「頑張る」ということ / マネージャー班2年 髙畑 杏奈

 部員の人数が多くなって喜んでいたのも束の間、

「もう一筋縄ではいかないんだ」

1年生と一緒に走っている同期を見てそう思うことがある。

 1年の時はタイムレースで頑張る同期を見て、私自身も感銘を受けていた。皆1年生ながらに活躍していたこともあり、周囲からもなんだかんだ1年目「だから」という目で全員が見られていたはずだ。 

 だが、2年になった今、2年目「なのに」という目で見られるようになったとひしひし感じることがある。1年で出来たことは2年になって当たり前のことになり、同時に教育しなくてはならない。

 私は中高一貫校だったため、上も下もいることに慣れていたはずだった。しかし、間に挟まれながら、人に1から教えるということはこんなに難しいことだったかと前期を通して改めて感じた。

 そのうえで、今年度にはいり、いかに観察力が大事かを再認識した。今、上の学年が何をしているか観察し、来年自分もそれをしなければならない。1年の時のように仕事をただこなしているだけではだめで、3・4年生の意図を汲み取りつつ自分の仕事をこなす。
 これには、より客観的に場の状況を把握してこの場に何が必要か即座に考えることが問われると思う。

 私はまだまだ未熟ではあるが、プレーヤーたちがより質の良い練習を出来るようにするにはもっと頑張るしかない。

 「頑張る」は使い勝手のいい言葉だが、同時に大変曖昧な意味をもつと思う。その頑張り方をわかったことが、私が1年間で得た成長の1つだったと感じる。

 マネージャーはプレーヤーより結果が顕著に表れないからこそ、自分のやり方で、プレーヤーにもっと練習を頑張りたいと思ってもらえるような部活づくりをしていきたい。