トレーニングチーフより / 一般班・アルペン班3年 盧 英絵

空気がやや冷たくなり、やっと秋を感じられる季節となりました。個人的には暑さが非常に苦手なため、過ごしやすい気温になってくれて大変ありがたく感じています。一方で、寒くなると長ズボンを履く必要がありますが、日頃の筋トレの成果で脚や腰回りが一回り大きくなり、パツパツになってしまいました。不便さはあるものの、トレーニングの成果が形として表れている嬉しい変化でもあります。

3月に行われた四大戦で役職が発表されてから、あっという間に7ヶ月が経ちました。もともと私は提示されたメニューを一生懸命こなす方が向いているタイプだったため、最初はチーフとしてメニューを提示し、部員に練習の意図を理解して取り組んでもらう難しさに頭を悩ませていました。しかし、アルペン班のメニュー作成の主軸を担ってくれた榎本からは「本番で勝つためのメニューの考え方」を学び、橋本さんからは「チームとしての結束力を保つ重要性」を教わるなど、自分一人では気づけなかった視点を数多く得ることができました。

その反面、自分自身がもともと決定事項やメニューに疑問を抱かないタイプだったこともあり、他の部員がメニューに対してどのような意見や不満を持っているのかを感じ取りきれていなかったと反省しています。

そうした課題を踏まえ、シーズンまでの残された期間は、まず私自身が誰よりも頑張る姿を見せたいと考えています。一つひとつの練習に明確な目標を持って挑み、「自分ももっと頑張ろう」と他の部員が自然と思えるような良い雰囲気を作っていきます。そして、部員たちの声にもしっかり耳を傾けながら、チーム全体のフィジカルと結束力を高められるよう全力で精進してまいります。

今後ともスキー部への温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします。

 

覚悟を力に / ノルディック班3年 栗原 優太

スキー部に入部してからあっという間に2年以上が経ち、今ではトレーニングチーフとしてチームを支える立場になった。ノルディック班男子の最高学年として、同期や後輩を引っ張り、チームの競技力を高めていくことには、大きな責任が伴うと日々実感している。トレーニングチーフの役割は、単に練習メニューを考え、部員に練習を促すことではない。一人ひとりの課題を把握し、それぞれが目標を持って取り組める環境を整えながら、チーム全体の競技力向上につなげることが求められる。しかし、役職に就いてから約半年の活動を通して、全員にとって効果的な練習を考えることや、自分の考えを部員に共有し、実際の行動につなげてもらうことの難しさを痛感してきた。

今年度から班別メニューが増えたことで、班を越えて一緒に練習する機会を確保しつつ、それぞれの競技特性に合った練習を行うことが大きな課題となった。自分が下級生だった頃、走ってばかりでよいのかと疑問に思ったことが何度もあった。しかし、トレーニングチーフという立場になってからは、タイムレースで結果を出さなくてはいけないという使命感から、ランニングの重要性を強く認識するようになった。だが、それだけでよいわけではない。雪上シーズンを迎える前から、クロスカントリー競技に必要な技術を意識した練習も重要であると考えている。OB・OGの方から目標タイムについて厳しくも温かい言葉をいただくこともあり、多くの期待を背負っていることを改めて自覚するようになった。期待に応えるためにも、雪上で1秒でも速く滑れるよう、日々のトレーニング内容を考え、精進していきたい。

そして、トレーニングチーフとして掲げる最大の目標は、部員全員の競技力を高め、インカレ2部昇格というチームの目標達成に貢献することである。日々の地道な積み重ねが冬の結果を左右することを忘れず、自分自身も誰よりも真剣にトレーニングと向き合っていきたい。残された時間を決して無駄にすることなく、チームをより良い方向へ導けるトレーニングチーフを目指し、最後まで責任を持って活動していきたい。

 

滑りにつながるトレーニングを目指して / 一般班・アルペン班3年 榎本 龍人

今年度、初めてトレーニングチーフを務めることになり、前期の練習メニューを組むなかで、トレーニングの目的を考える時間が格段に増えた。私が目指したのは、単に体力をつけるだけではなく、アルペンスキーの滑りにつながるトレーニングを組むことである。

メニューを考える際には、多くの論文や記事を読み、アルペンスキーに必要な動きや身体の使い方について学んだ。そして、毎回選手の滑りの動画を見返し、実際の滑りにどのような癖や課題があるのかを考えた。練習で必要な力を伸ばせるか、かえって選手の滑りの癖を強めてしまわないかを考え、メニューの一つひとつが滑りにどう結びつくかを繰り返し検討した。知識を集めるだけでなく、選手の動きと照らし合わせて考えることを大切にし、今まで以上にアルペンスキーに特化したトレーニングを目指してきた。

こうした検討を重ねるなかで、部活動で取り組んだ内容を自主練にも生かせるメニューにしたいと考えた。自主練で何をすればよいか迷わないよう、部活動のメニューにはアルペンスキーに必要な力を養うための練習を幅広く取り入れることも意識した。しかし、内容を広げるほど一つひとつの練習が浅くなりかねず、種目の幅と取り組む深さのバランスを取ることが難しいと感じた。メニュー作りでは、ただ体力や筋力を高めるのではなく、チームが目指す今年度のインカレ優勝に向けて何が必要かを考え、その力につながる練習にすることを意識してきた。

後期が始まった今、前期の練習を通して、日々の練習を組み立てる責任と難しさを実感している。動画から課題を見つけ、それに合った練習へ落とし込むことは簡単ではなく、まだ改善できる点も多くある。それでも、初めてのトレーニングチーフとしてアルペンスキーに特化したメニューを一つひとつ考えてきたことは、自分にとって大きな学びとなった。後期も選手の滑りや課題に向き合い、今年度のインカレ優勝に向けて必要な練習を見極めながら、部活動と自主練がつながるメニューを追求していきたい。

トレーニングチーフより / 一般班・アルペン班4年 橋本 怜奈

本年度は班別練習を多く取り入れ、それぞれの競技特性や課題に合わせたトレーニングを実施してきた。全員が同じメニューに取り組むだけでなく、一人ひとりが自分の課題と向き合い、競技力を高められる環境づくりを意識している。日々の練習を通じて、冬に向けた準備が着実に進んでいると感じている。 

一方で、トレーニングチーフという立場でありながら、夏合宿を怪我で離脱してしまったことは、個人的に非常に悔しく、不甲斐なさを感じる経験だった。しかし、練習から離れたことで、これまでとは違った視点からチームを見ることができた。部員同士の関わりやチーム全体の状況に目を向ける中で、トレーニングチーフとして一歩引いて考えることの大切さを実感した。この経験を、今後の練習づくりや部員への声かけに生かしていきたい。 

そして、今年こそ必ず男子を昇格させたいという思いがある。女子である私が男子のレースで直接結果を出すことはできないが、選手一人ひとりがインカレで力を発揮できるよう、練習内容の工夫や日々の声かけを通じて支えていきたい。これまで積み重ねてきた努力を結果につなげ、チーム全員で昇格をつかみ取りたい。 

また、女子にとっても厳しい戦いが予想されるが、昨年以上の順位を獲得するため、私自身も選手として努力を重ねていきたい。 

冬のシーズンは、これまでの練習の成果が試される舞台である。トレーニングチーフとして、部員全員が自信を持ってインカレに臨めるよう、最後まで責任を持って取り組んでいきたい。そして、男女それぞれの目標を達成できるよう、チーム一丸となって冬に挑みたい。 

2年目の「トレーニングチーフとして」 / ノルディック班4年 倉持 奈未

5人もいるトレーニングチーフの中で、2年目の私に求められる役割は何だろうか。

この疑問は、私がトレーニングチーフとして仕事をするにあたって常に考えるようにしていることだ。去年の自分が書いた活動報告を見直してみた。トレーニングチーフを任された昨年は、自分の競技力を高めることと、チームを強くすることの両立に悩む日々だった。部員一人ひとりの練習や成長に目を配りながらも、自分自身が結果を残し、チームを引っ張れる存在でありたいという思いが強かった。思うような結果が出ず、後輩に負ける悔しさを味わうこともあったが、同時に、彼らの成長を支えることに喜びを感じるようにもなった。

そして4年生になった今、チームに対する意識はさらに変わったように思う。練習を考え、部員と向き合い、チームの課題を探す中で、強さとは単に自分が速く走れることだけではないと実感している。一人ひとりが力を伸ばし、互いに刺激を与え合えるようにし、今年のことだけでなく、自分が卒業した後のこともしっかり考える。これがトレーニングチーフとして果たすべき役割なのだと思う。もちろん、自分自身が誰よりも強くなりたいという気持ちは変わらない。ただ今は、その強さを自分のためだけでなく、チームの勝利につなげたいと考えている。今はノルディック班女子の1人が大腿骨を骨折してしまい、毎回ノル女2人で走っている状況だからこそ、来年の新一年生を育てるときに困らないように、私にできる限りの成長の機会を後輩に与えたい。

これまでのインカレでは、努力を重ねても思い描いた結果に届かず、悔しさを持ち帰ることが何度もあった。だからこそ、最後のシーズンに懸ける思いは強い。4年間の集大成として、自分が納得できる結果を残したい。そして、これまで一緒に練習を重ねてきた後輩たちが、自分の力を最大限に発揮できるよう、最後までできることを尽くしたい。選手としてもトレーニングチーフとしても、悔いのない準備を積み重ねていくつもりだ。

ここまで競技を続けてこられたのは、監督・コーチの方々、先輩方、後輩、そして苦しい時も楽しい時も共に過ごしてきた同期の存在があったからこそだ。これまで受け取ってきた支えや学びを、今度は自分がチームに還元する番だと思っている。4年間の感謝を胸に、一日一日の練習を大切にしながら、最後の冬を全力で駆け抜けたい。そしてシーズンの終わりには、仲間と心から笑い合えるような結果をつかみ取りたい。

 

夏合宿を終えて / 一般班・アルペン班2年 橋本 栞奈

二年目の夏合宿が終わった。今回の合宿では新たに一年生が加わり、自分自身の練習に取り組むだけでなく、後輩への声掛けや指導についても考える必要があった。一方で、昨年の夏合宿での自分の姿を振り返ると、練習についていくことができず、苦しい場面も多かった。そのため、今回の合宿では「昨年の自分を超えること」も自分自身の課題の一つとしていた。合宿を迎えるにあたって不安もあったが、二年目になってからの普段の練習では、昨年よりも気持ちに余裕を持って取り組めるようになり、シーズンインに向けて継続的に練習することができていた。そのため、昨年よりも少し自信を持った状態で夏合宿に臨むことができた。

今年の夏合宿は例年とは少し異なるメニュー構成となっており、

1日目 登山
2日目 一般班・アルペン班 アジリティと水泳
    ノルディック班 ローラー練
3日目 中距離ペース走と下見LSD
4日目 タイムレースと球技
5日目 ウェイトトレーニング

を行った。

 

今回のメニューの中でも、特に自分の課題として感じたのが中距離ペース走とタイムレースである。中距離ペース走では、昨年、一周目の序盤で転倒し、その後周回遅れになってしまった経験があり、今回はその経験がトラウマとして残った状態で挑んだ。結果として、今回も最初から集団についていくことはできなかった。しかし、昨年のように周回遅れになることはなく、レスト後のスタートも集団と同じタイミングで出ることができた。この点については、昨年からの成長を実感することができた。一方で、ペース走である以上、決められた時間内にできるだけ多くの本数を走り切ることが求められる。来年は集団についていける本数を増やし、より高いレベルで練習に取り組めるようにしたい。

タイムレースでは、昨年は時間内に完走することができず、記録がDNFとなってしまった。そのため、今回は足切りとなる2時間以内での完走を目標にして挑んだ。結果は1時間52分で完走することができ、昨年の自分を超えるという目標は達成することができた。しかし、走り終えてみると、正直もう少し速く走ることができたのではないかとも感じた。タイムレース中の平均心拍数は171だったが、走っている間はある程度安定しており、会話ができる程度の余裕もあった。その一方で、最後の3kmで大きくペースが落ちてしまったため、今後はより高い強度で最後まで走り切る力を身につけたい。

また、今回のタイムレースでは右足首の内くるぶし側の痛みも課題となった。普段から7km程度走ると痛みが出てしまうため、今後は原因を探り、痛みを改善していきたい。足の痛みに気を取られることなく走ることができれば、より自分の力を出し切れると思うので、来年の夏合宿までに改善することを一つの目標としたい。

また、今回の合宿では、練習面だけでなく後輩へのアプローチについても考える機会となった。この約半年間で一年生とは多く話してきたが、私は自分の性格上、後輩に対して厳しく指導することが得意ではない。しかし、現段階で改善するべき点があるにもかかわらず何も伝えなければ、そのまま改善されないだけでなく、今の一年生が二年生になったときにも、後輩に対して緩い指導しかできない状況につながってしまう可能性があると思う。それでは、普段の練習への取り組みだけでなく、インカレという高い目標を掲げる体育会スキー部としての意識にも影響してしまう。

だからこそ、今回の合宿では一年生に対して一度しっかり向き合い、話し合いの場を設けて指導を行った。このミーティングを通して、一年生が私たち二年生の話をどのように受け止めたのかは分からないが、後期の部活動での取り組みや姿勢を見ながら、必要なときには声を掛けていきたい。そして、一年生が二年生になったときに、「この一年間で自分は成長できた」と感じてくれたら嬉しいと思う。

私自身も二年生になり、一年生の頃とは違った視点で物事を考えられるようになった。自分の弱い部分や改善すべき点についても、以前より明確に分析できるようになったと感じている。一般班・アルペン班の女子が7人いる中で、このオフ期間をどのように過ごせば班に残り、インカレ出場枠4人の中に入り、さらに成績を残すことができるのかを考えながら、日々の部活動に取り組めていることは、昨年からの大きな変化だと思う。

今回の夏合宿では、練習面だけでなく、精神面においても自分自身の成長を感じることができた。一方で、まだまだ課題も多く、自分の目標を達成するためには、ここからのオフ期間の過ごし方が重要になる。今回の合宿で感じた課題をそのままにせず、一つずつ改善し、常に高い目標を持って練習に取り組んでいきたい。そして、シーズンインしたときに昨年よりも成長した自分でスタートラインに立てるよう、日々精進していきたい。

 

言葉より、行動で /  一般班・アルペン班2年 宮城 丈

2026年9月14日、5日間にわたる2度目の夏合宿が終わった。

昨年の夏合宿では、中距離ペース走で熱中症になり、タイムレースでは膝を負傷した経験があった。そのため、今年の夏合宿では、体調管理と怪我の防止を特に意識し、昨年と同じことを繰り返さないことを一つの大きな課題として臨んだ。その結果、今年は体調を崩したり、怪我をしたりすることなく、最後まで合宿を終えることができた。

中距離ペース走では、後方から積極的に声を出し、集団を盛り上げることを意識した。苦しい場面でも周囲に声をかけることで、全体の雰囲気を維持し、練習を最後までやり切ることにつなげられたと感じている。また、タイムレースでは1位を取ることができ、これまでの練習の成果を結果として示すことができた。昨年は自分自身の体調や怪我への対応に精一杯になっていた部分もあったが、今年は自分の状態を管理しながら、周囲にも目を向けて行動することができた。その点では、個人としてだけでなく、部活動全体に対しても、率先して周囲を引っ張ることができていたのではないかと感じている。また、アルペン班だからこそ、ここで結果を残さなければならないという意識を強く持っていたため、今回の結果はとても納得のいくものであった。

一方で、今回の合宿を通して見つかった課題は、タイムレースのタイムを十分に縮めることができなかったことである。順位という結果を残すことはできたものの、自分自身が目標としていたタイムには届かなかった。その要因の一つとして、下半身の筋持久力が不足していることが考えられる。今後は低重量・高回数のトレーニングなどを取り入れ、長時間、高い出力を維持できる下半身をつくっていきたい。今回の結果に満足するのではなく、順位だけでなくタイムにもこだわり、今後の練習につなげていきたい。

 

本合宿を通して改めて感じたことは、私は言葉で考えや指示を伝えるのがあまり得意ではないということである。一方で、周囲に寄り添い、自ら行動することで考えを示すことはむしろ自分の強みであると感じている。これまでのスキー部での経験に加え、長年のチームスポーツを通して培ってきたこの強みを生かし、言葉だけでなく、自らの行動を通して周囲に働きかけられる存在になりたい。

置かれた場所で花を咲かす / 一般班・アルペン班2年 根本 拓音

3つ歳が離れた最上級生の先輩方が引退し、今年はアルペン班とノルディック班が別々に練習する機会が増えるという環境の変化があった。

私が所属する一般班・アルペン班では、新たな試みとして筋力向上を目標にジムで筋力トレーニングを行う時間が増えた。私はもともと筋トレが趣味で、継続して取り組んだ結果、当初の目標だったベンチプレス100kgを達成できるまでになり、体重も扱える重量も大きく増えた。

一方で、学習院大学スキー部にはランニングのタイムレースという伝統があり、オフトレ期間はアルペン班とノルディック班が合同でラントレを多く行っていた。私が入部した当初、この部の良いところだと感じたのは、合同で練習する機会が多く、アルペンスキー未経験だった私でもタイムレースという共通の目標を通して成長を実感でき、ライバルの存在を身近に感じられたことだった。

日々の練習、タイムレース、夏合宿、冬の班別合宿、インカレ、四大戦など、この部には努力を続ければ必ずどこかでスポットライトを浴びることができる環境がある。その経験は自信につながり、今でも努力を続けようという原動力になっている。

昨シーズン終了直後に振り返ったときの自己評価は100点だった。当初目標にしていた草大会での優勝とインカレ出場をどちらも達成できたからである。しかし、今改めて振り返ると、シーズン中に怪我への恐怖心をもっと克服して挑戦する姿勢や、自分の苦手分野に向き合うこと、同期と気持ちを共有し協力することなど、さらに努力できた部分もあったと感じている。

おそらく今年も、日々の練習に加えて自主トレーニングや筋トレ、ストレッチ、スキーについて学ぶ時間を積み重ねても、来年のこの時期に今シーズンを振り返れば、「もっとやれたこと」や「本気で取り組むべきだったこと」が見つかるのだと思う。それでも、その時その時に自分ができる最大限の努力を積み重ねることが大切だと考えている。

今年の筋力トレーニングについても、昨年のミーティングでは筋力アップを目標に挙げる部員が多く、私もその一人だった。トレーニングチーフの先輩方が、一人ひとりの目標や課題、不足している部分を親身に考え、練習メニューを大きく見直してくれた。また、OB・OGや監督、コーチが練習メニューに目を通し、経験を基に助言をくださる環境があり、さらに部員自身にも裁量が与えられている。スキーでコンマ0.1秒でも速く滑るため、1秒でも長く動き続けるために、自分たちで考えながら練習メニューを作れることは、この部の大きな魅力だと感じている。

「置かれた場所で花を咲かす」という言葉には、どんなにつらい環境や望まない状況であっても、環境のせいにせず、その場所で自分にできる最善を尽くすという意味がある。また、「咲けないときは根を張る」という言葉のように、結果が出ない時期も将来の成長につながる大切な時間だと思う。

また、新しく入部してくれた1年生の後輩達にも、初心者・経験者に関係なく、この部での練習や大会などさまざまな経験を通して成長や同期の大切さを感じてもらえるよう、先輩となった私自身も部の活動に積極的に関わっていきたい。

後輩のためにも、学習院大学スキー部が目標としているインカレ男女昇格を達成するためにも、今年は環境の変化を受け入れ、先輩方のように自分も最大限努力できる一年にしたい。前期を振り返ると、その姿勢は少しずつ実践できたと感じている。

後期も日々の積み重ねを大切にし、自分らしい花を咲かせたい。そして、先輩方や同期、後輩一人ひとりが、それぞれの立場で自分らしい花を咲かせられるよう、お互いを尊重し、支え合える環境をつくっていきたい。学習院大学スキー部という環境の中で、一人ひとりが自分らしく努力を積み重ね、それぞれの場所で最も美しい花を咲かせられる様に。そのためにも、感謝とリスペクトを忘れず、私自身も行動でチームに貢献していきたい。

教わる立場から、教える立場へ / マネージャー班2年 河野 瑠璃

ついこの前まで新入生だったと思えば、それも束の間、あっという間に二年生になり、念願だったかわいい後輩もできました。とうとう自分が指導する立場となり、どうすれば分かりやすく伝えられるのか、去年、先輩方からどのように教えていただいていたのかをよく考えるようになりました。

前期には、コールをはじめとするマネージャーの基本的な仕事を後輩に教える機会がありました。また、仕事の手順だけでなく、昨年自分が先輩方から教えていただいた、部活動を行う上での注意点なども思い返しながら、新一年生たちに伝えることができました。しかし、普段は当たり前のように行っていたことを、初めて取り組む人にも分かるように一から言葉で説明することは、想像していた以上に難しいものでした。どのような言葉を使い、どのような順番で説明すれば後輩に伝わりやすいのかを考えることも、私にとって新たな経験となりました。そして改めて、昨年丁寧に仕事を教えてくださった先輩方のありがたさを実感しました。一方で、後輩は仕事の飲み込みがとても早く、教えたことをすぐに実践してくれました。早くも頼もしい存在として活躍している姿を見ることができ、嬉しく感じています。

また、後輩に仕事を教える立場になったことで、私自身もこれまで以上に細かい部分まで確認するよう意識するようになりました。その結果、周囲がまだ気付いていない点に自分から気付き、共有できる機会も増えました。昨年と比べると少しずつ視野が広がり、マネージャーとして成長できているのではないかと思います。

夏合宿では、先輩方の留学などにより、マネージャーの人数が少なくなることが予想されています。昨年の夏合宿では、仕事の流れを十分に理解できておらず、先輩から指示を受けてから動くことが多くありました。今年はその反省を生かし、指示を待つのではなく、自分から周囲の状況を確認し、今何をするべきなのかを考えながら、臨機応変に行動したいです。

また、マネージャーは選手ほど身体を動かさないから大丈夫だと油断せず、熱中症対策をはじめとする自分自身の体調管理も徹底したいと思います。支える側である私たちが元気に活動することも、選手を最後まで応援するために欠かせないことだと考えています。

先輩方から教えていただいたことを後輩へつなぎ、マネージャー同士で支え合いながら、選手が練習に集中できる環境を作れるよう、夏合宿ではこれまで以上に積極的に行動していきたいです。

前期を終えて / 一般班・アルペン班2年 伊能 秀

あと少しのBET(頑張り)で、その数倍のリターンが来る。

組織に所属する人間のうち、この理論に共感できる者はどの程度の割合でいるのだろうか。体育会という組織に所属している以上、やらなければならない事、役職、学年に応じた仕事など練習以外の様々なタスクをこなす必要がある。果たしてそれらは「頑張っている」内に入るのか。私が前期を通して、これまでを通して感じていることである。

私はこの問いにNOと言いたい。もちろん、トレーニングチーフや各種役職、二年生であっても後輩の指導などやることが多いのは確かである。しかし、これらは体育会に入った以上逃れられない義務である。そもそもこの義務に向き合わず、自分の事しか考えないというのは論外として、今回はその上の話をしたい。

組織行動論では、自分が所属する組織にどのように貢献できるのかを日々考え、あと少しの頑張りを投資することで組織を数倍いい方向に進めることができるとされている。組織への自発的貢献や主体性が組織と個人に及ぼす影響をデータから検証する。 Gallup社(2020)のメタ分析によると、主体的貢献度の高いチームは低いチームに比べ生産性が14~18%高く、収益性が23%向上する。また、Podsakoffら(2009)の研究では、基本業務の成果が同等であっても、自発的貢献を行う従業員は人事評価と強い正の相関(r≈0.40-0.50)を示し、昇進率が有意に高まる。さらに、Karasek(1979)のモデルは、与えられた業務のみをこなす「やらされている感の強い状態」の人が、そうでない主体的な人よりも精神的疲弊や健康リスクを大幅に高めることを実証している。したがって、僅かな主体的投資(頑張り)は組織の成績・モチベーション向上と個人のキャリア・健康に多大なリターンをもたらすのである。

しかし、主体的貢献にはリスクも伴う。時には新しいアイデアでのミスや詰めの甘さで迷惑をかけてしまうかもしれない。しかし、若干20の学生がそのようなリスクを恐れて頑張りもせず、挑戦しないことはそれこそ悪であると考える。前期を終え、留学を控える私自身ももっと主体的投資を行う余地がある。9月に日本を旅立つまでに、このスキー部にどれだけ貢献できるか、練習はもちろん全力で、部を1mmでも成長させられるよう頑張りたい。