが膨らみ寝れなくなる。1日でも早く雪上に立ちたいと思う一方で、自分に今やれる事は何なのか考えなくてはならない。雪上に立てないなら陸上で行えることをするのみだ。

 去年の成績と今年の成績の変化で自分の大学四年間の伸びは見えてくるだろう。今シーズンの努力以上のものを、来シーズンの自分に期待などできないからだ。そう思いながら夏季のトレーニングをこなして来た。また同期の望月が部のためにリレーを走ると決めてからは、望月の分まで何が何でも自分もアルペンでポイントを取り、部活に貢献するのだと決心した。
 雪上合宿に入るまでの数日間も、またインカレが終わるまでも、この思いが揺らぐことはない。

冬に向けて / ノルディック班2年 伊藤 慧

 2年目の陸トレ期間が終わり、2年目のシーズンにもう突入している。
今年の男子の目標は「インカレ二部残留」でありそのために全員がトレーニングを積んできた。昨年は先輩方の力でかろうじて二部残留できたので、今年はより高い壁が自分の前に立ちはだかっている状況である。
 焦っても仕方ないのはわかっているのだが正直「早く上手くなりたい」という焦りがどうしても出てくる。いち早く上達して自分も安心したいし、周りも安心させたい。

 今年はノルディック班男子のメンバーが足りていないためアルペン班から望月がリレーに出場してくれる。最近ではそれが当たり前のことのようにほかの部員は思っているかもしれないが、自分はどんなに時間が経ってもこの感謝を忘れることはないだろう。
 せっかく出場してくれるにも関わらず今年のメンバーは下級生3人、上級生1人と昨年と比べても経験値は浅いし、現段階ではまともに他校と勝負できる状況ではない。ただ出来ることは自分が本番で最高のパフォーマンスをすること。
 来年からは上級生になるということもあり、今年が4年間で最も成長しなければならない年である。常にいいイメージを持って自分の殻をぶち破りたいと思う。

後期を振り返って / ノルディック班1年 藤後 達之

 失礼します。学習院大学輔仁会スキー部ノルディック班一年の藤後達之と申します。
いよいよ冬本番。ここで前期後期とやってきた陸トレを振り返ってみようと思います。
入部してからタイムレースまでの前期練習は基礎体力が練習で求められる水準を大きく下回っていました。練習がつらく、早く練習が終わってくれ!!と思う日ばかりでした。

 前期が終わりオフ期間。辛く厳しい練習から解放され、自分で定めた自主練の目標のことなどすぐに頭の中から消えておりました。
こうして迎えたオフ明けのタイムレース。語るまでもなく無残な結果でした。前期でつけた体力などすでになくなっていました。焦りを感じ調整するものの夏合宿には到底には間に合いません。不安を抱えて迎えた夏合宿では先輩方、同期と励まし合い何とか練習についていくことができたと思います。しかし達成感よりも悔しさが大きく、来てくださったOB・OGの方々に本当に申し訳が立たず自分の不甲斐無さを恥じました。

 今思うとこの夏合宿が大きなターニングポイントだったのでしょう。
先輩方や同期の激励、OBの方々からの貴重でとてもアツいお話を頂いたおかげです。この夏合宿があって本当に良かったです。後期の練習はハードなもので前期より強度の高い練習になりました。ですが走れるようになってくると、苦痛ではなくなりタイムが縮むのが楽しいと思うようになりました。さらに夏季インカレ、4大戦で上のレベルの人を見て大きな刺激を受けてきました。また、ローラー合宿でも進歩することができました。
 刺激を受けるだけでなく自分が周りに良い刺激を与えられるように、これからも努力してまいります。

第3回タイムレースリザルト/11月12日(土)天気:晴れ

男子

出走14:30

欠席者:安藤
順位 氏名 1 2 3 4 5 合計 前回比 ベスト比
1 赤司 3’32” 3’44” 4’11” 3’54” 3’34” 18’33” 19’41” -1’08” 18’32” +0’01”
2 藤後 3’44” 3’53” 4’02” 4’13” 4’05” 19’57” 20’56” -0’59” 20’56” -0’59”
3 土田 3’53” 4’08” 4’12” 4’00” 3’49” 20’02” 20’00” +0’02” 19’29” +0’33”
4 望月 3’59” 4’04” 4’05” 4’05” 3’55” 20’08” 29’36” -0’28” 20’13” -0’05”
5 二木 3’56” 4’05” 4’06” 4’14” 4’33” 20’54” 21’23” -0’29” 20’37” +0’17”
6 伊藤 3’49” 4’07” 4’17” 4’29” 4’28” 21’10” 21’27” -0’17” 20’45” +0’25”
7 頼光 3’59” 4’14” 4’27” 4’33” 4’19” 21’32” 23’09” -1’37” 22’07” -0’35”
8 4’03” 4’21” 4’30” 4’29” 4’18” 21’44” 22’29” -0’45” 22’29” -0’45”
女子

出走14:00

欠席者: 瀬川
順位 氏名 1 2 3 合計 前回比 ベスト比
1 小山 4’28” 4’40” 4’48” 13’56” 14’18” -0’22” 13’20” +0’36”
2 五十嵐 4’28” 4’44” 4’53” 14’05” 14’39” -0’34” 14’17” -0’12”
3 市川 4’43” 5’20” 5’41” 15’44” 14’58” +0’46” 14’58” +0’46”

トレーニングチーフとして / 一般・アルペン班3年 安藤 俊太郎

 4月に始まった陸上トレーニングも残り1か月となり、秋の気配を運ぶ冷たい風を朝練に向かう中感じると冬がもうすぐそこに来ていることにはっと気づかされる。今日までの陸トレ期間数か月をあっという間に感じるのは本年度一般・アルペン班のトレーニングチーフを任されているからなのかもしれない。

 1年生の頃より「自分がトレチになるかもしれない」というのはアルペン班の人数的状況からして心の片隅では意識していたが、いざ幹部交代式で任命されると、スキーをろくにやってきたわけでもなく、体力、筋力が優れているわけでもない、高校までに様々なトレーニングをしてきたわけでもない自分がチーフになることへの不安は小さなものではなかった。

 しかし言い返せば、スキーをろくにやってきたわけでもなく、体力、筋力が優れているわけでもない、高校までに様々なトレーニングをしてきたわけでもない
自分でも、トレーニングにおいて前に立ちみんなを引っ張っていく経験ができるというのは幸いなことである。その様に考えると、その不安は「やってやるぞ」という気持ちにかわった。

 今シーズンの男子の目標は2部残留である。
その目標に向けて良い練習になったと振り返られるような陸トレ期間にするべく、残りの練習時間を組み立てていきたい。またシーズンでは誰よりも多く雪上に立ち合宿を引っ張り、トレチとして部の力になるつもりだ。その心構えは出来ている。

トレーニングチーフとして / ノルディック班3年 赤司 凌

 ノルディック班トレーニングチーフとしてのこの半年は今までのスキー部人生とはかけ離れたものでした。

 現在、ノルディック班は男子3人女子3人で上級生は自分1人です。
その中でみんなが成長につながるようなメニューを考え、牽引し、鼓舞する。
今まで、ただがむしゃらにしがみついてきた2年間とは大きく違っていました。

 そして、やはり1番違ったのは責任感の大きさでした。
自分1人の考えや行動で班全体の動きが決まってしまう。
その責任は思っていた以上に重大でした。
自分はどれだけ班に、そして部活に貢献できているか、とても悩んだ時期も多くありました。

 そんな時に助けてくださったのはかつて自分と同じようにトレーニングチーフを経験されたOB,OGの方々でした。
何度も練習に足を運び、アドバイスをいただきました。本当に感謝しています。
また一方で、自分の無力さを思い知らされました。

 後期の練習が始まり、とうとうシーズンが近づいてきます。
自分はかつてのトレーニングチーフのように実力もカリスマ性もないかもしれません。
ですが、トレーニングを研究、追及し、伝えていくことで班のみんな、ノルディック班を成長させていく。
これがノルディック班トレーニングチーフ赤司凌であると掲げ、泥臭くシーズンに向けて頑張っていきたいと考えています。

 冬大きく成長したノルディック班を見せられるように今後の練習に取り組んでいきたいと思います。
ご声援よろしくお願い致します。

現在のタイムレースのコース紹介

timeracecourse

 
現在のタイムレースのコースについてご説明させていただきます。
※上記画像をクリックすると拡大します

近年の学内タイムレースは男女別で行われております。
スタート地点は★マークの百周年記念会館前です。

百周年記念会館をスタートして北一号館を抜け、右半周のコースへと進みます。

西1・2号館を周り再び北一号館まで戻ってくるコースで、この右半周で役400mの距離となります。

続いて野球場の方へ向かう左半周のコースです。野球場を通過後、正門を通り過ぎ再びスタート地点へと戻ります。

この左半周が約600mとなっていて、右半周との合計で1000mのコースを女子は3周、男子は5周行い、それぞれ3km、5kmのタイムレースとを行っています。

今後もホームページを通じてタイムレースのご案内、結果のご報告等させていただきたいと思います。
お時間ある方、応援に駆けつけて頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

その先へ! / マネージャー4年 五十洲 実咲

初めての夏合宿を終えたとき、
あと3回も夏合宿を迎える事ができるのか不安を抱いたのが正直なところです。

しかし、自分が考えていたよりも時が経つのは早く、あっという間に4年目を迎え
気が付けば最後の夏合宿が終わっていました。

学連の委員をしているため、本番のインカレでは応援にいくことも叶いません。
そのため夏合宿は部員の頑張っている姿を近くでサポートすることができる唯一の合宿です。1年で1番慌ただしく、気が休まることはありませんが、その分とてもやりがいがあり、1日1日が充実しています。

どの夏合宿も毎回同じくらい緊張をしながらも1つでも成長して帰ろう!と、当時の学年ごとに目標を持って参加していました。

1年目では、がむしゃらに頑張ること
2年目では、後輩に仕事を教えること、マネージャーの先輩のサポートを見て勉強すること
3年目では、マネージャー全体を上手くまとめること
4年目の今年は、俯瞰的に見ること、引き継ぎをすること

完璧ではなかったかもしれませんが、大半は達成できました。幸いにも後輩に優秀なマネージャーが2人もいるので、来年以降も新しい仲間とともにプレーヤーにとってより良いサポートをし続けてくれると確信しています。

そして「プレーヤーと違い、マネージャーは目に見て分かる結果が出るわけじゃない。その中で私が目指す場所はどこだろう?」と問いかけて下さった先輩の言葉が私の部活生活の軸となり、何か迷ったり立ち止まったりしたときの大切な道しるべです。

学年が上がるごとに少しずつ周りを見る余裕も生まれ、毎年改めて実感することは、多くのOBOGの方々のサポートあっての夏合宿だということです。現役時代に同じコースを走っていた先輩方がお忙しい中時間を割いて毎年応援に駆けつけてくださる団体は、数少ないのではないでしょうか。そんな恵まれた環境の中で現役ができることは、精いっぱい頑張っている姿をお見せすることだと思います。
今回の夏合宿では厳しいお言葉を頂くことが多くありましたが、あとは高く上へ上がるのみです。
夏合宿を終えてから冬を迎えるまでの期間は1年の中で一番早く時間が過ぎます。少しでもボーっとして大切な時間を無駄にしてしまわないように、私自身気を引き締め直し、まずは陸トレのサポート、そこから冬の目標の達成へ向けて良い状態で迎えられるような環境作りを心がけます。

四年目にあたり、「最後の○○」を迎えることが多くなってきましたが、自分が思っているよりも高くその先に進めるように、そして1秒たりとも後悔しないように残り少ない現役生活を大切に過ごしていきたいと思います。

夏合宿 / 一般・アルペン班2年 二木 聡也

 
 台風の影響もなく、今年も無事に夏合宿が開催された。
 2度目の夏合宿と言うことで、ある程度勝手も知っていることから去年よりも気軽に参加していたように思う。今考えると、これがいけなかったのかもしれない。

 2日目のトレイルランの下りで左膝を痛めたことに気が付いていながらも、午後のレペティションに影響を感じなかったことから、気に留めなかった。そして、3日目の登山で確実に膝の状態は悪化した。当然の結果として、4日目の中距離ペース走では、体力的な問題以前に、膝の痛みが原因で走れなくなった。
 練習後、タイムに前後差はあったものの、中距離ペース走を6本走り切った人とは明らかに温度差を感じた。これは、最後のタイムレースでは更に顕著であった。人それぞれ様々な思いを抱えながらも、走り切った人たちとは同じ立場では語れないと感じた。
 練習を終えた後の、溢れんばかりの達成感もないし、心地よい疲労感もない。称え合うこともできない。そもそも、走っていないのだから「課題」も見つからない。「悔しい」と感じる以前の問題である。とても退屈であった。ケガをしてしまうということがいかに致命的であるかを痛感させられた。

 来年、再来年とこのイベントは続く。また、後期からの練習もすぐに始まる。毎回の練習で試行錯誤を繰り返しながらも、少しずつ変わっていけるように。悔いが残るといったことがないようなスキー部生活を送れるようにしたいと思います。